三つの柱〈資質と能力〉を基本に保育課程・指導計画をどのように立案するか

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三つの柱「資質と能力」を基本に保育課程・指導計画をどのように立案するか

  元名古屋柳城短大教授 元東海学園大学特任教授   飯田 和也

 

この資料の中で必要な箇所だけ参考にしていただければ幸いです。

 

保育課程の様式は各園工夫で基本は次のような内容の中に子どもの発達の資質と能力を考慮してとりいれます。本来は園長と主任が中心になって作成します。

 

・保育理念〈創立者の根本〉

・保育方針

・保育目標 養護と教育

・保育園・こども園の社会的責任・人権尊重・説明責任・情報保護・苦情解決

・養護 生命の保持 情緒の安定  乳児から五歳児

教育 ねらい 乳児  一歳以上三歳未満児  三歳以上児

・健康管理、保健衛生、支援,事故防止、安全対策・食育・子育て支援・職員の研修・特徴〈目立つこと〉特色〈他の園より優れていること〉ある教育と保育を明確・小学校との連携・自己評価

 

以上のような保育課程を作成するにあたって三つの柱を参考にまとめました。

平成30年度の各要領・指針改正で示された、育みたい発達「資質と能力」の三つの柱や幼児期までに育って欲しい姿10項目「到達目標ではない」を明確に理解して保育課程・指導計画に結びつけ発達を促す保育が要求されています。

特に、三つの柱の1 知識と技能、2 思考力・判断力・表現力 3 非認知能力〈挑戦・我慢して最後までやり遂げる・自尊心・思いやり等〉知能テストでは測る事が出来ない能力を身につける事が卒園までだけでなく高校卒業まで続いている事が明確になりました。

三つ目の〈学びに向かう力、人間性等非認知的能力、心情・意慾・態度等が育つ中でいかにより良い生活を営むか〉という社会的自立を身につけることが最も重要になります。自分だけいいのでなく人のなかで困難を乗り切り、人のために力を出し切る日本人として生きる力を幼児期から身につけることです。

日本の知識や技術を高めればいいという生き方では世界に通用できない、新しい発見・思考力・判断・表現力が弱いため世界から遅れている現実あります。そして、このことから大学入学テストの表現力に影響されるということです。

しかし,日本では表現力が大事と言われても人前で表現力を身につける教育を小学校・中学校で丁寧に教えられていない、表現力を採点する方法を勉強していない教育のために大学入試の国語と数学での作文が出せなくて延期になるといった事態です。

今の大学入試の中にも思考力や判断力、そして深い表現力があることを再確認しなければ救われない教育です。幼児期には言葉で話すこと、絵で表すこと、音楽できれいな音を作り出すこと、身体で踊ったりするなど素晴らしい表現を体験している日本の子どもたちです。生まれてすぐに様々な表現を体験していても小学校・中学校・高校と成長・発達するにつれて豊かな表現を失われている子どもたちも多くいます。幅広い経験をして様々な表現力を持った日本人にするためにも幼児期から三つの柱を基本に身につけることが求められます。

学校教育において自分で考え、そして調べて、文章にまとめるといった経験を幅広くすることも重要になります。小学校・中学校で知識と技能を覚えて身につけるだけでなく調べて、作文し、人前で発表して表現力を教育することです。

従って幼児期に高校までという長い間の発達「資質と能力」を促す教育を立案・実践するための保育課程と指導計画が各園に求められています。しかし、知識と技術を重視する昔の教育だけで三つの柱の考えを利用していない立案は問題です。世界の中で日本の中学生・高校生の格差がありすぎます。このことを理解して幼児教育に結び付けることが課題と言えます。

この三つの柱が保育課程と指導計画を立案するにあたって基本となり、小学校入学の時に幼児期の終わりまでに育ってほしい10項目でまとめられ明確にするため準備されます。10項目はそれぞれが絡み合っていて到達目標ではないことが原則です。

 

保育理念 三つの柱を考える時に保育者が勝手に立案や実践を考えるのではりません。保育者として基本は、保育理念「創立者の根本」を明確にして取り入れ三つの柱を考え世界に通用する人間を育てることです。

