相手の小さな変化に目をとめ、成長・発達を見逃さない愛情のある親。幼児期から高校卒業まで通じる教育を 統括園長 飯田 和也
子どもは昨日のままの姿でない、一週間前の姿でない、もちろん一年前と同じ行動をしていません。わが子だからいつも観察しているのでわかっている、子どもだからまだできない、生まれて数年しかたっていなくできないのが当たり前だという態度をして子どもの成長・発達を見ることを「見ない・見られない・見ようとしない」触れ合いではありませんか。
子どもに初めてあった時笑顔で「おはよう」と声をかけると、最初は目を合わせられなくて下を向いていた女の子、次の日もニコニコと笑顔でおはようと声を掛けるがちらっとこちらの顔をみて下を向いている女の子、一週間たつとちらっと見ながらもぞもぞと口の中で声を言う子、その時「おはようと言えたね」小さな変化「眼・口・手・言葉・身体表現等」を見つけたら見逃さないで、できたことを具体的にほめることが最初と言えます。
この自分の変化を見つけてくれるお母さんや先生と出会うことで、自分は愛されている、認められていると感じることができます。母親に愛されている、父親に認められていると感じることで生きている喜びを味わうことができます。
この小さな変化を見てくれる人と出会うことで心が一つと感じることにむすびつき距離感が縮まります。最初から「なんとか挨拶させよう」「はやくできるようにしよう」と近づきすぎると不安・恐怖となり心を開くことができません。
相手の行動を受け入れ、かわいいなあ、上手に最初は言えなくていいよ、失敗してもいいのだよという温かい心で距離を置いて見守ります。そして、小さな変化を見つけたなら距離が離れすぎない関係で相手の肩に手をそっと置いたり、手をそっと触ったり、握ったりしてぬくもりを与えることで安心します。
安心できる関係ができたことを見極めて初めて明るい声でおはようと言えたり、バイバイと元気な声が出てきます。
小さな変化を見つける感性と相手を受け入れる温かさを持つことで心の交流ができます。
親子でも先生と教え子でも温かい関係になるは、小さな変化に気づく感性を持つことで成長・発達を見逃さない愛情ある素晴らしい出会いになります。
心から子どもはかわいいという笑顔で高校まで続く教育を,教師と一緒に発達を温かく親は死ぬまで見守ることが重要になります。
相手の小さな変化に目をとめ、成長・発達を見逃さない愛情のある親。幼児期から高校卒業まで通じる教育を 統括園長 飯田 和也