蛙は緑色だけじゃない

NO IMAGE

蛙は緑色だけじゃない

 蛙は緑色だけじゃない   教育で最も難しいとされる〈自律〉を身につけさせたい
                   統括園長 飯田 和也
●●と勝手に決めつけて相手に押し付けることで自己満足している先生やお母さん・お父さんがいます。
 
 特に、絵を描かせている時に色の使い方を自分が教えられたように伝えれば、上手に見られるので色を決めつけて指導している場合があります。

 しかし、子どもは大人と異なった見方・捉え方・感じ方をしていることがあります。想像力があり創造豊かな生き方をしています。それが押し付けられたり、具体的なほめ方をされていないためにイメージが貧困で偏ってしまう行動に結びついてしまう触れ合いです。
 
 例えば、蛙描いて、蛙は緑で塗ってという言葉かけです。しかし、こどもがカエルは緑だけでなく、黒色・黄色・青色・虹色など様々塗り始めます。
 この時に大人が〈蛙は緑色でしょう〉みどりに塗らないと蛙じゃないの、と親が決めつけて色を塗らせると、子どもは緑色に塗った蛙を見せると〈わあ、上手に緑色に塗れたね〉と言って子どもを褒めるお母さんとなります。

 子どもは文句や叱られるよりも親の言うとおりにするとほめられることで心地良い感覚になり、親の言うとおりにすると安心する親の顔を見て育つことに結び付きます。

 自分で●●するという〈勉強とウンチは人に言われてするものでない〉主体性が身についていません。

 このように押し付けられて育つことで、子どもは自律するのでなく人に言われて素直に大きくなる他律的「自分の意志によるのでなく他からの命令・強制によって行動すること」生き方に結び付く場合があります。
 
 自分の意見を言うのも差し控えた生き方となります。一見素直でおとなしい性格に見られ周りからいい人というレッテルを張られて生活をしている場合がみられます。意志の弱い生き方にさせないことです。

 「髪の毛は黒でない・ 肌は肌色でない・  ●●くんは乱暴だけでない・ 大きな声出して歌うだけでない・ カレーは辛いだけでない。」こどもたちは自分の眼で捉え・耳でしっかりと聴き、鼻でにおいを嗅ぎ、口で自分なりに味わって観察・認知し活動しています。

 このように生きている時に物を捉えて様々なイメージを持って生活しています。イメージを豊かにもって行動する中で将来、勉強や仕事に生かそうとする資質と能力を持っているこどもたちをつぶさない育て方をしたいものです。

 自分の能力で持って、様々な場面に立ち向かったときに人の言葉で生きるのでなく自分で捉え、自己選択そして自己決定する生き方‣教育で最も難しいとされる

 自律「自分で決めた規則に従いわがままを抑えること」を小さい時から少しずつ身につけさせ、世の中に出てから活躍して欲しいと願いたいものです。

共に育つカテゴリの最新記事