里親トレーニング研修 こどもと心の交流ができるふれあい  飯田和也

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里親トレーニング研修 こどもと心の交流ができるふれあい  飯田和也

テーマ 里親トレーニング研修   子どもと心の交流ができる触れ合い

元名古屋柳城短大教授・元東海学園大学特任教授 飯田和也

 

準備するもの「一日ありがとうのcd  縄跳びの紐、ウサギのヘリコプターの大と油取り紙 ・燕の飛行機の紙とはさみ・a4の紙二枚 好きな絵とウサギと飛行機のため 」

産まれてくれてありがとう。

子どもを授かった喜び あなたは存在しているだけで周囲の人に希望を与え、生きる力や幸福感・充実感・生きている喜びを与えてくれることを伝える。

産まれてくれてありがとう、そばにいるだけでうれしい、見ているだけで幸せ、あなたの匂いを嗅げるだけで幸せ、声を聴いているだけでうれしい、手を握れるだけでよかった。

あなたが生まれてきたことで周囲の人々を幸せにしている〈光〉のような存在。

 

心の基地を作ってあげられそうという温かい愛の雰囲気を作る

瞬時に見極める子どもたち、この人は温かく受け止めてもらえる。

危なくなった時に守ってもらえる。辛い時に慰めてもらえる。

この人の傍にいるだけで気持ちが落ち着いて安心できそうだ。笑顔と肌のぬくもりを味合わせる。

 

演習 眼を閉じてバターンと黙って倒れる。信頼感を持つ触れ合い

二人一組になって前の人は眼を閉じて黙って後ろに三回倒れてみます。

一回目は不信感、二回目は少し安心、三回目は信じてバターン

このような体験から教えられることは、お互い信じること、

大人は乳幼児の命を守るのが第一であり、、そして子どもに命を懸けて守るよ、

そのような雰囲気を伝える。

 

信頼関係を作る第一歩は〈笑顔〉

子どもと出会ったときに笑顔を見せることが出来るか。笑顔が勝負です。

頑張って何とかしてあげようという意識がつよすぎないこと。一緒に失敗してもいいのだ、共に出会いを楽しむ姿を示す。失敗する姿を見せて人間味を出すこと。

次に、良いところを見つけて温かい愛のある雰囲気を作る。距離感が持てるか子どものテリトリーに入りすぎないこと。今日はにおいを嗅ぐだけでいい、見ているだけでいい、声を聴くだけでいい、そばにいるだけでいい。そんな雰囲気を作ることが大事なかかわりになります。可愛いなあと心から思って見つめると笑顔になります。 こども受け入れる力をチェックしてみます。

演習 自分の子どもの良いところを五つ・
直したいところを五つ書いてください。

どちらが先に書くか自分の見方・性格が表れます。

 

演習 隣りの人の良いところを五か所書いてください。

ポイント・良いところはよく見る・相手を受け入れる・

職場の研修では、理事長・園長・主任・先生が丸くなって隣の人の良いところを言い合う研修します。

 

子どもが子どもを褒める・給食のプリント 参照

 

時々、家族で良いところを言い合う日を作ることで穏やかな生活になります。

 

子どもの資質と能力を見つけ、信じる育て方ができるか、簡単なのが初めて出会ったときの状態を脳裏に残して次にあった時に必ず発達している所が見つけられる生き方をする。目の輝き・言葉の使い方・手先の動き・体の動かし方・子どもが大好きであると能力が見えてきます。

能力を見つけたら死ぬまであなたのことを信じていますよ、と言葉をかけることで愛されていると感じ困難を乗り切る力に結び付きます。

 

子どもからサインがある表現について

演習 白い四角の中に好きな絵上手に描いてという指示をしました。

1 すぐに絵を描けない子がいます。〈どのような対応をしますか・このような子どもと触れ合うことが時々あります。〉  答えは魔法の言葉が使えるかどうかで信頼関係が確立できるかできないかになります。

