今回は「生きている限りわが子を愛し続けて欲しい」と言う願いを込めました。人生の中には父親や母親から(幸せだよ)と言われない子がたくさんいます。
大学生になっても「幸せ」をいつ伝えられたか忘れて自分一人で大きくなったような錯覚をして平気で過ごしていて親に文句を言ったり、小言を言われたら反発・反抗、そして親殺しをしている若者もいます。
自分が生かされ赤ちゃんであったとき、やわらかい母の乳房と温かいぬくもりの愛ある雰囲気が多くの子どもにはあったはずです。
その時父も母も家族も全員が笑顔で可愛い顔を見られ「幸せ」を感じ,生まれてくれてありがとう・うれし涙と愛に包まれたはずです。
そして動く姿を見るだけ、笑顔と声を聞くだけ、うんちの匂いをかぐだけでうれしい、どれだけ多くの幸せを味わったはずです。
この幸せを時々家族で思い出すことで(辛い時・悲しい時・苦しい時)を乗り越える生き抜く力の一つになります。
親として幼稚園や保育園に入りクラスの中で友だちと一緒にジッと座る姿を見るだけで幸せ、人前で友だちと一緒に歌う声を聞くだけでうれし涙、小学校の卒業式や中学校の入学式で写真を撮るだけで幸せ、成人式の晴れ姿を見るだけで親は「幸せ」・・・
時々親は『幸せ』の時を見つけて言葉と温かい雰囲気を伝えて下さい。健康で人に迷惑をかけない姿を見るだけで安心です。
親は死ぬまであなたを授かった事が『幸せ』と思い続けています。
「幸せ」と言う言葉を言われた時の喜び
「幸せ」と言う雰囲気を味わった時の喜び
「幸せ」と言っている人も言われた人も相手を受け入れ・認め
心の交流が出来ていると感じる喜び
心の絆が出来ている温かい時間が流れ、特に、親子には「生きる喜び」が与えられます。
このような体験が親子だけでなく地域の人々との絆となり、保育園や幼稚園、学校で与えられる事で困難を乗り切る能力に結びつきます。
お母さん、そして先生と言われる人に時々『幸せ』という言葉の重みを考え、使って欲しいと願っています。 園長 飯田 和也