公立ならば市町村の条例が基本になっていて理念の中に三つの柱も参考にして作成します。民間ならば宗教・福祉観・保育観・子ども観・教育観を整理するときに三つの柱〈子どもの資質と能力〉も取り入れることが重要になります。

幼児期から高校卒業まで教育は続き、社会的自立を促すような考えを創立者は理念として基本となります。昔の教育方法の知識と技術だけを大事にするのでなく、思考力・判断力・表現力等幅広く身につけ、大学入試にも影響があることを理念の中に考慮しスローガンだけでなく文章としてとりいれます。さらに、非認知的能力の知能テストではなかなか測れない挑戦・我慢して最後までやり遂げる・思いやり・プライドといった社会的自立には欠かすことが出来ない力の基本も考え世界で羽ばたく力を育てるのが理念です。

自分の園の理念を参考にしますが若い職員にも理解しやすい言葉に直したいものです。改善例〈慈愛に満ちた触れ合いのなかで互いに育ちあう環境を大切にし、報恩と感謝の心をもった子ども像が達成できるように保育します〉という言葉は全員が理解するのに困難ということで次のように改善した例です。

「それぞれの子どもの成長に合わせ、細やかな環境を整え、豊かな心情と感謝の心が育つ子ども像を目指して保育します」

このように改善したことで全職員が保育課程・指導計画の基本として受け入れまとまりました。ここで大事なのが三つの柱として知識・技能はもちろんですが地域の実態・子どもの実情を考えると思考力や表現力と同時に様々な環境にかかわり豊かな心情・意慾・態度を育てることも大切と改善案を参考にしたいものです。基本として、子どもは環境を通して相互作用で発達ということを取り入れていることです。

 

目標は、三つの柱の発達の資質と能力を身につけるため創立者の理念、地域の実態・子どもの実情・保護者の要望等を整理して教育・保育目標として立案します。全職員は理念と三つの柱で発達を大切にする事を共有して保育課程と指導計画の目標立案と目標を把握した実践に結びつけなければなりません。

保育園・子ども園における養護に包まれて教育があるという大人が命を守り、情緒の安定を図り、生理的欲求を満たし、病気にさせない保健衛生的な環境を作ることが基本となり養護の目標となります。また教育を取り入れるため発達を保障する言葉が必要になります。各要領や指針の五つの領域を調べて参考にすることで地域に相応しい言葉に結びつきます。世界で活躍する時に困難に出会っても乗り切り、最後まで我慢してやり遂げる日本人を育てることを目標にしたいものです。

自分の園の保育目標を参考にします

 

保育課程には、三つの柱〈資質と能力〉を育てるため、社会的責任「地域で施設としての役割を果たす」・人権尊重「子どもの人権を守るため」・説明責任「一方的な説明でなく分かり易く」・情報保護「プライバシー保護」・苦情処理解決「一方的な保育・教育でなく利用者として保護者や園児の立場になっている事」といった項目を地域に合わせて立案し取り入れます。親に温かい愛のある雰囲気を与えられるような関わりを工夫して保育課程を作る事が大切になります。

 

保育課程には一年間の行事の欄を立案しますが多すぎ、劣等感を与えるような行事ではありません。入園式から卒園・お別れ会まで保護者が主語のような親のための行事をするのでなく、乳幼児の資質と能力にふさわしく地域と協力し保護者と協調できるような配慮が求められます。

行事中心でなく乳幼児の資質と能力の発達を促す為の行事であって保育者が全面に出過ぎ、大人が手伝いすぎる・与えすぎ・言い過ぎないで行事が出来ることを配慮します。友達と一緒、先生と楽しく、保護者や様々な人の前でスポーツ・歌や楽器など音楽・踊り・劇・言葉で発表して知識・技能、思考力・判断力・表現力を豊かにする行事を工夫したいものです。

 

目標をより具体化した『ねらい』は、卒園までに三つの柱の知識・技能、思考力、判断力、表現力、非認知能力を身につけ世界で通用する人間を育てる目安として全員が会得したいものです。具体的にねらいのなかで知識と技術は昔の教育と言われるように頑張って暗記したり、縄跳びを多く飛んだり、鉄棒で逆上がりを何回もできるようにさせたり、上手に歌・踊り・楽器を扱うことは卒園までにできるようになればいいというのは今回の改定も同じです。

