三つの柱と 五領域 公開保育から アクティブ ラーニング 学習指導要領の結びつき

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三つの柱と 五領域 公開保育から アクティブ ラーニング 学習指導要領の結びつき

保育の基本 三つの柱・・五領域・・三つの柱を会得した立案と実践・・飯田和也

幼児教育では、学びや生活が生きる力の基礎を培うことが求められ、小学校の学習指導要領が変わりました,そこには、主体的で深い学び「アクティブラーニング」の視点が重視されています。 小学校では、主体的・対話的で深い学び「アクティブ・ラーニング」の視点から「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」を重視して授業を改善する方向が示されました。

 

これからの教育「どのように学ぶか」というように教育が変わることをこども園・幼稚園・保育園も教育方法が変わらなければ、子どもが三つの柱やアクティブ・ラーニングを理解していない先生の犠牲になってしまいます。小学校・中学校・高等学校まで教育方法で混乱する子どもを育てない責任が園にはあります。

現場の幼児教育は、今回の公開保育のように知識や技術だけでなく三つの柱の二つ目の思考力・判断力・表現力、そして三つ目の知能テストでは測ることが困難な挑戦・我慢して最後までやり遂げる・思いやり・自尊心といった生きる力の基礎を見つけ・子どもに気づかせ・親に資質と能力があることを具体的に伝え、世界に羽ばたく生きる力のある子どもを育てる幼児教育が求められます。

今回の資料はアクティブ・ラーニングと通じるものです。少しでも将来の教育を受ける子どもたちに対応できる資質と能力を育てて卒園させてあげたいものです。

 

二歳児「朝の活動を友達とたのしむ」の事例を参考にします。

1 三つの柱を概念既定し中身を覚えることです、理由は三つの柱を会得していないで勝手な乳幼児の発達解釈の研修会をして勉強していたのを見直すためです。研修会出席者の子どもの資質と能力の捉え方を共有して、保育の基本「発達の資質と能力」の点検・評価に結び付けます。

例えば、公開保育をする前に担当の保育者、そして観察する保育者全員が三つの柱を理解して使えることを、共有するために覚えて臨むことで中身の理解が深まります。知識と技術優先であった今までの教育から自分で考え、試し、判断し、工夫し、自分なりに表現する力が高校卒業まで続くアクティブラーニングに通じます。こどもは学ぶだけでなく、どのように学ぶか、理由を知りたい子どもたちです。

 

三つの柱の言葉は知ってる・聞いただけの研修から三つの言葉の中身について深く理解し立案と一人一人の乳幼児の発達を愛する養護と教育ができることを願ってまとめました。

三つの柱の言葉のみを知っているから中身を整理して捉える研修です。

三つの柱の1知識 技能=何を感じ・気づき・わかり・できるようになる 2 思考力 判断力 表現力=どう考え・試し・工夫し・自分なりに表現する 3 非認知能力=知能テストでは測りづらい学びに向かう力・人間性=つまり挑戦する力・我慢して最後までやり遂げる力・思いやり・自尊心という中身を共有することから始まります。

 

今回,発達を抑えるため三つの柱から五領域、そして五歳児の卒園までに10の姿までがつながっていない保育は「独りよがりの自己満足な保育」という大反省になります。

二歳児の発達の記録が五領域で偏らなく保育者の事実と自分の意見を分けて記録し五歳児の担任に引き継ぐことが求められています。

感想文では具体的な姿や発達支援が明確でないと、それを読んだ五歳児の担当者は混乱をするために記録の工夫が求められます。

 

2 二歳児「朝の活動を友達と楽しむ」日案の記入を点検・評価する基本は三つの柱を頭に描いて、発達の中身を考えながら「ねらい」と「内容」を五領域で偏っていないかを点検・評価するチャンスをつくる研修になりました。

二歳児がこの11月に入って友達とかかわりが広がっている姿から朝の保育の内容を点検・評価して「アクティブ・ラーニング」にもある「どのように学ぶか」考え、試し、工夫し、自分なりに表現するという生きる力を育てる改善に結び付くために公開保育をすることになりました。

 

