子育てで親の焦り・不安を少なくするには、親が子どもの能力がある事を信じることです。
統括園長 飯田 和也
コロナウイルスの関係でこどもと一緒に家庭にいる時間が多いと、わが子の良い所よりか悪いことや気になる事を見てしまう事があります。
親がいっぱいあそんでねと言いながら遊んだおもちゃが散らかっているのを見ると、危ない・きれいでない・母親の片付けたい状態にして見ていたいと、母親が主語となり、どうしても手が出て待てなくて傍から片付けているお母さんがいます。
「子どもは自分から○○する主体性を持って楽しいと感じて遊んでいて能力が育っている場面です。遊び終わってから一緒に○○が元にもどったね。優しく片付けたねとほめ上手にいたいものです」
食事の場面で食べる量が少ないと、どうしてもっと食べられないのと体の小さいことを心配する母さん。さらに、ひじをついている・姿勢が悪い・箸やスプーンの持ち方が違うでしょう。
「子どもは良く噛んでじっくりと食べ物を味わっている場面です。楽しく食べたいのが食事で温かい愛の雰囲気が必要です」
こどもは石鹸で汚れを洗っているのにもっと丁寧に洗わせようとするお母さん。「最初は石鹸を付けて洗うだけで洗えた満足感を与える育て方です。次に、指と指の間まできれいに洗えたねと具体的にほめる事でもっと洗いたくなる言葉かけをします」
朝、眠い時にお母さんにハッキリ言えないがもぞもぞとおはようと言っているのにもっとはっきり大きな声でいわせたいおかあさん。「子どもは、口の中でもぞもぞとおはようと言えています。おはようと言えたねと、言えた喜びを認め聞いてくれる人がいるから話したくなると言う意欲に結びつきます。ほめ上手な親でいたいものです。」
靴を履くことが出来るのに、自分で履かないとダメと言いながら、上手に履いてと母親が手をかけてかかとを引っ張って履かせてしまうお母さん「過保護にならない為にかかとに紐やゴムの輪を付けこどもが自分で靴を履く能力を身につけさせ、自分で履く事出来るようになってお母さん嬉しいという自分で○○する自信を付けさせる育て方です」
おしっこを自立させたいあまり、起きたらすぐおしっこは、食べたらすぐおしっこは、遊び始めたらおしっこは、遊び終わったらおしっこは、朝から寝るまでおしっこ・おしっこと子どもにプレッシャーをかけてこどもは自分で膀胱におしっこがたまったと言う感覚が与えられなくて生活している場合があります。
「子どもが何時おしっこやウンチをしているかを把握してタイミングよく言葉をかけ、失敗する時もあるよ、できた時にほめる親でいたいものです。勉強とウンチは人に言われてするものでない」
幼稚園や保育園では子ども同士がモデルとなり、先生が具体的にほめることで子どもがほめ合う温かい愛の雰囲気が育ち、将来、困難に出会っても逃げないで乗り切る資質と能力が育つ教育があります。