従って〈楽しむ・味わう・広める・深める・しようとする・感じる〉といった言葉を使い、できた喜びやもっと〇〇したいという心を身につけることは今までと同じです。

三つの柱を考えると、様々な場面でねらいに立案した〈楽しむ〉でもそばにいるだけ、みているだけで新しい発見することがあります。音や声を聞いているだけで理解する力、匂いをかぐだけで味わう力から思考力を身につけ、熱い・冷たい・硬い・柔らかいものに少し触るだけで多くの違いを判断する力と人前で自分の意見を間違っても話したり、ハッキリ言えなく・黙っていても考えている乳幼児、少しまとめて発表したり文章でまとめる能力を身につけることが身につきます。三つの柱〈資質と能力〉を乳幼児は自ら体験していることを保育者は把握していたいものです。

卒園までに知識や技術を身につけ、さらには深く身につけ社会に出てから社会的自立ができるような生きる力が教育で重要と言えます。

これらは卒園までだけでなく高校卒業まで続くことを保護者や学校の先生は理解しなくては子どもが不幸となります。簡単に全てできる子どもはいいが個人差があり、その子どもの持っている能力を見つけ、信じる大人や友達とかかわることで三つの柱の2である思考力や判断力、表現力は身につきます。失敗してもいいよという先生や友達がいて、何度も発表することに挑戦する環境、わからないことがあれば自分から調べようとする力、そして、絵本や事典などで調べて発見する力を幼児期に身につけて生き抜く力の基礎が日本の幼児教育には求められます。

さらに三つの柱の三つ目の非認知能力は、物的環境・人的環境・温かい愛のある雰囲気が構成されることで身につくということを保育者は理解して発達支援と結び付くことを配慮したいものです。愛されているからじっと人の話を聞く、我慢してその人のそばにいる、我慢して最後までやり遂げたくなる、人とかかわっていたい、相手と一緒にいてぬくもりやあたたかい雰囲気を味わっていたいといった知能テストでは測れない非認知能力を身につける実践に結び付きます。

内容は指導したい・体験させたい項目として「ねらい」を達成するにあたって発達を偏らないで五領域で教育を立案する考えと保育者が命を守り、情緒の安定を図り、大人がする養護の内容とを考察します。また、資質と能力を身につけるためには五領域で偏らない立案が求められます。

養護の内容は大人がすることで五領域の健康とは区別し鍛錬や訓練にならないことです。立案の言葉として、室内の温度を調整する・散歩の時事故にあわないように対応する・衣服の乱れを整える・登園した時に体温を把握する・甘えたいときには受け入れるようにする・母親がいなくても安心して過ごせるようにする・けがした時は適切に対処する・・・・する・参考にしてください。

養護の中身は上にあげた大人が命を守り、情緒の安定を図るためです。五領域の健康と混同して、自分から〇〇できるように身につけるため、頑張ってやらせること・最後まで鍛えることと言った教育方法が強すぎて保育の虐待に結びつく事のないように保育課程と指導計画で乳幼児が主語を考慮し立案することです。

教育の内容は、五領域で偏らない立案が求められ健康・人間関係・環境・言葉・表現として指導したい・体験させたい言葉です。三つの柱の知識を身につけるためには、今までの環境の中で知ることが出来ていないから知るような保育を体験させます。思いやりを身につけるため、年下の子を世話しないから世話させるような体験、金魚や園で飼育しているウサギや鳥、昆虫等世話しないから当番を作ったりして世話する体験、三つの柱の1/2/3を内容にして様々な道具を使ったり、壊さないような技術を身につける体験を通して将来社会に出てから生きていく上での技術を体験させるために内容を立案します。

三つの柱の思考力では新しい発見をして気づくことが大切になり、そのために面白いこと・不思議なこと等気づくことで新しい発見をして思考力を使うことを自覚させる経験を積み重ね卒園までだけでなく高校卒業・社会に出てから自立して社会的約束を守るためにも気づく教育が求められます。また、保育の行事等でそばにいるだけでも参加する、聴いているだけでも参加して関わりを広める保育のために立案が必要と言えます。

