飯田 和也
ある県の教育委員会の関係者から小学校と保育園・幼稚園の交流会が行われます、一度見に来て下さいとお誘いがありました。一学年四クラスにそれぞれの園の子どもたちが歌・剣玉・独楽回し・縄跳び・鍵盤ハーモニカなどを見たり、校庭で交流をしている日でした。
廊下には「あいさつをしましょう」と書かれていました。校長先生や他の先生と一緒に見学をしているにもかかわらずほとんどの子どもたちは挨拶をしませんでした。
学校の先生やお客さんが廊下に立っているのを無視するかのように、意識していないかのように通り過ぎている子どもたちで先生たちは何も言わない姿勢でした。
そこで私は目の前を上級生が通ったので「おはようございます」と元気な明るい声で伝えるとびっくりしたように「おはようございます」と返事が返ってきたのでした。
すぐさま「良い挨拶だね」と言うと少しテレた様にニコッと笑顔が出るのでした。
そこで「良い笑顔だね」というとまた笑顔で立ち去りました。それを少し離れた所から見ていた仲間がこのやり取りを見ていて「おはようございます」とはっきりと言うので「良い挨拶できて気持ちいいね」と褒めるとニコッとして立ち去りました。
さらにそれを見ていた他の女の子も「おはようございます」と元気で言い始めるとこちらも、明るく笑顔で「おはようございます」と返すと廊下には次々と笑顔と明るく素敵な雰囲気が広がるのでした。
「挨拶しましよう」でなく「今朝も笑顔で挨拶しましたか」という言葉を家庭からそして学校の朝の出会いの始まりにしたいものです。
それには校長先生やクラス担任、お母さんがまず「毎朝笑顔で明るく、おはようございます」と温かい愛のあるモデルによって挨拶はしたくなるものと言う体験をした一日でした。