保育の基本 207 指針の告示を受けた指導計画の立案

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              ポイント 1   飯田 和也

 

 2章 保育の内容についてどのように解釈し進めていくか。 

 ねらいは、保育の目標をより具体的なものであり、子どもが保育所において、安定した生活を送り、充実した活動が出来るように、保育を通じて育みたい資質・能力を、子どもの生活する姿から捉えたものである。

 また、「内容」は、『ねらい』を達成するために、子どもの生活やその状況に応じて保育士等が適切に行う事項「養護の部分」と、保育士等が援助して子どもが環境に関わって経験する事項『教育の部分』を示したものである。

 注意資質と能力の捉え方を話し合うことで昭和の狭い・狂った押し付けの保育・教育にならないことを園内で共有する時間をもつこと。勝手に考え実践して自己満足な保育にしない事が求められます。

 発達の方向性・また、こども園のねらいのように卒園までという考えを取り入れる場合「楽しむ・味わう・しようとする・感じる」といった言葉にします。 

 到達目標「内容と混在している言葉」で無く発達の方向性として考えられ実践が園の特色に結びつきます。「楽しむ」の例として、そばにいるだけ・見ているだけ・聴いているだけ・匂いをかいで楽しむことから始まり、今日は上手にできなくてもいいとおおらかな温かい気持で受入れ・見守る保育に結びつく場合があります。愛されているから人を愛し人の話をじっと聴く態度が育ちます。

今回の告示をどのように解釈するか、主語は乳幼児と言う考えについて園内研修で討議し特色にしたいものです。指針や教育要領の言葉が悪いとは指摘していません、

 職員が共有して乳幼児の発達を大切にする園を作り特色に結びつけるチャンスと言えます。保護者は「自己満足な園」を見ていますね。

 今回の指針の文章を理解するポイントの一つです。今回、養護と教育についての記述では、「養護は今までと同じ考え」と言えます。養護における「生命の保持」と「情緒の安定」に関わる立案として記述するならば、ねらい『・・する』『・・図る』基本的事項『・・対応する・把握する・調節する・受入れる・適切に処置する・過ごせるようにする・温かい雰囲気をつくり笑顔で〇〇する』といった立案をする事で養護の立案と実践はまとまります。朝来たそのままの姿で帰りに親に渡す、養護に包まれて教育があるになります。

『発達の方向性』として未満児では「感じる・芽生える。身につける・気持を通わせようとする。自分から関わろうとする。」注意『芽生える』をねらいと内容に取り入れる場合は、内容のほうを消す、芽生えさせるといった指導したい内容になりやすいのでねらいと区別すること。指針では『自分を肯定する気持を芽生える』と記述があるが混乱しやすいので『気持を持つ』にするとすっきりするのではないでしょうか、検討したい言葉の使い方です。

 ねらいの感じると内容にも感じるが記入されています。これらの違いを区別する園内研修が求められます。これらを明確にする事で園は何を大切にしているかという特色がでます。

 同じようにでは、体の動き等で表現するというねらいがあるが、ねらいは発達の方向性として考えると『表現しようとする』した文が他の年齢との統一がとれてすっきりです。「表現する」は表現しないから表現させたいという指導したい内容になり温かい愛のある雰囲気から離れてしまいます。

 

1歳以上3歳未満児のねらいと内容

『健康』のねらいでは「自分でしてみようとする気持が育つ」といった言葉があるが「自分でしてみようとする」がすっきりします。気持と言う言葉は必要ないと思います。園内で共通にするか取り上げたい言葉になります。

内容では、保育所における生活のリズムが形成される。と言う文があります。形成されるという言葉は未満児の姿であって、子どもが充実した活動ができるには、子どもが主語として『リズムが形成される』の姿から「リズムを知る」にして保育士が援助して経験する事項にしたほうがすっきりします。

 また、前回までの指針や幼稚園教育要領にも同じように『ねらいと内容』の混載が見られそれぞれの園に任せられていました。はっきりとねらいと内容の根拠を園内研修で決めてブレない共通の考えに今回もしたいものです。

内容のなかで、自分でしようとする。は「自分でする」とねらいと区別してすっきりします。自分で排泄ができるようになる。は「出来るようにする」このようにねらいの言葉や姿が入っているのを整理したいものです。

 人間関係

ねらいと内容に感じるとあるのを内容の「感じる」を変更したいものです。

ねらいの中で『大切さに気づく』と言う言葉は気付かないから気づくように指導したいため「内容」の言葉になります。一度考えたい言葉です。

 環境

ねらいに「感覚を豊かにする」とあるがねらいのような内容のような言葉で両方に今回も入っています。発達の方向性か指導したい内容かは明確になりません。

 言葉

「気持を通わせる」と言うねらいか内容か判断しづらい言葉です。

 

 3歳以上児のねらいの考え方

未満児と同じく『養護に包まれた教育がある』と養護と教育の一体化は留意して立案と実践したいものです。

五領域でねらいと内容が書かれている中、『ねらい』にある味わうと『内容』にある味わうの区別をする事、できなければ前回の指針や教育要領と同じように根拠を園で決める事です。ねらいは発達の方向性・卒園までにといった考え方がすっきりする場合があります。『ねらい』の中にある『楽しむ』と『内容』にある『楽しむ』も同様に根拠が必要となり、全員がぶれない立案と実践に結び付けたいものです。

 

  乳児は、温かい雰囲気があれば瞬時に自分にとって安心できる相手と判断します。安心できると感じることで信頼関係が育ち人とかかわる力の基礎が培うことになります。また保育室が安心できる雰囲気であれば身近な物とかかわり感性が育ちます。自ら健康で安全な生活を作りだす力の基礎を培うには快適な環境に心地よさを感じる事が大切になります。温かい愛のある雰囲気をつくるといった立案を通して情緒の安定を図り、人一人の発達を保障するために『養護に包まれ・教育と一体化を考慮すると雰囲気が必要になります。

 

 このように『ねらい』と『内容』の言葉の使い方と根拠である考えが明確になる事で養護と教育の一体化である実践に結びつきます。一人ひとりの発達を捉える眼と発達を保障する援助となり、保護者に発達を伝えるためにもねらいと内容の混乱を避け、正しい発達を捉える実践に結び付けたいものです。

 これらは複数担任で実践する場合に共有する事です。今後複数の保育者の連携が求められ保護者からの信頼関係を確立するには重要なポイントといえます。

お互いが謙虚さを出し、良い所を言い合う温かい職員同士で笑顔と有難うの飛び交う園であれば必ず保護者は子どもを愛してくれる特色ある園と言うことを信じてくれます。

 今回の指針・要領共に園長と主任の力量が試されています。ぜひ、自分の園の特徴だけでなく特色に結びつく知識を整理して、園内でお互いが切磋琢磨し乳幼児の発達を保障している園を作りたいものです。

 

 ねらいと内容を立案に参考とする事が三つの柱の『知識・技能等』「思考力・判断力・表現力等」そして非認知能力として『学びに向かう力と人間性等』を考慮し発達を保障します。

 「楽しむ・味わう・感じる・・」と言うねらいの言葉、さらには指導したい内容「知る・参加する・守る・遊ぶ・気づく・世話するなど」を丁寧に・解りやすく立案する事です。

 そして10項目の幼児期終了までに育てたい姿をねらいと内容をバランスよく絡み合って立案し、五領域で考慮する研修が求められます。全ての基本は『乳幼児が主語』を心に刻みたいものですね。 

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