小学校一年生になった時、クラスで話が聞けない、じっと座れない、ふらふらするなど落ち着かない行動の原因と対処について

NO IMAGE

小学校一年生になった時、クラスで話が聞けない、じっと座れない、ふらふらするなど落ち着かない行動の原因と対処について

小学校一年生になった時、クラスで話が聞けない、じっと座れない、ふらふらするなど落ち着かない行動の原因と対処について

統括園長 飯田和也

小学一年生になって教室で席にじっと座らないでふらふらする・友達にちょっかい・先生の話を聞かないなど自分勝手な行動が問題になり一年生になる子どもを持つ親の心配となっている場合があります。

このような行動の原因として子ども自身の能力、そして育った家庭環境、幼稚園・保育園・こども園での教育環境、そして小学校の担任の教育力、さらには校長先生を中心に学校全体が困った行動する子の教育の方針や援助を地域や保護者に丁寧に優しく繰り返し説明をして信頼関係を作っていないことです。

対処として、小学校の担任は、幼児教育は学校教育と違って到達目標のように一学期はここまで上手に字を書かせ、算数で数を正しく完全に身につけるという教育を受けていないことを理解して子どもを指導することです。

幼稚園やこども園は卒園までに字が書けるようになっていればいい、歌も楽しく歌えること、給食も全部残さずきれいに食べさせることではないという教育を一年生の担任も再確認してこどもと母親に触れ合って欲しいものです。

親は我が子の能力を言葉の理解、発語、友だちとのかかわり、ルールを理解、我慢する力、挑戦する力等事実を把握して期待過剰な心を先生に伝えないことです。

小学一年生のクラスで落ち着くこと・話がきけるため大切なことは、先生や友達から失敗してもいいよ、間違っていてもいいよ、一つできればいいよと受け入れられ、認められ、愛されているからクラスの中で先生や友達の話し・聞く態度が育つという考えです。

上手に字を書くこと、正しく読むこと、きちんと座って食事をすることも大切ですが、クラスの中でふらふらしないで座っているという態度を作ることです。

そのためには、一人ひとりいいところがあることを見つけて言い合う時と場を作り、認め合う温かい愛の雰囲気づくりをクラスの中で作ることです。クラスの中ではできるだけ悪いところを言わないという約束をクラスと学校全体が作ることです。

いいところが言えるには一つ目、 相手をよく見ること、二つ目、相手を受け入れる生き方をしていなければほめることはできません。家庭も学校も四月・五月は周囲の大人が、子どもの能力を信じおおらかに見守ってほしいものです。

こどもは環境との相互作用で発達するという言葉をお母さんも先生も地域も理解して温かい愛のある雰囲気の環境をつくるために実践することが重要になります。

 

就学相談の時に、この子は乱暴・できない・話せない・ルールを守れないといったレッテルを張らないことが第一です。そのような時もありますよといった配慮をすること、家族や周囲の全員が決めつけるのでなくいいところがひとつはあるということを信じて触れ合うことが、一年生の問題を見る目が全員変わりレッテルを張らないクラスに結びつき温かい雰囲気に結び付きます。

共に育つカテゴリの最新記事