「世話する・守る・気づく・知る・親しむ・遊ぶ・参加する・」ここに押し付けたり・やらせようとしすぎる保育者の癖・偏りがでます

これらは発達の三つの柱「資質と能力」知識と技術を獲得し、思考力や判断力、自分なりに表現する力を身につけ、社会に出てから自立する基本と言う事も立案には配慮することです。すべてはできないが一つでいい、多くの事を望まない、失敗する事もあるという温かく指導する事が求められ思考力の芽生え、判断力の基礎、そして人前で表現する能力を身につけます。特に、頑張ればだれでもできるといった精神論を掲げた昔の押し付け・狭い・怖い・虐待をするような保育は慎みたい保育実践のためにも園全体で確かめたいものです。このような精神論だけの昔の保育では、三つの柱の非認知能力として人へのおもいやりや自尊心を育てられなく劣等感を身につける場合となり注意したいものです。

 

環境構成は三つの柱を獲得するための準備として物的・人的・雰囲気を立案します。知識・技術の獲得のために従来と同じく自分からかかわりたくなる物的・人的環境・温かい雰囲気が準備され教材を工夫しなければなりません。同じように思考力・判断力が身につくような物的・人的・雰囲気も必要になり単なる準備・用意すれば良いというのではありません。考える力のためには不思議な事・面白い場・おかしなこと等乳幼児にとっては多様な環境が求められます。

非認知能力と言われるための環境構成は、子どもの幅広い感性を観察する力を持つことで見守り、受け入れるための温かい雰囲気を環境として構成することが求められて今までの環境構成より奥が深いことを認識していたいものです。

保育者のぬくもりを与える温かい抱き上手な雰囲気を作ること、泣きたい時に代弁する態度、失敗した時に一緒に悔しがる姿勢等により三つ目の柱である非認知能力の思いやりが育つ環境構成が求められます。養護に包まれて教育があるといった情緒の安定を図るようなときには甘えを受け入れる温かい愛のある雰囲気作りが必要な時もあることを理解し立案に工夫します。

 

人的環境 知識や技術を身につけるモデルになるだけでなく、保育者や子どもの行為を見て新しい発見して思考力を育て、様々な人の行動を見て同じ行為や違う態度を判断し、自分なりに言葉や態度を表現するために乳幼児のそばでする姿を立案します。当然、叱ったり、ほめたり、温かい乳幼児への姿勢を立案します。

友達の〇〇する姿・異年齢の〇〇する姿・保育士が上手に〇〇する姿・または〇〇失敗する姿・子どもと子どもがかかわる姿・ほめる姿や怒り、喧嘩する姿も立案します。理由は三つの柱の社会的自立を忘れないための立案も必要です。人生にはいい人だけでなく問題な行動をする人、危険な人、いじわるな人、虐待等様々な人とのかかわりがあることを幼児期から理解したりする教育も重要になります。三つの柱を身につけるには幅広く理解した保育実践が求められます。

物的環境

今までは教材を置けばそれを取り込んで遊び知識や技術を高めるためでした。しかし、様々な環境にかかわることで発見し思考力があることを気づかせ、素晴らしい判断することで幅広い生き方を身につけ、自分の身体や資質と能力にあった表現力のために立案します。

〇〇しやすいよう様々な素材を準備する・やりやすいように置いておく・〇〇整えておく・〇〇の場所を作っておく・〇〇を人数分用意しておく・〇〇を少なめに準備する。

困難な環境がこれから乳幼児には立ち向かうことが要求されます。物が少なくなり、環境が厳しい中で乗り越える資質と能力を身につけることが必要になります。困難に対処するような物的環境や雰囲気を立案し実践して生き抜く力を身につけることです。

温かい雰囲気

養護に包まれた雰囲気を作るために子どもの立場になって、情緒の安定を図る。さらに先生の笑顔と有難うがあふれる保育の場を工夫したいものです。

優しく〇〇して温かい雰囲気をつくる・笑顔で説明して温かい雰囲気を作る・手を握り、肩をそっと触れて温かい雰囲気を作る。園児が安心して遊べるよう、保育教諭の笑顔や言葉で温かい雰囲気を作る。自分の気持ちを安心して表出できるよう温かい雰囲気を作る。

