集団で行動する時にルールを守らない子、ルールがあっても無視する子、ルールを作って遊ばない子、ルールどおりに行動しない子、しかし、ルールどおりに行動しないと気が進まない子など様々なタイプがみられます。
人は生活する上でルールがなければ自分勝手な行動となり社会生活がなりたたなくなります。家庭から始めて社会に出たときに家庭の中で決まりごと・約束・ルールのある生活をしていないと子どもは好き勝手な・やりたい放題な行動をしてしまいます。
幼稚園・保育園から帰ってきたときにかばんを玄関にポイと投げ捨ててかばんをかけるところに戻すことがなかったり、手を洗わないでおやつ一直線に向かっていただきますも言わないで食べたり、
トイレから出てきても手を洗わなかったりしてルールのない生活を子どもがしていたら病気になるだけではありません。
人とかかわる場があってもルールがあることを気付かない、人の行為が判断できない、自分中心の行動をしても平気・無責任という態度が見られます。
幼稚園や保育園では給食のときにテレビは見ません。家で食事をしているときにテレビをつけたまま食べているとフラフラしたり、集中しなくていつまでも食べている場合となります。
母親が話している時にじっと母親の目や目元を見ないでよそ見をしていても、親が注意できなかったり、最後まで言葉を聴こうとしないでフラフラしても叱る事ができないのはルールを作っていないからです。
幼稚園や保育園では、朝登園してきたらおはようのあいさつをし、靴を靴箱にきちんとしまうこと、遊んだ後の使ったおもちゃは片付けて元に戻します。
さらに手をきれいに石鹸で指と指の間まで洗って、うがいをして部屋に入ります。このような行為を見つけたら「わァ・上手」でなくて具体的に「指と指の間まできれいになったね。○○ちゃん」とほめることをします。
そのようなときに笑顔でやさしくほめることを大切にすることで、子どもたちは自分の行為を認められたと感じてうれしくなります。この具体的なほめ言葉でもっと△△したいという意欲に結びつきます。
生きる力とは「自分で考える力・人を思いやる力・集中力や持続力などの体力」などを指します。
この生きる力を小さい時に身につけるには、必ず家庭でルールを作って守ること、守った時に笑顔で優しく具体的に認めることが重要になります。
食事中はテレビをつけないで集中と一家団欒の雰囲気づくり。
遊んだ後のおもちゃは乱暴に扱うのでなく丁寧に元に戻す。
脱いだパンツ・シャツは洗濯かごに自分で入れる。
相手の眼を見て聴いたり・話して最後までよそ見をしない。
食事の前の準備と片付けは自分で出来ることは自分でする。
寝る時間と起きる時間を作り、寝ているときはお母さんが見守っているから安心して寝ていてね。生活のリズムを作ります。
家庭の中で(やってはいけないこと・しなければならないこと)のルールを見つけ、必ず親は子どもに解る言葉で優しく、そして言いっぱなしをしないで具体的に守ったら笑顔でほめることをしたいものです。
特に、ルールを作ったらほめ方・叱り方を家族の中で統一したいものです。
園長 飯田 和也