共に育つ喜び 令和5年1月13日
No 465 誠和幼稚園 誠和あい保育園
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アンダンテ「程よくゆっくり歩く速さ」人生は自分のペースで生活する
統括園長 飯田 和也
このアンダンテは、音楽の標語です。私がNHK交響楽団の打楽器奏者の恩師で故小森宗太郎氏から大学で教えられた言葉です。
一人ひとりの歩く速さ=アンダンテは肩から中指の先までを紐で測って先に重りを付けて振り子のようにして振り、そのテンポに併せることでという考えです。
この考えで一人一人の腕の長さは異なっていることを理解したいものです。従ってこどものアンダンテは速くなり、大人はゆっくりとなります。
ベートーベンの第九の指揮や、マリンバシロホンの考案者など活躍された日本の打楽器の偉大な音楽家で,今ではこのアンダンテを説明される人は少なくなっています。
今回、取り上げた理由は、人生では人と併せて一緒になかなか歩くこと仕事することが困難になっています。乳幼児と散歩するとき、友達と歩くとき、大人だけで歩くとき、テンポがみんな違うために合わせることには疲れます。
歩くテンポが一人ひとり違うことを理解することで、一斉に動きを押し付けること、踊らせたり、食べさせたり、書かせたりするときに全く同じようにさせようとすると相手は、言うことを効かないのがテンポの違いに見られます。
こども園や 保育園・幼稚園で園外保育に行くと保育者は大変疲れます。
なぜならば乳幼児一人ひとりがアンダンテを持っているからバラバラな行動になります。従って先生は乳幼児の命を守るためには前に行ったり、後ろに行ったり、子どもたちのテンポに合わせ命を守る努力をする「養護活動=大人の働き=命を守る・情緒の安定を図る・生理的欲求を満たす・病気にさせない」で散歩は疲れます。
疲れない先生は、子どものテンポでなく自分のアンダンテで歩いているから疲れない、見ていない、命を大切にしていないという理由で虐待も同じように乳幼児第一でないからです。
子どもは自分のペースで生活したいのが当然です。人の行動はそれぞれ違うことを前提にすると相手「こどもを含め」わかる言葉を使うことが重要になります。
テンポを併せていない人は=併せられない人、自己中心の生き方だから疲れることなく生活しているといえます。時々、周囲の子どもたちや人とどこが違っているかを意識して言葉遣い・ルールの作り方・対応が迷惑かけているかどうかを反省し、頑張りすぎている生き方を見直したいものです。
一度自分の腕の長さを意識してアンダンテ『程よくゆっくり歩いてみる』こんな体験をして自分の人生と「一人ひとりの発達を愛しているか」を見直してみる時間を味わってみたらいかがでしょうか。