2 上手と言いませんので絵を描いてください。

描き終えたら隣り同士ほめあってください。

褒められましたか、ここで褒めるとは、「かけた喜びを与えられましたか・もっと書きたいという意欲に結び付く言葉を受けましたか」

3 環境の再構成の話をします。白い大きな紙から次は五センチ四角を描いてください。環境の再構成です。大きすぎて描けない子・真っ白で描けない子・一枚千円で失敗を恐れて描けない子がいます。

小さくてチラシのような失敗してもいい紙、色がついている紙などを与えることで子どもは描いていい・失敗していいという気持ちになります。

4 では、ここで好きな果物一つ描いてください。大好きな果物食べたときのことを思い出して隣どおし話しながら五センチの四角に描いてみてください。

5 隣通し具体的にほめあってください。描けた気持ち、もっと描きたくなる意欲に結び付くような言葉を見つけてください。

子どもは多動な子・黙っている子・他人にはいってきてほしくない時・乱暴な時など様々なサインを出します。先生や周り間大人は〈親が叱っていないから・しつけていないから〉と勝手に判断をして決めつけてしまう大人が周囲にたくさんいます。親と別れて悲しい時・病気の時・おなかがすいている時・怒られた後の時など本当にその子どもの正しい情報を持たないで決めつけてしまう大人には、しばらく距離を置いて付き合うことも大事と言えます。

 

演習 手遊び花火より

〈自分で〇〇する・勉強とウンチは人に言われてするものではない〉

1/2/3/4/5 自分の耳で聞きました。自分の眼で手を見ました。自分から模倣していました。自分で●●する主体性は小さい時から持っていたり、育つ力を促すのがしつけや教育です。この手遊びは手遊びをやらせるのでなく、手遊びが出来た・もっとしたいという状態の時に育っているのが主体性です

発達の主体性について「今日、上手にさせるのでない一年先でいい」

 

二歳から模倣があります、まねるは学ぶ・学ぶは想像力・創造力そして独創力

チコちゃんに叱られるで〈運動神経について〉話していました。もって生まれたものでなく・真似すること・繰り返し努力すること。があってオリンピックということを放映していました。まず、真似、努力が大切ということです。

 

数年前、インドネシアのジャカルタでこの花火をして説明をしました。その時に〈勉強とウンチは人に言われてするものでない〉という言葉を羽田から自かるたに行くガルーダ航空のcaに「うんち」という言葉を使っていいか聞きました。Caは、自分は初めていいか問われ、断られたのは初めてです。いかに与えればいいかという大学教授が多いことを再確認しました。

ジャカルタ大学の教授と発達について話した時に手遊びで説明したら学長や大臣が自分はインドネシアの飯田和也になるのでいいかという話で主体性が話題になりました。

 

約束は、わかる言葉で優しく・丁寧に・言いっぱなしにしない

約束をしていなければ叱れません。大切なのは言いっぱなしにしないこと、ママ、片付けた・見てというサインを子どもが出しても、片付けてと言ったから片付けるのが当たり前という態度で全く見向きもしない先生や親がいます。この態度では、信頼できない相手になり、偽物の先生や養育者です。

 

補聴器を付けた子どもがいる家庭や教室での約束です。机を持った時に優しくもったね、優しく置いたね、どうして優しくが大切か、耳の不自由なお友達が一番嫌いなのがガタガタと乱暴に置いたり、引きずって音を立てて押すことなので約束してね。守った時は具体的にほめます。

子どもは環境との相互作用で発達する。という言葉があり幼児教育では最も重要な言葉で幼稚園教育要領・保育指針・こども園の要領に取り入れています。

従って、環境をどのように整え、どのように物的環境・人的環境・温かい愛のある雰囲気を与えるかが家庭でも問われます。

 

