共に育つ愛の保育 483 自己選択・自己決定・自己責任について

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共に育つ愛の保育 483 自己選択・自己決定・自己責任について

共に育つ愛の保育 483  自己選択・自己決定・自己責任を母親も理解し子どもにもこの言葉を理解させ伝える親でいたいものです。

元名古屋柳城短大教授            飯田 和也

自分で選び、決め、責任を持たせていますか。全部親がしていませんか。

親として子どもに対して、おもちゃを買う時、飲み物を選ぶ時、自分で選ばせていますか。そして、何がいいか自分で決めさせていますか。お母さんが決めていませんか、特に失敗をさせていますか。失敗を恐れて先回りさせていませんか。大人になって大失敗をさせて悔やむ生き方が時々見られます。

先日、短大の教え子「50代」のグループと食事をしたときに、「先生、結婚式の三日前に破談になってしまった。スポーツ万能・まじめに仕事をして本当にいい息子です」「原因がわからなくて相談です」幼児期から親として「小さいときからなんでも習わせていました、毎週野球・水泳・そろばん・英語などやらせて、仕事も順調で結婚も決まって安心していたのです」「息子さんに習い事は決めさせていましたか」「いいえ、親として周りのこどもと同じように習わせたり、野球の応援に朝からずっと付き合ったり、水泳、サッカーなど仲の良い親子で安心していたんです」

このような話で、息子さんに自分でやりたいことを見つけ、決めさせていましたかと問いかけると「子どものためにいいと思い親も一緒になって努力したのですが、子どもには、親が最後は決め、言う通りにさせ我慢させていたのです」

 

何もかも親が選択し、やり方も親が決め、やらせてできることで一喜一憂していたことを反省したいものです。ここで重要なポイントは、 自分で選ぶことができない生き方が問題といえます。

何食べたいの「わからない」何で遊びたいの「…無言」何して遊びたいのと問いかけると、「わからない。」何するの「まだわからない」。何していいかわからない・どうしていいか言えない・どうしたいか考えられないという状態が続いている子どもが時々います。

 

あまりにも情報が多すぎる場合  自分で決める場面が少ない場合

親から言われすぎて答えが自分で出せない場合

子どもは、多くのことを求めしすぎて自分で一つに絞ることができない場合

育て方の結果や自分で考える力を身につけさせていない結果は、10年先・20年先に現れることがあります。

80/90歳になっても生き生きとしている人は自分で選び・決めて・責任を持つ生き方をしている人が見られます。幼児期にできるだけ自分で〇〇する力を身に付けるふれあいをし身につけさせたいものです。

わが子の能力を一つでいいから見つけて、死ぬまで信じていたいものです。

 

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