ねらい「自分の思いを表現しながら友達と一緒に朝の活動を楽しもうとする」

ねらいの言葉「楽しむ・味わう・広める・深める・しようとする・感じる」といった上手でなくてもいい、卒園までに上手になればいいという発達の方向性として押さえます。ここで三つの柱の1/2/3を会得していることが求められます。1 の知識と技術を高めるだけでなく2 どう考え、試し、工夫し自分なりに表現しているか、3 チャレンジや思いやりなどを体験しているかを見つける保育の質の高さが求められます。

 

指導したい内容「保育士と温かいやり取りし思いを表現する」「友達と一緒にリズムに合わせて歌い踊ったり、絵本を見たりして楽しむ」内容の言葉「・・遊ぶ・参加する・知る・世話する・守る」といった援助する事項の教育の言葉にします。ここで注意は、もし、ねらいに楽しむという言葉があれば区別できる説明が必要です。しかし、区別できなく混乱をするならば「指導したい内容」の楽しむは使わないで遊ぶ・参加する・知るなどに変更します。変更は全職員が共有しておくことで混乱を防ぐことができます。

 

養護のねらいは命を守り生きる喜びを与える大人が鍛錬や訓練でない乳幼児のために実践する記入として、‥を図る・…するとします。また、保育士が子どもの状況に応じて適切に行うべき養護の内容の言葉として、‥に対応する・・・把握する・・調節する・・受け入れるようにする・適切に対処する・・・過ごせるようにするとします。

養護は命をまもる。情緒の安定を図る生理的欲求をみたす・保健衛生的な環境を作るといった大人がすることで五領域の健康とは異なります。

養護は朝、親と登園したその時の姿のままで帰るときに親に笑顔で渡すことです。

養護に包まれて教育があります。

 

立案の中で注意することは、同じ言葉に対しての対応が求められます。内容に楽しむと記入があればねらいの楽しむとの違いを丁寧に分析して言えるかが日案の立案のプロです。

ねらいの楽しむは「そばにいるだけ・見ているだけ・聞いているだけ」で上手に出来なくても楽しい。しかし、内容のたのしむは、聞いて楽しくなるような楽しみ方がある環境を用意したり、楽しくなるように雰囲気を作って子どもが歌ったり、手遊びを楽しくなる指導する内容です。内容の中にある「表現する。」といった指導したい内容は発達支援のためには問題ありません。

ここで大切なことは、三つの柱にあるように自分なりに表現している二歳児を見つけ、個人差を共感して生きる力に結び付け、次の年齢、さらには小学校や中学校になってからでも資質と能力が花開く場合を信じる保育者でいたいものです。

 

三つの柱の1は知識として手遊びの名前を理解し、手遊びの技術を高め両手も使って体で形を身につける。2 思考力 判断力 表現力の二つ目、手遊びの例では、先生がしている手遊びを見て、考えてまねしたり、自分で形を試したり、同じか同じでないかを判断して自分なりの表現をする。このように手遊びを通して三つの柱の知識・技術、思考力 判断力 表現力を身につけるように教育することで将来の生きる力となる保育をすることです。

 

3 保育実践する担当者は、三つの柱の一つでいいから理解して実践することが求められています。会得するまでは、三つの柱をすべて教育することは困難なことが多いので、一つでいいのでとらえて実践する方法を身につけたいものです。

例えば、三つの柱を理解していない事例。

二歳児で朝の活動として「どんな色が好き」「お芋ゴロゴロ」「果物列車」など歌をうたう場面が見られた。朝の物的・人的環境として三つの柱の1である歌の知識や歌うことの技術を身につけさせ発達をとらえているのは理解できました。しかし、朝の歌だけ歌うのに、保育室には机があり、椅子を使って座っていた。先生のほうを向くことができなくて座っている子もみられた。 知識と技術を身につける発達を保障するならば机は歌うときには、必要ないということを点検・評価して物的環境の机をなくすことが改善になります。

何故机があるかという理由を問いかけると、次の保育としておやつを食べさせたいという保育者が主語の保育でした。子どもの発達を促す教育を試みるならば環境構成として机は発達保障するには出てきません。三つの柱の子どもの発達が主語にならない保育の改善となります。

