共に育つ愛の保育 482 医療・療育・教育の各自が〇〇しなさいと決めつけた指導して親を混乱させるのでなく、参考にする連携の大切さ

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共に育つ愛の保育 482 医療・療育・教育の各自が〇〇しなさいと決めつけた指導して親を混乱させるのでなく、参考にする連携の大切さ

共に育つ愛の保育 No 482  医療・療育・教育の各自が〇〇しなさいと決めつけた指導して親を混乱させるのでなく、参考にする連携の大切さ。 統括園長  飯田 和也

 

私たちは隣の家族・隣の子ども・気になる相手と比較して一喜一憂して生きていませんか。

隣のAちゃんはおむつが取れたみたいだぞ、うちはおむつでおまるにも座りたがらない、このような場面になって、早くおむつをとりたいためにトイレに連れて行って自立をさせることは困難です。

膀胱におしっこがいっぱいになった感覚も気づかせることです。

水やお茶・ミルクや果物を食べさせたりして膀胱に尿がいっぱいになるような生活、自分からごはんをたくさん食べることができてトイレに行きたくなること、そしてトイレに好きなアニメが貼ってあり暗すぎない、明るく温かく入りたくなる感覚にさせているかということ。

また、「おしっこはおしっこは」と言いすぎて子どもが自分でおしっこをしたい意欲とトイレに行きたくなる雰囲気を作っていなければトイレの自立は遅れてしまうことを理解したいものです。

特に、おむつ外しのときは子どもがいつおしっこに行きたがっているのか、おむつが濡れた時ばかり「ちゃんと出たと言いなさい」と失敗している時を注意しすぎていませんか、失敗していなくておむつが乾いている時を褒めないのは問題です。

そしておしっこしたいときのサインを見つけるのが近くにいる大人の役割といえます。大人・親の都合で子どもからのサインが見ない・見ようとしないでなく愛があればおしっこしたいサインを見つけようとすることで、心の交流ができトイレの自立にむすびつきます。

医療・療育・教育の各自が〇〇と決めつけた指導でなく、環境と発達について一番ふさわしい指導を親に選択させる正しい情報を与えることが日本中の課題です。

食事もおなかが空いたから「ごはんにして」「早く食べたい」「ミルクを飲みたい」という自分で〇〇するサインを大切にしたいものです。

おなかすいた感覚になる前に「ごはんおいしいから食べなさい」「もっと食べないと大きくなれない」と言いすぎる育て方ではありません。いっぱい遊び、身体を使ってお腹すいたという感覚にすることが第一といえます。

食事は頑張って食べればいいというのでなく、楽しく、そばで一緒に笑顔で食べることを楽しませてくれる親です。「おいしく食べられたね」と楽しく温かい家族で、愛されていると感じて楽しい食事に結び付きます。

言葉は聴いてくれる人がいるから話したくなるというように「聴き上手」=「オ・ハ・むにゃ・むにゃ」と言ったとします。その時、「はっきりでなくてもおはようと言えてうれしいね」「大きな声でありがとう言えなくてもありがとうできたね、アンと頭下げるだけでいいよ」このように言葉はきちんと・はっきり・大きな声で伝えなくても言えた充実感、伝わった喜びを与えられることでこどもは話したくなります。

しゃべらせようというのでなく「じっくりとあなたのために時間を割いて聴いていますよ」「失敗してもいいよ」「上手でなく一つだけでいいからね」と心から聴いてくれる人がいるから話したくなるという温かい心を与えられる人には話したくなります。

トイレ・食事・言葉は、できない子ときめつけ・押し付けて身に付けることは困難です。子どもが自分からやる気になるには、三か月前、半年前の姿を思い出すと必ずできるようになっていることがあり、子どもへの愛があれば「できているところ」を具体的に褒めること、

そして、能力があることを信じることで「自分で〇〇できる」ようになります。

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