実践では園長先生が子どもたちの前で先生をほめることで園全体が温かい雰囲気に包まれます。また、先生同士がほめあい、認め合い笑顔が溢れる交流をすることや園内研修で明るく具体的にほめあう場を作ること、そして、このような先生同士の雰囲気を取り入れている事を地域や保護者に伝える方針が大切になります。

 

予想される活動は、三つの柱〈資質と能力〉が年齢によって違いがあり、保育者は乳幼児の発達を考えると自分にとって得意な能力だけを考えるために偏る場合があります。従って保育者は乳幼児の発達について、自分で考えるのでなく今までの指針の発達過程などを調べることで参考になります。

この予想される活動は乳幼児がねらいと内容にふさわしい環境構成に対してどのようにかかわるかを予想します。指導したい内容や望ましい活動を立案するのではなく環境構成にどのようにかかわるかということを予想します。しかし、子どもが主語として予想していないと一生恨まれるケガや事故に結び付くことを防ぐことに結び付きます。園のなかで年齢にふさわしい活動・内容を統一して三つの柱〈資質と能力〉にふさわしい環境構成に対して子どもの目・耳・口・手・足になって予想することで大きな事故やケガから命を守ることに結び付きます。

日常の保育は保育者として、一人ひとりの活動を受け入れ、良く観察していないと予想に結びつきません。一人ではなかなか予想はできないので園全体がチームとして働く事が求められます。自分のクラスだけでなく時々隣のクラスの子どもたちとの保育も大切になります。

 

保育者の援助と配慮

養護に包まれて教育があるという考えを立案、実践するにはつぎのような言葉が大切になります。三つの柱〈資質と能力〉を育むために参考にしてほしいものです。

笑顔で○○する。乳幼児は保育室に保育者の笑顔があることで安心します。ここで○○してもいいという雰囲気が与えられて情緒が安定し落ち着いて行動できるようになります。

優しく△△する。ブロックを優しく持ったり、優しく片付ける約束をすることで物に優しく出来るように結びつく保育が出来ます。ぬくもりを与える。養護に包まれて教育があるという言葉を大切にするには乳幼児が保育者の抱き上手な肌のぬくもりが与えられることで肌の匂い・肌の柔らかさを味わい安心して行動できるようになります。

分かり易い言葉を使う。乳幼児が主語と言う事を意識した保育をするには相手に通じる言葉、そしてサインを使う事が見通しを持って行動できるようになります。保育者の自己満足な言葉でなく乳幼児の立場になった働きかけの基本になります。言葉に言い表すことが出来ない悲しみ、悔しさ、苦しみを代弁する。三つの柱の中で三つ目の非認知能力の中で思いやりや相手の立場を幼児期に体験することで社会的自立する時の能力に結びつきます。

実践では、□□見つけられたね、〇〇大好きだよ、△△かわいいね、いつも〇〇ありがとう。先生幸せ、先生もうれしい、××できなくて悔しいね。手をつなぐ、肩に手を置く、ぎゅっと抱きしめる、時々失敗を見せて悔しがる。

このような働きは10年・20年先に子どもの資質・能力が花開きます。

 

何故このような支援が大切かは、当然、知識や技術を理解し深めるだけでなく、何故かという考える力、生き抜くために工夫する力、物ごとの善悪を判断し行動する力、将来社会に出てから困難を乗り切る力を身につけるための様々な保育場面が三つの資質と能力を身につくために求められます。保育者に愛された保育が心にのこり社会的自立をするにあたって養護に包まれた教育に結びつきます。

 

ここで三つの柱を再確認するための実践は今までの研修会で行ってきました。簡単にまとめますので参考にしてください。

 

1 縄跳びで数えて欲しい子どもたち、そしてもっと跳びたいというときに最初と違って思考力・判断力、表現力を身につけている子どもたちを見つけること、さらに我慢して最後までやり遂げる非認知能力を身につけるため励まし・慰め・見守り・共感する養護に包まれた教育が専門性と言われる実践に結び付きます。

縄跳びの演習では、保育者とし子どもが縄跳びとかかわるときにどのように縄とかかわっているか、人とかかわりたいと思っているか、跳んでいる時の雰囲気を把握する鋭い感性が子どもの発達を促すためには必要かということが身につくことが要求されます。

