共に育つ愛の保育 494
こども園の教育で行事を理解していただく 第二報 飯田和也
こども園も幼稚園・保育園と同じで様々な行事を通して、乳幼児の発達について教育しています。一年間は、入園式に始まって卒園式まで参観日・楽しみ会・」ディキャンプなど様々な発達している姿を見ることができるのが行事です。
しかし、行事は、頑張って踊って、泣かないで歌って、友達と同じことしているのを見せて欲しいという考えで一生懸命できているところを見つけようとすると、お母さんの顔は「怖くて・眼がきつく」まるで頭から角が生えている笑顔がない鬼のような表情になっている場合があります。
すべての行事で子どもは自分で〇〇できるとは限りません。親から別れて不安な時は、泣き顔です。でも走るのが早くて得意な時は笑顔です。絵を好きな子はニコニコ、しかし、どうやって描こうかと考えているときは一言も声が出ません。給食が大好きなカレーの時は目が輝いています。
子どもには好きなこと・嫌いなこと・大好きな友達・ちょっと距離を持ちたい子・そばにいたくなる先生は体が引っ付いています。ちょっと苦手なタイプには斜めからといったように個人差が見られるのが様々な行事です。
親としてすべてができる子もいますが、少し見ていたり、考えてゆっくりと近くに寄っていく時、さっと明るく友達と手をつなぐなど様々な発達の違いを見つけるのが行事です。
親別れ・子別れの第一歩となる入園式では、にこにこと笑顔で別れる子。親から離れられないで泣いている子など様々な表情を見せる子どもたちの姿が見られます。この日が子どもたちにとって発達している姿をカメラにとって比較する最大のチャンスです。二度と見せない姿を親はしっかりと脳裏に焼き付け、一年後・三年後に泣かないで堂々たる態度を示している子を見ることで大きくなった・子どもを授かってよかったとなり、家族がこどもの生きる能力を信じることを教えられるのが入園式のひと時です。写真を見直してみるとこんなにも大きくなったと確かめるのが今です。
参観日は、家庭では見ることができない先生の話を聴く態度・友達と一緒に声を合わせて歌う姿・イスにじっと座っているだけで集中力をみられて、感動する場面が最も大きな幼児教育の場面です。
こういったわが子の発達を見つけるには、参観する親が「かわいいなあと笑顔でみつめること」「間違ってもいいよ・皆の中にいるだけでお母さんはうれしいと」「一つでいいよ」こう言った考えは、子どもに自信をつける行事のとらえ方になります。
一年間の様々な行事を通して、わが子の大きくなった姿を見て、うれし涙・感激の涙があふれるのが園の行事です。
一年前の行事を思い出せば、必ずほめることができます。
わあ、上手になったねというほめ方でなく、友達と声を合わせることできれいな歌声、先生の話し一年前は、聴いていなかったが我慢が見られてママ幸せ、ジッと座って友達にちょっかい出していないのがすばらしいという言葉を話すことで、
親子で温かい愛のある雰囲気を味わい「心の交流」に結びつきます。
行事を通して親も安心し、子どもは能力があることを自覚し、自分で生きていく自信を少し持つことができます。行事は、ほめ上手な親でいたいものです。