知能テストでは測ることができない自制心・忍耐力・人を思いやるという自分に向き合う力が育っていない人

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知能テストでは測ることができない自制心・忍耐力・人を思いやるという自分に向き合う力が育っていない人

共に育つ愛の保育 No476        令和5年12月13日

知能テストでは測ることができない自制心・忍耐力・人をおもいやるという自分に向き

あう力が育っていない人「教育・しつけで非認知能力が育っていない人です」

オイスカ香港日本語幼稚園 オイスカジャカルタ幼稚園 顧問 飯田和也

 

今子どもたちの中で「面倒臭い」「疲れた」「もうやーめた」と言葉を出して途中で遊びが続かない子

が時々見られます。大人でも知識や技術はたくさん持っている、運動能力はプロとして一流なのに一般

の生き方として世の中で常識のある態度が出来なくなってしまう人がいます。「どう乗り切っていいかわから

ない」「どう対応していいか考えが浮かばない」そこで自分が大事、自分が一番、相手のことを思いやるこ

とができない生き方をしている人になっています。さらに忍耐がない自分勝手な態度を平気でとる人です。

相手が悲しんだり、苦しんだり、嫌がっていることを理解できない自分勝手な生き方をする大人です。

何故このような我慢して最後までやり遂げること、友達の立場を理解できない生き方自分さえよければいい

という子どもや大人になってしまうかという原因が育てられ方や家庭環境、教育環境など様々あ

ることを理解して自分の子育てに役立てたいものです。

生まれつきなもので気質や性格を変えることは難しいが、周りの環境や育て方を変えることで最後まで我慢できやり遂げる生き方、人への思いやりができる大人に結びつくための育て方を見直すことは可能です。教育や育て方によって身につくのが忍耐です。我慢できない生き方の一つに、親や先生が「〇〇しなさい」「△△はダメ」という命令や注意をしすぎると子どもは言いすぎている親や先生の言葉を頼りにしすぎて自分で選び・判断する行動ができなくなります。親や先生の言葉を聞いて行動する=自分で考えないで動くことが楽になっている場合です。自分で考えなくて困難にぶつかっても親や先生の考えや言葉通りに動いていれば楽な生き方になります。友だちとトランプをしていても負けそうになると忍耐できなくて「もうやめた」鬼ごっこしていても捕まえられないと「もう、捕まえられないからいちぬーけた」という途中で逃げる、投げだす子どもになっています。考えなくてもいい習慣や環境として、かわいがられすぎたり、ほめられすぎたり、プライドばかりが高い生き方が身について我慢できない育て方や環境になっている場合です。「あなたは、こんな事できないの」「ここまで我慢できるでしょう」といった我慢していることを見つけてほめるのでなくて「我慢させることばかりに注意がいっている教育や育て方」です。我慢している場面を見つけないで我慢させることで、出来ないことばかりの劣等感を身につかせている育ちが見られます。特に、自己選択・自己決定・自己責任のある自信を持った生き方ができない子どもになります。従って、大人になるにつれて自分を変えるには自信を持っている場面・好きな事をみたり、聴いたり、じっと試したり実行できる環境を作ることです。好きなこと、面白いこと、大好きな人と一緒にいること、愛されているからで最後までじっと我慢できるようになります。20年先の生き方に影響することを肝に銘じておきたいですね。

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