三つの柱の知識・技能だけでなく、思考力や判断力・表現力も含まれて三つ目の思いやり・我慢して最後までやり遂げる力・チャレンジという人間として温かい性格をもって困難を生き抜く力を身につけるための働きかける演習を通して体験したいものです。このような三つの柱を理解し子どもの発達を促す働きかける教育をしていることを自分の園の特色にしたいものです。

 

2 利き腕でない手を使い住所・氏名を書きたいという手の不自由な子に対して頑張ってやらせるだけでなく「疲れたね・手が痛いね・書けるだけでいいよ・見ているだけでもいいんだよ」という温かい愛のある雰囲気を作る教育をすることで生きている喜びともっと生きていたいという体験をすることで知識・技能だけでない、新しい発見と今までと違う判断して自分なりに表現する力をつけるために三つ目の柱である非認知能力のチャレンジする意慾、我慢する力、人や物を大切に思いやりや自尊心を身につける養護と教育ができます。

温かい愛のある雰囲気養護を大切にしている園ということも特色にしたいものです。

 

3 今、最も社会人として最後まで我慢してやり遂げる力が求められています。このような小さな飛行機を折る体験して初めて気づくことがあります。

演習として紙飛行機をかっこよく飛ばしあうことで今までの知識と紙を折る技能を活かすこと、そして次には長く滞空時間を競うことで今までと違う新しい発見を工夫する自分、前に折った飛行機とどこが違うか判断して自分なりの形や飛ばし方・持ち方等を表現するする体験、さらには3センチ以下の小さな飛行機を作る体験で3ミリ・4ミリの紙飛行機を折る競争で最後まで我慢して折る力を持っていることを自覚することで子どもたちに対して環境構成と励まし方を身につける実践の大切さを演習しました。世界に通用する教育ということを特色にしたいものです。

 

保育課程には、特徴・特色・専門性について

自分の園の特徴『ただ目だつこと=施設が立派、男性保育者がいる、行事が目立つ』だけでなく特色〈他の園より優れている事=一人一人の子どもの発達を理解しやすいように親に説明して信頼できる。子どもや親に対して笑顔で温かい雰囲気がある。〉など園内研修や三つの柱を大切にする発達支援で専門性を明確にします。

 

このような三つの柱である発達の「資質と能力」を計画で立案し演習を通して点検・評価することを各園で見つけることです。これを特徴でなく特色「他の園より優れている事」にして保護者や地域、小学校に正しい情報「保育の専門性」として伝え連携を密にすることです。

 

演習を通して自分の園で実践する研修が求められ、高校卒業まで続く愛のある温かい雰囲気と保護者に10年20年先まで心に残る園の理念や方針が求められています。

 

保育課程には食育

三つの柱「資質と能力」を身につけるため、食と健康・食と人間関係・食と文化・命の育ちと食など食育に関する保育を実践することで生きている喜びや生きていたいという意慾が湧くように立案と年齢にふさわしい食育のための環境を提供します。

菜園づくり・料理の実施・調理室からの匂い、また調理師の料理をしている人的環境を大切にし、行事における食育を提供します。全部食べない、きれいに残さないで食べなさいというのでなく食べられてよかった、もっと楽しく友達や先生と一緒に食べて生きる喜びが与えられる食育を保育の中に取り入れたいものです。

 

保育課程には保健衛生 大人がする養護の基本理解のため

乳幼児の健康・発育・発達状態の定期的な把握。年二回の嘱託医による健康診断「内科・耳鼻咽喉科・歯科」を実施する。登園時や保育中の健康状態の観察や異常がみられた場合適切に対応する。年一回職員の健康診断と毎月の検便実施。年間保健指導計画等が求められます。

 

小学校との連携

到達目標のような上手になる教育をしていないことを小学校と連携しなければなりません。一人一人の発達〈自我能力=困難対処〉「認知能力=自分で〇〇する主体性」を考慮して〈ねらい〉という発達の方向性を大切にしていること、様々な地域や校区から成り立っているために情報提供を密にします。小学校との交流で三つの柱〈資質と能力〉を具体的にお互い理解するため教育委員会との連携が求められます。

