統括園長 飯田 和也
話すことが少し遅れている子を育てているお母さんに「言葉ノート」を作ってみてください、びっくりするぐらい変わる事がありますよ。
どのように造るかと言うと「家庭の中ではっきりと伝わる言葉、少し解りにくい言葉、はっきり理解できない言葉」を小さなノートにメモして次にお会いする時に持ってきて下さい。
そして一ヶ月も経たないうちにお会いしてノートを見せてください、どのように変わりましたかと問いかけると「こんなにもことばがでていました」と気付くお母さんです。
「いままでこんなにも話せているとは思いませんでした.しかし、メモしようと注意深く聴きました。」「お母さんは今まで聴こうとする態度がなかったからですよ。メモをとるためには聞かなければならないということで子どもは聴いてくれるお母さんがいる」とお母さんの聴いてくれる態度を発見します。
お母さんは言葉があることに嬉しくなりさらに聴こうとします。そして、子どもはお母さんの表情を見つめます。優しさがあり温かさが溢れて表情豊かなお母さんを発見となります。
そこで、お母さんは子どもが可愛いと思えるように変化します。言葉は聴いてくれる人がいるから話したくなる、そして,子どもは表情豊かに成長・発達します。
言葉ノートを作るだけで、子どもが話す力があることを意識でき、笑い方にも大きな笑い・楽しい笑い・遠慮する笑いが見られ、泣き方も悲しい時・悔しい場面等こんなにもわが子の泣き方に違いがあることを気付かせられますというお母さんとなります。
子どもは相手に伝えるいろんな表情が見られるようになり、子どもを授かってよかった、産んで良かったと思えるようになってきます。
お母さんが聴いてくれる温かい愛のある雰囲気により子どもは話してもいい「自分で○○する」主体性が出てきます。