簡単なウサギのヘリコプターで示し・説明します。

普通のウサギのヘリコプターを作ったものを示し、遊ぶ時を説明します。

しかし、筋ジストロフィーの立てない、歩けない子が自分も落としたいという意欲が出ました。立てない子にその大きさのウサギのヘリコプターを与えると抱いてというのでへッドプロテクターを付けている祥子ちゃんに持たせました。そして落としました、ケラケラと笑ってもう一回というので抱いて落としました。そのこにはウサギのヘリコプターは見えていませんでした。抱いていて落とすが頭が重いのでそのままでした。抱かれたことがうれしかったことだけでした。いかに思い上がりの自分がいたか痛切に感じました。

そこで物的環境を祥子ちゃんに併せることを必死で考えて閃きました。小さくて軽くて持つことが出来て楽しめる物も環境の再構成です。

化粧品の油取り紙にして立てない子、ここまでしか手が上がらない子でも楽しめるウサギのヘリコプターを使うと見事に自分でもって落とすことが出来て楽しむ姿が見られました。こ

の子が18歳になった時動くのは左手だけで小さな赤ちゃんが載るようなベビーカーで飯田先生に会いたいというのでメールでやり取りしようという約束をした後「飯田先生に会いたいといいながら」なくなりました。

この筋ジスの子どもから教えられたのが環境構成の再構成です。どんな子でもものにかかわりたい・人とかかわりたいという生きる力を持っていることを教えられました。

こどもに合った教材・道具・勉強のレベルが必要というのが〈子どもは環境との相互作用で発達する〉という言葉になります。

こどもの眼・耳・鼻・口・手・足になろうという心遣いがあって心の交流が出来ます。どんな子どもにでも環境の再構成できる大人でいたいものです。

約束は一年に二回出来ます。一回は四月の入学と進級の時、そして年一回の誕生日に約束をしたいものです。高校卒業まで毎年見直すことと言えます。

小学校の時は、生活の自立のため片付けの仕方・生活の中で危険なことをしない・交通ルールをまもる、

守るためには守りたくなる示し方と説明をすること、四年生ぐらいになると男の子は父親の失敗例を話して男の子としてモデルになるような約束をする。

中学校の時は、本当の自分を見つけるため悩み方、共に泣いてくれる人一人いれば幸せ。男の子は親と一言も口を開かないが黙って母親の膝に頭をのせてきて耳掃除してと甘えてくることがありますよ。耳掃除の時に〈あなたの事信じているからね〉それだけでいいチャンスです。

 

チャンスは飛び立つ前に捉まえろ

高校生の時は、生活で生きるための勉強・仕事・恋愛もするルール〈自由の後に責任がある〉チャンスをみつける力の感性をもつ。

 

演習 二人でシャンケン して負けた人は机の上に手を置くそして勝った人はおかれた手を叩くゲーム。叩くチャンス、逃げるチャンスを捉まえる資質と能力を持っているか試されます。

 

こんな先生に教えられたい〈縄跳びの場面〉

演習 縄跳びの場面を通してほめ方

Modelsuとなる人前に出てきて 跳びづらい紐で跳んでみてもらいます。

跳びづらい紐の先をもって跳んでもらいます。失敗します。

二回目は一回目と違ったところを見つけるのが親・先生です。モデルの人に●●回以上跳んでもらうために一回目と違って考える、紐の性質・持ち方・足のあげ方・疲れたらリズム・テンポなどを思考力・判断力・表現力。我慢する力、

どこを見つけますか。

頑張ればだれでも跳べるようになるという精神論は通用しない。

跳びづらい紐を跳ぶことでほめ方の演習をします。

 

こんな先生に教えられたい〈ダンスの場面〉 共に育つのプリント 参照

上手に躍らせる指導より踊れてよかったねとできた喜びをあたえ、劣等感を子どもに与えない指導ができる人、上手に踊ることが出来るのは一年先でいいというおおらかな考えで触れ合うことで踊りが好きになればいいのだよ,という心の交流ができる人でいたいものです。