保護者にはモンスターペアレントにならないため、自分の子どもだけを大事にしてもらうだけでなく地域の中で共に育つ親子という発想を伝えることが重要です。小学校の高学年になってから生活が乱れたのを直せばいいは手遅れです。学校に入学するときに約束を分かる言葉で優しく丁寧にいいぱなしにしないという入学時の生活の大切さを保育園・こども園から指導し学校の先生と連携が重要です。

 

幼児期に育ってほしい姿の10項目 別資料

三つの柱〈資質と能力〉を基本に理解し入園から卒園までの偏らない発達の記録を事実と意見に分けて正しい情報を学校に伝えるために必要です。三つの柱を基本にした立案と実践した結果として到達目標ではなく卒園までに育ってほしい姿を10項目で捉えます。高校卒業までを見据えた教育の連携です。

健康な心と身体、自立心、協調性、道徳性・規範意識の芽生え、社会生活のかかわり、思考力の芽生え、自然とのかかわり・生命尊重、数量や図形標識や文字などへの関心・感覚、言葉による伝え合い、豊かな感性と表現。

幼児期の終わりまでに育って欲しい姿として正しく点検・評価したいものです。正しい評価に結び付けるには四月の個人記録として三つの柱を原点に、五領域の記録が重要になります。特に、重要と考えることを記入することですが読む人が悪すぎる印象を与えるのでなくできるだけ「いいエピソード」を記入することで温かい雰囲気を紹介し小学校に入学しても発達保障したいものです。

 

子育て支援 別資料

子育て支援として悩みだけでなく子どもを授かった喜びを感じられるように行事や日常の保育から体験する。三つの柱は小学校、中学校、高校卒業まで続いていることを理解し長い目で子育てを見守る力を育てる。虐待をしない親、虐待を受けている乳幼児に対する温かい援助が、地域を含めて乳幼児を愛する子育てを共にする。

母親との相談 聴き上手な態度で共に子育てを通して子どもを授かった喜びを与えられるような府触れ合いが求められます。

災害への備え

避難訓練・消火訓練の計画、実践。被災時における対応と備蓄等乳幼児の命を守り、情緒の安定を図る。事故記録簿の作成をします。・

 

職員の研修計画

園内研修・園外研修・新任研修・公開保育研修・高校卒業まで幼児教育が続く研修。キャリアパス・研修を受ける先生も実践する先生もお互いが高めあう研修が求められます。お互いが欠点を見つけ指摘しすぎて劣等感を与えるのでなく、さらに立案や実践の奥の深さを見つけられる研修です。

園内研修 通り一遍の資料説明でなく確実に三つの柱の「資質・能力」の三つを覚えること、全員が共有する場をもって立案と実践に臨むことをする。全員が三つの柱と五領域で偏った捉え方をしない研修をする。

 

公開保育の例

I 各園の園長が集まるために保育観が異なっていることをグループとしてまとめてお互いの園が切磋琢磨して保育の質を上げる研修にする。全員の園長が全員の受講者の前で自分の園の方針にふさわしい職員の言葉を紹介する。

お互いの公開保育を見せることで施設だけでなく保育観や人間関係が明確となり点検・評価し改善に結び付きます。

 

0 理事長・園長・主任が丸くなって座り、隣の人のいい所を全員の前で伝える研修をする。それによりお互いがほめあうことで温かい園の雰囲気ができて信頼関係が生じる保育者集団に結び付きます。

 

m保育園 公開保育と同時に保護者への講演を兼ねて園の方針や一人一人の発達を愛する実践を説明している。

 

s保育園 公開保育の日に各クラスは絵を飾るとき四月・七月・秋・そして冬といった季節を替えて三枚・四枚と貼り、先生からのコメントで四月からの発達を解かりやすく説明して親に発達を伝える工夫をしている。

 

自己評価 乳幼児が主語になる養護と教育のため

保育所の自己評価として全員が理念・目標・方針等を点検・評価する研修として園としてまとめた自己評価・さらに保護者へのアンケート・地域の方等に開示説明する意見を聞く学校関係者評価があります。また、第三者評価など全体点検・評価した自己点検・評価をします。

 

自己評価の作成例ができました。必要な園は私のメールに申し込んでください。

飯田和也 fpxhd 145@ybb.ne.jp

 

保育要録 別資料 第一集 第二集 第三集

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