10年・20年先の生き方に結び付くのが褒められたこと・叱られたことが影響します。褒められたことが自信、叱られたことが劣等感に結び付くこともあります。 統括園長 飯田 和也
今まで褒められたことを思い出すと自信に結び付くことが多くあるはずです。
お母さんから丁寧に片づけができるようになったね、友達と取り合いが少なくなり仲良く遊べるようになってうれしい、本読みを長く読めて本好きになったね。友達におもちゃ貸してあげて一緒に遊べてよかった。学校の先生に字がきれいだねと褒められた。園の先生に足が速くてリレーで追い越したのかっこよかった。絵を描くとき形と色がきれいになったね。縄跳びがんばっていたね。
このように褒められたことが人生ではたくさんあります。
するとこの褒められたことが自信になって絵を描くことが意欲になります。
足が速いと褒められたことでスポーツや健康に興味をもって仕事に就くこともあります。本を読んでいた時に本好きだねと褒められて勉強が大好きになった場合もあります。
しかし、この逆な場合として、お母さんやお父さん、先生、友達から〇〇違うでしょう、××しなければ遅いでしょう、もっと早く〇〇しなければ遅れるでしようと文句や注意を受けすぎてしまったら「自分はできない・やれなくても仕方ない」といった劣等感を持つ場合があるので注意したいものです。
小さいときに好きなことを見つけてくれるお母さん居たら幸せ、たくさん褒めてくれるお父さんいたらうれしい、自分の好きなことを言ってくれる友達いたら幸せです。
好きなことをじっくり見ていて受け入れてくれる先生がいたら最高に楽しい園生活に結び付きます。幼児期に好きなことを認められて、意欲を持ち、長く続けることで〇〇賞をもらう場合も出てくると思います。
幼稚園やこども園、保育園は小学校の教育と違って発達の方向性として楽しめばいい、味わうだけでいい、広めるだけ、やろうという意欲を持つだけでいいという教育です。
しかし、小学校は〇〇までできる教育として到達目標を掲げて頑張らせる教育を実践しています。
幼稚園・こども園・保育園の時には上手にできるのでなくやれてよかったという心情、もっとやりたいという意欲、我慢して最後までやり遂げる、挑戦する心を持たせることです。
10年20年先の生き方に結び付くには劣等感を与えない家庭と園の生活です。親も先生も、友達も好きなことを見つけて触れ合うことが大切です。
好きなことを指摘され、褒められる体験が自信となり学校を卒業して社会に出てから最後まで頑張ってやり遂げる力、自分から挑戦する力、自分に資質と能力があるという自信を持つ生き方に結び付くように具体的に褒められるかかわりが求められます。