話し言葉・書き言葉を伸ばすには、話したいことや書きたいことに文句・ケチをつけないで受け入れ、ほめ上手な人になること

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話し言葉・書き言葉を伸ばすには、話したいことや書きたいことに文句・ケチをつけないで受け入れ、ほめ上手な人になること

共に育つ愛の保育  No 474  誠和幼稚園 誠和あい保育園  令和5年10月12日

話し言葉・書き言葉を伸ばすには、話したことや書いたことに文句・ケチをつけないで受け入れ、ほめ上手な人になること    統括園長  飯田 和也

話し言葉を伸ばすには、笑顔で失敗してもいいよ、間違っていても大丈夫、一言でいいよといった相手の言葉を受け入れる温かい愛のある雰囲気があれば「喋れた喜び、話すことができた充実感」を味わいしゃべることができる力があるという自覚になり、話す喜びを味わうことになります。

この話すことができた感覚になることで、言葉に自信を持つことに結び付きます。自信を持つとさらに意欲を持つ生き方が身に付きその家族・地域・幼稚園・学校などの人と話すことでかかわりが広がります。

大切なポイントは話しているときの態度として『聴き上手』の姿勢です。あなたのために特別な関心をもって聴いていますよという温かい愛のある雰囲気をつくることです。

当然、作文を書いた時にも「通じない」と書き直しをさせすぎたり、字が下手とケチをつけたり、文句いうことは問題です。早く言えない時、すぐに文章ができない時に『しゃべらせよう・書かせよう』と指摘しすぎ、眼できつく威嚇すると全く動けなくなるのが子どもです。

魔法の言葉「今、考えているのだね」が最も効果があり、究極の受け入れる姿勢といえます。相手を受け入れる力を小さい時に身につけるには、家族や友達から愛される体験、犬・猫など動物や金魚など生き物を世話して愛する経験も相手を受け入れる態度には大切です。

日本には海外の人々が生活しています。英語や中国語でも先生や大人、友達から「発音が間違っている」という指摘を受けすぎるとその人の前では英語・中国語・日本語で話したくなくなります。

同じように日本語の言葉の意味や発音を指示し教えすぎると勉強したくなくなります。話すことを伸ばすには、自分の言ったことに対してケチや文句を言いすぎないことで思考力や表現力は伸びていきます。

特に考える力・新しい発見する力・話す力を育てるには先生や母親は「間違ってもいいよ・一つ書ければいいよ・多くのことを望まないよ」といった将来この子にはしゃべること・書くこと・表現することがあるのを信じていることで温かい愛のある雰囲気を出すことです。

英語や中国語・タイ語・日本語を失敗してもいいという態度が表現する力には大切です。

自分が住んでいる街にも中国、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、アメリカなど様々な国から大勢来ています。そのような人に対して日本語の発音や書き方、文章が間違っていてもできるようになると通じるよといった態度をとることで、人との交流ができ、温かい雰囲気のある街になります。

話すこと、文章を作ることだけでなく、一緒に楽しく食べる、物を優しく作る、ゲームをするときに初めての人や慣れていなく戸惑っているときに「上手にさせよう・やらせよう」という態度でなく、次に一緒に行動する時・一か月後には上手でなくてもできるようになることを信じて触れ合うことが人を育てるときには大事といえます。

知識や技能、考える力や表現力を伸ばすには、周囲の人が相手の言動を受け入れる温かい雰囲気が大切になります。

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