四月は子どもからのサインを見つけ、生き抜く力があることを信じる時

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四月は子どもからのサインを見つけ、生き抜く力があることを信じる時

共に育つ愛の保育                令和5年4月14日

No 468      誠和幼稚園 誠和あい保育園 info@seiwa-kg.jp

 

四月はこどもからのサインを見つけ、生き抜く力があることを信じる時

統括園長  飯田 和也

入園や進級の四月は子どもから様々なサインがあります。かわいい笑顔を見せたり、悲しそうに泣いたり、友達に怒ったり、人生で最も多種多彩な表情を見せています。その時に、泣いているから仕方ない、怒っているからと眺めているのでなく、時には「どうして泣いている」「怒っている」「笑っている」と温かく見守りたいものです。

表情や行動の全てがかわいいと見つめることでわが子には、素晴らしい能力=生き抜く力があることを気づき生涯信じることとなる出会いになります。それは今まで家庭で自由に生きていた子どもが、保育園では初めての赤ちゃんたちの中に入ったり、大勢の友達との出会いで言葉が出なかったり、どのように動いていいか理解できないときに、様々なサインを出す子どもたちです。

四月はこどもの発達「資質と能力」を見つけ、生きる力があることを信じる時です。保育園では温かい肌のぬくもりを与え、かわいいと思って見つめることで笑顔が見られ、愛に満ち溢れ親子で幸せな雰囲気を味わうことができます。

この温かい出会いが小学校・中学校になった時つらい時・悲しいことに出会った時にこどもは親や先生のぬくもりを思い出し、生きる力を取り戻すことになります。

幼稚園では家庭と違い大勢の子どもたちとの触れ合いがあり、楽しい子どもの声や笑顔が見られて元気よく帰ってくる子もいます。また、慣れないために泣く子もいます。

それも大きな声や甘えた声、怒った泣き方など様々な泣き方で個性が見られます。泣かないで笑顔でいるなど個人差が見られます。

親として最初は、友達の声を聴いているだけ、動きをみているだけ、匂いを嗅いでいるだけ、そばにいるだけでいいと見守ってほしいものです。

何故かは、友達のいいところ・面白いところ・優しいところがあることを見つけて新しい発見をしているのが四月で考える力の原点に結び付きます 。

新入園の子どもだけでなく新しいクラスになった在園児「年上の子どもたち」も緊張しながら新しい先生はどのようかな、新しい友達は見つかるかなといった心境です。

この四月に家族から「失敗してもいい・多くのこと要求しない・一つでいい」とおおらかな受け止め方をされた子は、情緒が安定し、心が落ち着いて短い時間で保育という集団になれます。しかし、頑張ってトイレ失敗しないで、給食も全部食べて、挨拶もはっきり言って、友達と仲良くして早く集団生活に慣れるのが「いい子ですよ」といった育て方をされすぎると、できる子にとっては楽しい生活、できない子には劣等感を与えてしまいます。

ぜひ、いいところ一つでいいから見つけて能力を信じる四月にしてほしいものです。声は出ていないが頭下げておはようしたね、友達や先生の声を聴いていたね、泣かないでお母さんから離れたね、迎えに行ったとき笑顔かわいかったよ、友達と優しく手をつないで素敵だったよ。

ほめ上手な親、そして、四月はいいところ一つ見つけ、自分で〇〇する力を気づかせ、劣等感を与えない月にしたいものです。

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