せっかちな親はのろのろした子を育てる

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せっかちな親はのろのろした子を育てる

子育て講座         令和4年 6  月 8 日     № 458

共に育つ 喜び  学校法人緑ヶ丘学園 誠和幼稚園 誠和あい保育園

岐阜県中津川市手賀野175 ☎0573-66-0237

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「せっかちな親はのろのろした子を育てる」子どもの能力を信じていない場合、過保護・過干渉な育て方をすると自分で〇〇する態度が少ない生き方になります。               統括園長 飯田 和也

 

せっかちとは、思い立ったら事をすぐ実行しなければ気が済まなかったり、物事の結末に至るまでじっくり待つことが出来なかったりする性格(様子)「国語辞典 三省堂」

なんでもさっさと片づけたがる親、終るまでじっくりと待てない親、気分が落ち着かないせっかちなお母さんに育てられる子どもはノロノロした子になります。子どもには自分から聴くこと、見ること、触ること、食べることなど生きるために本来自分でする資質と能力が備わっています。

しかし、親は、この子は小さい・できないだろう・やれないだろうと自分の性格を考えないで子どもの行動が遅いと勝手に判断して手をかけてしまう状況が見られます。

特に、せっかちな母親は子どもが素早く鋭く上手に次に進まないとストレスを感じる場合、母親が自分のやり方にあっていないとイライラして手をかける場合、子どもの発達の正しい情報を持たないで勝手に解釈してこの子はやることが遅いと決めつけてしまう場合、食事も母親の自分はなんでもたくさん早く食べることができるのに「どうしてこの子は食べる量が少なくて遅い」と決めつけて食べさせたくなる場合が見られます。

子ども自身は自分で生きる力を持っています。しかし、その子どもが持っている自分でできる資質と能力があることを心から信じないのがせっかちなお母さんやお父さんです。

特に、少しの失敗をさせたくない、早く上手に食べさせたい、早く大きな身体にして友達と同じようにしゃべること、ごはんやおかずをなんでも食べられるようにすること、逆上がりがみんなと同じ様に出来ること、ひらがなが読んだり書いたりできるようにすることといった親の目に映ることが遅れているとあせってしまい目は鬼のよう、声は雷のように真っ赤になって怒る場合が見られこどもは萎縮してノロノロしてしまいます。

 

せっかちな親への対応として、半年前の子どもの姿を思い出せば、手先の力がついている、言葉もはいと返事できるようになっている。おはよう・ありがとうが言えるようになっている、歩く姿もよちよちだが少し早くなっている、ごはんもちょっと食べて背もちょっぴり伸びている、友達の真似して手遊びができているなど成長している姿を見つけることがあります。

特に、違いを見つけたいものです。保育園や幼稚園の参観日でじっくりと座っている姿、先生の話を聞いている行動、こんなにもできている姿がみつかります。

かわいいなあとおおらかに思って見つめると出来ているところがさらに多くなります。しかし、悪いところを見つけて大きくさせようとすれば能力がある個所は見つかりません。大きくなる力があることを見つければわが子の能力を信じることになりせっかちは少なくなります。

こどもは親に信じられることで安心して自分から〇〇する主体的な生きる力が育ち困難を乗り切ります。

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