目は口ほどに物を言う「言葉に出さなくても目つきで相手に感情を伝えることができる」

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目は口ほどに物を言う「言葉に出さなくても目つきで相手に感情を伝えることができる」

目は口ほどに物を言う 「言葉に出さなくても目つきで相手に感情を伝えることができる」  明鏡国語辞典     統括園長 飯田 和也

 

マスクをしていると口元が見えない、心の動きが読みにくい、体調不良や異変に気付きにくいなどの理由でマスク着用は反対という意見があります。このような意見は口元が見えないだけでは理由にはなりません。こどもを愛している母親や保育のプロは口元だけで心や体の不調や異変を判断はしていません。

相手のこと「子どものこと」を思っていれば、子どもが言葉を出さなくても・口元が見えなくても、まなざしだけで心の動きは読めるはずです。体調不良は言葉だけでなく表情・身体全体から伝わります。情のこもった目つきは、口で話すのと同じくらい気持ちを表現する言葉が「目は口ほどに物を言う」です

心からこどもを愛しているお母さんは、子どもの眼のサインとして悲しい・痛い・嬉しい・面白い・泣きたいなどといった表情を出すことを受け止めるアンテナを持っています。

言葉を聞かなくても目のサインを受け止める大人の姿勢が大切です。子どもを心から愛していれば小さな動きを見つけることができます。小さな動きとは、手先の動き、ちょっとにぎる、手先が熱っぽい、手を振る、手を挙げる、動きを止める、顔色で判断する、といった表現を見つける親です。また、身体を小さくする、身体が動かない、背伸びする、足を曲げる、手足でリズムよく表現するなどさまざまなサインを相手に出すことをしているのが子どもです。

インフルエンザやコロナを他人にうつさないためにマスクをして迷惑をかけない大人や子どもが大勢世界中で生活しています。教育の現場でマスクをしているから子どもの表情がわからないから、マスクを外すことが必要という人がいます。それは言葉だけで判断するのでなく子どもの様々な表情を見極める力が大切なことを理解していないからです。

幼児教育では養護=命を守る、情緒の安定を図る、生理的欲求を満たす、病気にさせないという働きがあり、コロナにかからない・インフルエンザにならない人にうつさないためにマスクをかける場合もあります。

子どもがコロナにかからない・かけないためにマスクを外したり、かけたりして病気にかからない配慮をするのが保育のプロです。

園児であればコロナをうつさない、自分で命を守るため手を洗う、うがいをする、マスクをつける、苦しくなったら自分ではずしたり・ずらす、危険なことをしない、友達とルールを守り、命を大切にするなど自分の身体や友達を大切に自分の判断で行動する教育を幼稚園・保育園・こども園で受けています。

親はこのように養護と教育について理解して、社会の中で子どもたちの命を守る行動と子どもが主語になる約束を作り、困難を乗り切る力と自分と他人の命を守るルールを身につけさせるために温かく見守る努力が必要と思われます。

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