クリスマス発表会は教育の奥の深さを味わうチャンスです

NO IMAGE

クリスマス発表会は教育の奥の深さを味わうチャンスです

保育の心 長文ですがこどもをここまで愛する教育の奥の深さを読んで理解して頂けることを願ってまとめました。わが子の姿は涙、他の子の姿も技術でなく非認知能力「忍耐して最後まで他児にほめられ心を一つ、失敗しても友達に励まされ挑戦、できた時の自覚して眼の輝き」これらをみる眼の先生、そして気づいてほしい教育を書きました。

 

子どもの発表会で単に大きくなった喜びをみて感激する家族でなく、人前で話す自信に満ちた目の輝き、友達と励ましあいできるようになり喜びあう態度・新しいことに挑戦する力が舞台で子どもたちを見ることができ、父も母も祖父母も今までと違い自分には力があると自覚した子どもの姿を味わうことで、ホールの中は涙・涙と温かい愛のある雰囲気に包まれました。     飯田 和也

 

ある母親の感想文です。参考にとお母さんに了解して載せました。

最後のクリスマス発表会なのでわが子を目に焼き付けようと心に決めていましたが楽器の時点でウルウル、歌で涙ちょちょきれ、踊りで号泣、ナレーションで大号泣という感じで視界が滲んであまり見えませんでした。でもビデオを見直すとシャイで自信があまりない年少さんのころと違い、堂々と自信満々に踊る姿や一生懸命竹バンブーをする姿が映っていてかっこいいなと思いました。

わが子だけでなく他の子もみんなかっこよくて移動をちゃちゃとしたり踊りや動きもきれきれでこの日のために頑張って練習が感じられました。子どもの頑張りだけでなく先生方の頑張りがあったからこそです。構成から段取り、役割分担、練習等見えないところまでいろいろ動いてくださりありがとうございました。

このような手紙が届き、大きくなっただけでなく、子どもも先生も一体となって励まし・慰め・助言・ほめ上手な働きにより温かい雰囲気があるからと子どもたちだけでなく親に対しても幼児教育の重要さを再確認しました。

 

年長組最後の発表会では、自分の得意な事を考えて一つにするという世界でひとつしかないオリジナルなプログラムでした。次のような心に響く子どものナレーションから始まりました。

おおきいこが やってるのをみて「わたしもやりたい!」ってまねしてみたけど ぜんぜんできなくて かなしいきもちになりました。

「できるようになりたい!」ってれんしゅうしたことが なかなかできるようにならなくて なみたが でちゃうこともありました。

・だけど、おともだちが がんばれって おうえんしてくれて うれしかったよ。

いっしょにやろうって さそってくれたから れんしゅう がんばれたよ。

このナレーションの後、グループに分かれ手紙を出す場面、仲間とできるようになる姿の踊りがあり子どもが心を一つに踊り、ナレーションの場となり涙となりました

次のナレーション

  • はじめはできなかったことも たくさんれんしゅうしたら できるようになりました。
  • おともだちと いっしょに れんしゅうするのが たのしいです。
  • いっぱい れんしゅう したことができるようになると すごくうれしいです。
  • できたときに おともだちが いっしょに よろこんでくれたことも とってもうれしかったよ。

この後バンプーダンスで練習した成果と楽しい場面がホールに繰り広げられ涙でした。・

  • できるようになったって喜んでいる子をみると、ぼくもうれしくなって心がぼかぼかあったかいきもちになります
  • できないけど がんばってみるって れんしゅうしてるこをみると

「がんばれって」おうえんしたくなります。

  • これからも みんなで いろんなことにちょうせんしていけるように
  • おともだちを おうえん したいです。

このグループはフラフープを腰や片足で回したり大人でも失敗すると思われるフラフープができる姿に涙でした。最後のグループは

  • お母さん できなくて くやしかったとき だいじょうぶって おうえんしてくれて

ありがとう

  • おとうさん できるようになったとき たくさん ほめてくれて ありがとう
  • みんなが いつもおうえんしてくれたから いろんなことができるようになりました
  • これからも おともだちや おうちのひとと いっしょにまえに すすんでいきたい

このような言葉のあとみどりの旗とオレンジの旗を交互にそろえて見事に踊り切る姿で涙・涙のお父さん。お母さん・祖父母の感動と温かい拍手で幕を閉じました。

この感激とホールで愛されている子どもたちと愛する先生と家族の心が一体化した不思議な空間となり、全員が一生の宝物を得た瞬間に結び付ける教育ができ感謝します。

このように子どもたちが自信を持つためには「具体的にここができたね」「手先までビィと伸びてかっこいいね」「〇〇組素敵・かわいい」「最後までできたね」と練習の時見ている子どもがほめる場面、他のクラスの先生方がほめ上手な働きがあり、できた喜びともっとやりたいという意欲に結び付き生きる力と思われます。

 

知能テストで測ることができない非認知能力「挑戦・我慢・思いやり・自尊心」といった見えない教育の場面をホールで見ることができた場面といえます。

勉強ができる、運動ができるといったできる・できないという教育の評価だけでない50年先に人生を生き抜く力の源を体験した子どもたちです。

先生と子どもたちに感謝を込めて長い文章を読んで頂きありがとうございました。

 

 

飯田和也の「保育の基本」カテゴリの最新記事