子ども自身の考えを止めるのでなく

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子ども自身の考えを止めるのでなく

子ども自身の考えたことを止めるのでなく、発展させる教育・育て方が自分で反省・改善する力に結び付きます。 積み木・ブロックの場面 統括園長  飯田 和也

 

日本人として社会に出てから人まねの生き方や言われたことしかできない行動だけでなく、自分自身の考えで物づくり・人に役立って生きていくことが世界では求められています。

子ども自身が新しいことを発見し、社会のためになる生き方の基本は幼児教育で子どもが主語の教育環境と社会での温かい雰囲気が与えられることです。幼児期に子ども自身で考え・反省と改善する時を大事にされて育つことです。

多くの大人が子どもの考えた時に今まででないことを気づいたこと、面白いことを発見したこと、不思議だと味わったときの子どもがびっくりするひらめき・考えの深さを気づく大人と気づけない大人が将来のものづくり、人づくりに影響を与えていることを知って触れ合いたいものです。

積み木・ブロックを高く積む場面を観察していて教えられました。子どもが高く積むとき、持ち方・置き方・角度・そっとやさしく置く方法を見つけた時「見て・見て、積めた・面白い・できた・わかった・音がしない」等自覚して考えと行為を確かめて深く思考している場面を見つけるのが役に立つ生き方を育てている大人です。

積み木・ブロックの重さ・大きさ・形・肌ざわりの感触を発見して「こんなにも感じ方が違う」と失敗したときの場面を大人がじっと見て、受け入れて、把握するのが教育や育て方の第一歩といえます。

しかし、子どもが考えたことを止める大人がいます。「そんな持ち方ダメ」「そんな風に置いたら落ちる」「そんなに近づけたらだめ」といった子どもが見つけ・発見したことを全て受け入れないで、途中でやめさせて自分なりの考えとやり方を押し付けてしまうことで失敗したときの考えを発展させていない場合が問題となります。

子どもの考えと活動をじっくり観察することです。そして発見したことを認めることです。子どもの活動に対して共感することです。こどもの考えを育てるように問いかけ・認めることです。自分から〇〇する意欲を育てるには「ここでまちがえてもいいよ・失敗してもいいよ・一つでいいよ」と温かい雰囲気を作ることでチャレンジする心に結び付けます。

子どもの失敗していることを観察すること・目の動き・唇の動き・息の使い方・手先の微妙な動きを把握することで子どもの考えたことを見つけることができます。

「優しく持ってうまく積めたね・置くところよく見てできて高くなったね」具体的な共感する言葉を受けることで子どもは情緒が安定しさらに深く考えようとします。最も大事なことは、自分で考えて決めたことは、失敗したときに、なぜうまくできなかった・次はどうすればいいということを自分で考えて反省し、改善に結び付ける力になるからです。

ほめられること、慰められることで自信となり、自分には反省・改善する考える能力があると自覚でき社会で失敗から生き抜く力に結び付く大人になります

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