生き抜く「やり遂げる」力は親や友達・先生から能力があることを信じられる

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生き抜く「やり遂げる」力は親や友達・先生から能力があることを信じられる

 

                   統括園長 飯田 和也

    乳幼児が〇〇した時、そのままでいいよ・上手にできなくてもいいよ、と受け入れられた時愛される感覚を味わいます。そして、〇〇できるようになったねといわれてほめられ、そこで出来た・やれた体験から自分には出来る能力があると自覚でき、さらには自信に結びつきやり遂げる力になります。

    このような触れ合いをお母さんやお父さん、そして友達や先生から言われたらどんなにうれしいか、体感させる教育・しつけが生きる力に結びつきます。


    合奏の場面で木琴の音がピアノの伴奏になかなか正しく合わすことが出来なくて悔しがっている子どもたちがいました。「最初はきちんとピアノに合わなくてもいいよ」とまず受入れました。そして何度も子ども同士の音合わせでお互い注意し、〇〇くん上手になったねと練習している姿を認め、笑顔で見守りテンポが違っても文句を言いません

    

    約束として「優しく叩いてね。きれいな音になるからね」といいました。本番の数日前に「先生、涙が出そうになったよ。それは『始まる前に音を出さない事・優しく叩く事』の約束を守ったから全員が揃ってきれいな音が出来て素晴らしいね。」と共感してほめました


    発表会当日は全員がやり遂げたという練習の成果により心が一つになり、感激の大きな拍手をもらい自信を持った姿になりました。

    ひらがなを書く場面であいうえおを書かせようと熱心に指導するが書く意欲に結びつきません。それは「あ」を始めて書く子には書きづらい文字です。意欲になるには、書いた文字に対して「最初は上手にかけなくて失敗してもいいよ」と書いた形を受入れます

    子どもは自分で書いた文字を受入れられ・愛された感覚に結びつきます。次に、この前書いた「あ」より横棒がしっかり書けたねと具体的にほめます。そして、今度はたての書き方がきれいだねとほめます。そして、三回目以降で「じっくり我慢して「あ」が書けるようになったね」とほめます。

    このように『あ』をかけるようになるまで達成した喜びを味あわせる事で自信を持ち生き抜く力の基礎に結びつきます。

    ここで留意する事でひらがなは書くことが困難な文字が多いがカタカナの『ア』とか『フ』『ラ』『レ』など子どもにとって書きやすいことを利用して文字を書けたという自信をつけることで劣等感を与えない愛情です

    書きたいという意欲に結びつけるように温かい雰囲気をつくること。「かける事」『書き上げる体験を見つけ』親、友達、先生から自信を与えられることです。

    最初は失敗しても大丈夫・下手でもいい、と言う愛される体験が困難に出会っても乗り切りやり遂げる力となります。

乳幼児をたくさん愛してあげられる時と場を作りたいですね。

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