丸暗記から考えるだけでなく調べる力へ

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最後まで我慢してやり遂げる力

今までの幼児教育とどこが違うのか、どう育てるのか

    最後まで我慢してやり遂げる力 統括園長 飯田和也

 今までは簡単な事ばかりをしていても生きていける生活、困難に出会ったらやめてしまう態度、壊れたらあきらめてお金で解決する姿勢、勝負で負けそうになったらあきらめて負けてもいい、古くなれば新しいものを使えばいいといった考えと行動がありました。

 

 教育においても過保護な方法を見直し困らせ上手と我慢させることが求められます。困難に出会ったときに我慢して乗り切るためにはあきらめる事のない考えを身につける教育が求められます。

 

 少し前のことですが、テニスの大坂なおみ選手とコーチとのふれあいから教えられました。コーチは、あなたは最後まで頑張る力を持っていると励ます態度。生き方として負けた時の事を考えない。

 失敗してもくさらない、あなたならきっと勝てると言った温かい言葉を全米テニスの時にコーチが伝えることで今までと違う態度を考えて「怒ったら負け」とラケットを投げ捨てていた自分が投げないで最後まで我慢した事が勝利に結びついた姿がテレビに映っていました。

 当然、体力をつけることやテニスの技術を新しいコーチが教えていました。それにプラスが精神的に我慢する力を伝えたことで日本人として初優勝になりました。これからの幼児教育にも参考になると思います。


これから知能テストでは測れない我慢、チャレンジ、思いやりなど幼児教育が変わります。先生や親から愛されているから我慢できる、家庭や保育室・小学校の教室の中で受け入れられている・愛されていると言う感覚になるには〈ありがとう〉と言う言葉や態度が与えられる温かい愛のある雰囲気で忍耐が身につきます。


 頑張れ、頑張れ、我慢すれば大丈夫と言う精神論の言葉だけでなく親・保育者・先生からの温かい愛のある励ましと具体的な技術が我慢して最後までやり遂げる力を身につけるには重要になります。

 親として精神論でなく正しい知識と技術を身につけ、愛する子どもにやさしく・解りやすく・繰り返し・丁寧に伝えることです。

丸暗記から考えるだけでなく調べる力へ

 世界で通用する資質・能力を育てるため

    丸暗記から考えるだけでなく調べる力  飯田和也

 

これからの学校は、知識と技術重視の教育から考える力があるか問われる授業になります。ここで大きな問題は「考えなさい・考えろ」という言葉は、時と場合によります


 考えろと言われると今まで記憶していたことをただ思い出すことで思い出さないと答えられません。じっともの思いにふけって宙を見つめ、記憶の糸を手繰り寄せるような顔をしている子どもが見られます


限られた記録・記憶のために限界がある実態があります。そこで「調べなさい」と言われることで今までの材料・資料などを探して答えを見つけることができます。

小学生以上になるにあたって「もの思いに浸るような考えろ」という生き方はさせないのがこれからの幼児教育です。小学生以上であれば教科書・図鑑・絵本・辞典などを「調べて発見する生き方」を身につけさせてあげたい願いです。

 今までの教育のなかで知識・技能だけを身につけさせるだけでなく様々な出来事を発見する観察力を親子でつけることです。

 親が「おや不思議だな」「あれ面白い」「それ変わっている」「冷たい」「硬い・柔らかい」など感性が豊かで様々なことに興味・関心を持つことから始まります。

 母親が花を好きであれば子どもも花が好き、動物が好きであれば動物好き、食べることが好きであれば食事楽しいといった「子どもは環境との相互作用で発達する」ことになります。

 

家族の中で親が本や絵本、辞書などを調べる姿を示すことでモデルとなって調べる態度が身につく場合もあります。小学生になってからも理解できないことがあれば教科書をまず調べるという生き方を身につけることをさせ「自分で〇〇する」という大学入試にも必要な思考力・判断力・表現力の基礎ができます。

 丸暗記させる昔の教育からぼーと考えて時間を過ごすだけでなく身近にある本・絵本・図鑑・辞典を調べる能力を親子で見つけ、身につけたいものです。

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