環境構成を工夫するときに「子どもは環境との相互作用で発達する」という物的・人的・雰囲気の環境を理解して三つの柱を身につけるために立案することが求められます。環境によって子どもたちの発達「三つの柱の資質と能力」を伸ばすのには左右されるということになります。

三つの柱の思考力・判断力・表現力が身についている場面にも関わらず保育者は,二歳児が全員で歌う場面では、一生懸命うたわせることに囚われていた保育として、子どもに考えさせる「間」が見られませんでした。

 

ひとつの曲が終わり次の曲を歌わせる前に、「ピアノに合わせて二歳児が言葉を考えて歌う思考力・違う曲のメロディーを見つけて周りの子どもに合わせるといった三つの柱の二つ目「考え・工夫・試し・自分なりに顔の表情、声の出し方、体でゆする表現」ができているのを理解して「〇〇の言葉いえたね。ピアノの音、自分で聞いたね。」と自分で〇〇して発達しているねということを伝えれば資質と能力を保障するこれからの保育実践になります。

なかなかか概念既定をして覚えても繰り返しが必要です。一度にはできないが刺激になっていくと思います。

4 観察者は公開保育の実践について保育の事実のみを記入した場面

今回の記録は観察の時に、事実のみを書くという約束をして記録をしました。

記録するときに担当者の指導案を元に事実を記録することを試みさせました。 それに対して三つの柱を会得したことで事実を書いた文章に対して、下線を引いて三つの柱の1/2/3について自己分析をさせました。

この事実を自己分析させたことが三つの柱の中身に対して理解する力となったようでした。自分の感想を入れると何が記入してあるか理解できなくなることが多い。事実を描いて書くという経験を多くして、自分の書く癖を把握することから三つの柱をどれだけ認識しているか把握できます。

下線を引いて分析した文章を隣同士が読みあい、理解できる文章か、また、三つの柱が把握できたか見せ合う演習を行った。しかし、初めての体験なので一つでいいという約束から始めたのでした。

今までと異なって三つの柱の中身について考えるチャンが与えられようでした。

 

5 指導案にはおやつを食べる。

保育士の援助・配慮では、「机と子どもたちの手を消毒し清潔に食べられるようにする。「おいしい?」といった立案が見られた。いい音が聞こえる」など言葉かけをして意欲的に食べられるようにする」お腹と机ぺったんこで座ってね」とことばかけをして姿勢よく食べられるよう促す。

このように援助・配慮が立案されていた。ここで三つの柱を考えると牛乳やお菓子をあたえて牛乳の知識とコップをもってこぼさないように飲ませることをやらせれば発達させるという考えで「頑張って牛乳飲んでね」と飲めた喜びでなく飲ませることが中心な保育であった。なぜ自発的にさせるかというと自分でコップを工夫して持つ力、こぼさないように工夫して考える力がつき、自分から飲む能力がついてよかったねという共感ができ三つの柱の2「思考力・判断力・表現力」が身につきます。

牛乳をこぼさないようにコップを手にもって飲ませればいい保育という考えではありません。3つの柱では、おやつの時に牛乳に気づき、こぼさないように手先の技能を使って飲むのが知識と技能の1 。牛乳をコップから少しずつ飲む、ごくごくと音を立てて飲む、ほんの少し口を付けて飲んでみるといったコップから自分で飲み方を試して、さまざまな自分なりの飲み方を表すのが3つの柱の2。牛乳嫌いだけれど少し注いでもらって最後まで我慢して飲むのが3つの柱・知能テストでは測ることができない非認知能力の3 。このように3つの柱を分析して立案の基本、そして実践で子どもたちに気づかせ、母親にここまでも発達していることを味合わせて子どもをこども園・保育園・幼稚園に入れて幸せといわせるのが保育の質の高さでプロです。

 

これまでの知識や技能を教える教育から生き抜くことができる資質と能力を育成する幼児教育が高校卒業まで通じ、世界に活躍できる生き方を身につけることに結び付きます。

小学校以上の学習指導要領も大きく改定され「アクティブ・ラーニング」に通じる幼児教育が求められます。乳幼児に一方的な態度でなく愛のある聴き上手な姿勢から三つの柱「資質と能力」を育てたいものです。

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