研修資料 第12号 こども自身が考えたことを止めるのでなく発展させる教育

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研修資料 第12号 こども自身が考えたことを止めるのでなく発展させる教育

研修資料12号 子ども自身が考えたことを止めるのでなく発展させる教育

積み木・ブロックから子どもが反省と改善に結び付くため  飯田和也

 

幼稚園・こども園・保育園で幼児教育の実践で最も大切な教育は、子ども自身が考えて決めた自己決定で失敗したとき「どうして・なぜ」と反省・改善に結び付く生き方ができ、社会に出てから、主体的に自分で〇〇でき、自分自身の考えで人や物を大切にして困難を乗り切る力を持つことができることです。

保育所保育指針・幼稚園教育要領では、子どもの発達「資質と能力」を乳幼児期に成長させ、自我能力「困難に対処する力」と主体性を身につけるため「環境との相互作用で発達する」という言葉を使っています。

特に、子ども自身の考えを大事にし、そこで考えたことを止めるのでなく発展させるような温かい愛のある働きかけを大人が与えることです。子どもが考えている時を観察し、個人差を把握して発達させることにふさわしい働きかけを周囲にいる大人は実践することです。

保育園・こども園・幼稚園では、次の事例のような例を参考にして、子どもたちの資質と能力を保障する温かい雰囲気を与えて困難を乗り切り人や物を大切にする発達を身につけるきっかけにして欲しいとまとめてみました。

 

積み木・ブロックとかかわる時の工夫する場面の事例

こども園・保育園・幼稚園で、子ども自身が考えたこととは、今までの体験や経験から新しい発見をすること 積み木・ブロックを高く積むとき、持ち方・置き方・角度・そっと柔らかく置く方法を自分で発見して「わかった・面白い・積めた・できた」など自覚して考えを確かめて思考している場面を見つけるのが保育の専門性です。今までの幼児教育は、知識を身につけ、技術を上手に出来るようになればいいという到達目標の教育でした。それではできる子はいいができない子は劣等感を与えられるということで発達の方向性として「ねらい」の考えが出てきました。

そして、積み木やブロックで仲良く遊べばいい、上手におもちゃを扱っていればいい大人になれるという考えで今日、上手にすることでした。ねらいは卒園まででいいですという発達の方向性です。積み木・ブロックの重さ・大きさ・形・肌ざわり・感触を発見して「こんなにも感じるのが違う」と見つけている場面を大人がじっと見て気づくのがねらいの教育の第一歩です。

子どもが考えた時に、止めるのでなく、そんな考えではだめと決めつけて止める、そうでなく違うやり方があるでしょう、こうすると良いよと指摘・助言をして子どもの考え・発見したことを否定する態度。そっと持って倒れないように置く場所を見つけたが緊張して置く場所がズレて崩れた場面となった、その時に、大人がやり方を止めて自分のやり方で教えて、やってしまうのでありません。

重要なのは子どもが自発的に工夫し、やり始めたことを受け入れて失敗してもいいと見守って我慢して子どもの資質と能力を育てることです。今日できなくても卒園までにできればいい、また、小学校になってからでもいいよという温かい愛のある雰囲気から生きる力を身につける養護に包まれた教育があるという幼児教育です。教育は高校卒業まで続くというのが文科省の考えです。

 

発展させるとは、こどもの考えと活動をじっくり観察する、子どもの考え・発見したことを受け入れる、子どもの考えたことに共感する、子どもの考えたことを育てるように問いかけること。自発的な意欲を育てるために、「ここで・間違えてもいいよ・失敗でもいいよ・一つできるだけでいいよ」と温かい雰囲気を作ることでチャレンジする心を育てることが重要です。子どもが行動していることをよく観察すること、目の動き、唇の動き、息の使い方などを把握することが発達を保障します。

そして「そっと持ってうまく積めたね。置くところよく見てできて高くなったね。」具体的に共感を大事にすることで、自信となり能力を自覚する子どもを育成し社会に出てから、困難を乗り切る力を身につけ10年20年先に結び付ける教育が求められます。幼児期に劣等感を与えないで自信を持たせる教育で生き抜く力を身につけることです。

自分で考えて決めたことで失敗したことを取り上げるのが教育です。置き方がそっとでなかった、持ち方が離すときに悪かった、置く位置がズレでいた、よそを見てしまった、高くなって椅子を台にすればよかったなどうまくいかなかったこと、反省する場合を自分で考えることに結び付くからです。

子どもでも大人でも自分で決めたことを自覚することで点検・評価に結び付き次の改善となります。子どもに自分で考える場を与えるためには、大人が能力を把握して周囲の状況を正しく判断すること、個人差を見極めて遊び方を見守ることが重要です。

子どもが自分自身で考えたことを止めるのでなく、失敗したときに改善する能力を自分から気づき、発展させる力に結び付ける教育です。

 

今後保育者として、未満児・以上児とも発達を育てるための課題として、次のようなテーマで 時々点検・評価することで改善に結び付け保育の質を高めたいものです。

 

園児が遊びの中で、自分で考えたことを一つでも見つけたか。

 

園児が考えたことを止めないで見守ったか。

 

園児が失敗したとき、反省・改善したこと「なぜ・どうすれば」を気づいて大事にしたか

 

このような課題に対して、園内研修として検討会を通して到達目標でない発達の方向性「ねらい」の理解や「こどもは環境を通して発達する」というキィーワードを理解すること。人的環境と物的環境の考えを深める研修を重視し子ども

今後保育者として、未満児・以上児とも発達を育てるための課題として、次のようなテーマで 時々点検・評価することで改善に結び付け保育の質を高めたいものです。

 

園児が遊びの中で、自分で考えたことを一つでも見つけたか。

 

 

園児が考えたことを止めないで見守ったか。

 

園児が失敗したとき、反省・改善した

今後保育者として、未満児・以上児とも発達を育てるための課題として、次のようなテーマで 時々点検・評価することで改善に結び付け保育の質を高めたいものです。

 

園児が遊びの中で、自分で考えたことを一つでも見つけたか。

 

園児が考えたことを止めないで見守ったか。

 

園児が失敗したとき、反省・改善した

今後保育者として、未満児・以上児とも発達を育てるための課題として、次のようなテーマで 時々点検・評価することで改善に結び付け保育の質を高めたいものです。

 

園児が遊びの中で、自分で考えたことを一つでも見つけたか。

 

園児が考えたことを止めないで見守ったか。

 

園児が失敗したとき、反省・改善した

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