 

外国籍も日本人も同じ  共に育つ プリント 参照

外国籍だから日本語で説明しても困難なのは当たり前、相手に解かる言葉・サイン・身振り・簡単な言葉・眼のサイン・優しく温かい愛のある雰囲気・笑顔・ありがとうが飛び交う場所・ぬくもり・手遊び・ジャンケン・遊び・おやつを一緒に食べる・食事を一緒にするといった大好きなことを見つける眼と約束をして言いっぱなしにしないでほめ上手な関わりを続ける努力をして心の交流をします。

自由の後に責任があるという生き方を理解させる

よし、やってみようという気持ちが全面に出て見守ってくれるお母さんから離れて冒険してみようという能力を育てていないといつまでも家から出られない。お金の使いかたでなくなったら使えないよ。自分の好きなことをしていて時間に間に合わなかったとき、飛行機が飛び立ったら戻ってこない。自己責任。

 

考えなさいから調べる 共に育つ プリント 参照

 

勉強・作文の好きな生き方 感想文から事実と意見分ける。

観察力を育てること、そして書きたいものを見つける眼、一年間で一番上手なのが鬼の絵です。観察力を育て一文一つ。文章を写すことから学ぶ力をつける。

事実と意見を分けることで感想文だけにならない。

 

最後に多くのことを要求しない・一つでいい・失敗するのが当たり前

絵が好きでそれだけで芸術家

ピアノが好きて続けていたら勉強もできるようになって大学へ

昆虫が好きでトンボの北限を見つけて、次にかの雄と雌を見極める力を持ち、標本にしたり、次に医学に進んで脳外科医となった人がいる。

 

演習 左手の指が五本無く二本しか効かない子

非認知能力〈知能テストでは測れない忍耐・挑戦・思いやり・プライド〉

こどもの眼・耳・口・手・足になる共感を体験するとは、

先生役と子ども役五歳児 利き腕でない手

手紙ごっこが始まった時に、二本指の子どもが先生の名前と住所を書いてポストに入れたい。そして教えて欲しいという場面になりました。先生役の人は自分の名前と住所を教えてあげてください。

1 座っている位置は良いですか。 書いている字は見えますか。

2 書かせている教材は、そのこにふさわしいですか。持つ大きさ・色がすぐ着きますか。

3 その子の能力にふさわしい問いかけをしましたか、漢字・カナ・ひらがなでもいいですよと言いましたか。

4 ほめ上手になってください。ほめてください。

5 本当にほめるとは、最初に比べると跳ねるところ、いのかたちに色がついて書けて良かったね。カタカナでもいいよ、ここが●、具体的にほめる。

6 ここまでは昔の教育です。今は子どもの発達で資質と能力を三つの柱と言って1 知識と技能 2 思考力 判断力 表現力 3 非認知能力〈知能テストでは測ることができない、思いやり、チャレンジ、最後まで我慢してやり遂げる力・プライドなどを幼児期から子高卒業までに見つけて伸ばすことが教育にもとられています。

昔の教育は1 を中心、しかし、これでは世界に太刀打ちできないということで2 の思考力新しい発見する力、違いを見つけて判断する力、自分なりに言葉や物で表現する力が大切と大学入試にも文章力が試されるようになりました。

今回は、この3 我慢して最後まで頑張る力をつけてあげて欲しい。そのための言葉をかけましたか。

途中疲れて手が痛かった人が多いと思います。その時にどのような言葉をけましたか。「書けるだけでいいよ」「痛かったら休んでいいよ」「手をさすってあげるねとぬくもりを与えましたか〉「見ているだけでいいよ」「間違ってもいいよ」「一つだけでいいよ」

愛されているから人の話が聞く態度が育つ。温かい愛のある雰囲気が家族には必要です。

 

最後に「幸せな一日」のCDを聴いて・・・。

お母さん今日、何回ありがとうと言いましたか。

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