共に育つ愛の保育 488

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共に育つ愛の保育 488

共に育つ愛の保育 488       飯田 和也

真似るは学ぶ、学ぶは想像力、想像力は創造力、そして独創力へ

子どもたちの行動する姿を見ていると近くにいる友達と同じように真似して行動することが見られます。

絵を描いている場面では赤色で服を描いている子が好きな子であれば、真似をして赤色で服を同じように描きます。大好きな子がブロックで家を作っていると隣で同じように家の形も真似して積み上げます。

しかし、手先の使い方が違うとできない場合があります。その時、同じように積もうとするができないと悔しがっています。

サッカーでもボールの蹴り方を見ていて自分も真似してじっと観察している子がいます。ここで自分なりに工夫して蹴り方を身につける子を見つけたいものです。自分なりの蹴り方は友達がきれいに跳ばす姿、先生がモデルとなって蹴る姿を見せて真似する子どもたちです。

真似したくなる相手とは、文句を言わない友達、失敗してもいいよと優しい仲間、「ボールはこうやって上手に蹴るのだ」と厳しい先生にはまねることはしません。自分のやり方・蹴り方を受け入れ認める真似したくなる相手を見つけ、自分なりに学ぶ力を持った子どもは自分なりにボールの蹴り方を見つけた子どもは「先生、見てて、見て・見て」と要求を出してきます。

自分の蹴り方が変わって遠くに跳んだり、力強くけることでボールの速さが変わったことを自覚できて「見て」欲しいという欲求になります。

そこで丁寧にあなたのために腰を落ち着けてみていますよという態度で見ると前に比べて、ボールの置き方、タイミングよく当てる蹴り方、足の甲の使い方がうまくなっていて力強いボールが遠くまで跳んでいきます。

その時ににこっと笑顔がでて、蹴る力があると自覚しサッカーに自信を持つ態度がみられます。

女の子で『かぼちゃの野菜』を半分におもちゃの包丁でバカっと切り離しました。そして、どうするかとみていると切ったおもちゃのかぼちゃをトントントンとリズムよく切る姿でした。

そして次にまたかぼちゃをバカっと切ると今度は包丁を曳いて切る姿でした。四歳の女の子が家庭で母親が野菜を切る姿をトントントンそして包丁を曳いて切る姿からお母さんを真似したそっくりの態度が見られました。

真似る姿から観察力、そして考える力、判断力,自分なりに表現する資質と能力が育っていました。さらには我慢して最後までサッカーのボールを遠くの目標まで跳ばす能力が育っていました。

包丁の扱い方も持ち方を工夫してトントントン、野菜の置き方を丁寧に置いて曳いて切る資質と能力が育っているのは周囲にいる真似したくなる友達や先生、お母さんやお父さんが上手にやらせるのでなく、失敗してもいいよ、間違ってもいいよ、〇〇できてすばらしいねという真似したくなる褒め上手なかかわりが基本といえます。

 

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