今までの幼児教育とどこが違うのか、どう育てるのか。
何故かを教える大切さ 統括園長 飯田 和也
子どもには〈知りたい・聴きたい・学びたい〉と言う心があることを理解しさらにこれらを身につける教育が求められます。
このような子どもの心を理解すると一方的な大人の都合の言葉かけを見直したいものです。特に、子どもに言葉をかける時、何故かを伝えていなかった事を反省したいものです。
今までの教育・育て方で「何故か」を丁寧に伝えていなかったことがあります。「ここからここまで覚えるように」と先生が言うと「どうして」と子どもが言うと先生は「どうしても覚えればいい」という頭ごなしからの態度の教育がありました。
母親が「今から外に行くよ」というと「なんで」という子どもがいます。なんでと言う言葉を聞かないで外に行けばいいと言う態度の大人と言えます。
子どもは知りたいのに教えてくれない大人がいる事を気付きます。大人が主語であって子どもが疑問を持ったのに答えない大人に出会ったとき子どもは人への不信感を持つことがあります。
この不信感を持つとこの人とは話したくない、聴きたくないという心になり、考えられない心に結びつきます。これからの学校教育・育て方で知りたいと言う意欲をもって積極的に発見し、考える力をつける時期に聴きたくない人がいる事は大変不幸になります。
知りたいと言う心を大切にしてくれる大人に出会ったときに考えは広がり、さらにはもっと知ろうとする態度が養われ思考力や判断力が培われます。
子どもが「なぜ・どうして」と言った言葉を発した時に大人が言葉の使い方が間違っていた事を反省したいものです。
子どもに通じる言葉をかけるには、大人の都合でなく子どもの立場になろうとする温かい心が必要で「理由を分かりやすく繰り返し伝えること」になります。
子どもが納得した時には、自分から○○し思考力や判断力を発揮し困難を乗り切る資質や能力を身につける生き方に結びつきます。