初めて小学校一年生となるわが子に対して

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初めて小学校一年生となるわが子に対して

一年生に初めて入学させる母親は、「小学校への通学で交通事故が心配・友だちができるか心配・勉強がついていけるか心配・いじめられるのでないか心配」といった不安と心配が重なり合い四月を迎えるまで大変な思いで過ごしている場合があります。

 

何故家族は不安と心配になるかと言えば、一年生になるについて正しい情報と知識を持つことができないから悩んでしまいます。正しい情報と知識をもてば子どもが一年生を迎えるにあたって安心して様々な事に対応できます。

 

交通事故が心配な場合には小学校の通学方法を親子で体験することです。母親と一緒に道路の歩き方として「ここの犬は触って良い、しかし○○の家の犬は急に手を出してはいけないよ」と犬に敏感なタイプには丁寧に説明し示す事です。また通学路で飛び出すようなタイプの子には、必ず危険な個所で一度停まって車が来ないかを見極める事を教え約束をします。

 

そこでは何故危険かを具体的に伝える事です。車が塀に隠れて見づらいからといった理由を伝えることが重要です。水路がある場合の注意の仕方・工事中の対処の仕方・途中でトイレに行きたくなった時のトイレを借りる場所などさまざまな注意と約束を三月にしなければなりません。

 

幼稚園や保育所の施設と違って使用についての約束を理解する事も大切になります。靴箱の使い方、傘の準備、トイレの使い方などお母さんと一緒に使い安心することも大切になります。全ての持ち物には自分で名前を記入させます。自分で書いたものは、自分の持ち物と言う意識を持ち、お母さんが書いたものはお母さんの物となる場合もあります。

 

友だちができるか心配な場合は、親としてわが子は友だちとの関わりが下手、友だちと一緒に行動できるか、一人だけでボーとしているのでないか、喧嘩してけがをさせるのでないかといった友だちとの距離がとりづらい場合など様々心配するのが母親と言えます。

 

このような場合には、多くの友だちを早くつくりなさいでない。最初は友だちの行動を見ているだけでいい・友だちの匂いを嗅ぐだけでいい、友だちの言葉を判断するだけでいいといった自分にとってペースが合う子かどうかを判断しようとするのが最初です。

 

友だち一人いれば良いですね。

 

言い方が怖いと思ったらそばに行きません・力が自分より強そうと気づいたらそっとしています。また、優しそうで自分を可愛がってくれそうと思えば近くに行きます。歌が好きか、テレビの番組は何が好きか、スポーツは何が得意かといった事を遠くから見たり、聞いたり、身体に触ったりして判断している時期がしばらく続いているのだと理解したいものです。自分のペースに合っていれば・趣味や好みが合えば少しずつ友だちとして受け入れる時期がある事となります。

 

 勉強についていけるか心配な場合もあります。ひらがなやカタカナを読んだり書いたりできないが良いのだろうか、算数はできるようになるだろうかといった心配と不安があります。

 

自分の名前を読むこと、そして書けるようになることです。しかし、ここで何故ひらがなやカタカナを読んだり書いたりする必要があるかと言う事を理解させることも大切です。名前を読むことができると自分の持ち物を見つけ、失うことなく大事にできる。

 

また、作ったものに自分の名前を書くことで、他の子どもの作ったものと間違う事がないなど物を大切にする生き方ができるという理由を伝えることです。

 

最初は多くの事を要求しない・一つでいい・失敗するのが当たり前と温かい愛のある雰囲気で親という漢字のように木の上に立って長―い眼で見守りたいものです。

 

そして親がかってに決めつけた考えでなく正しい情報を多くの人から集め、出来たところを能力に合った言葉かけとして共感をたくさん与え、一つでいいから自信を持たせたいものです。

           園長 飯田 和也

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