統括園長 飯田 和也
親子・夫婦・先生と子どもの関係で小さな失敗を相手がした時に、目くじらを立てて怒ることが見られます。怒られた相手は、失敗した事の多くは「しまった」と思っています。
これからは気をつけなくてはいけない・慎重にしよう・大事にしようと反省をしていることがほとんどです。そのような心の時に、先生や親、また、妻や夫から目くじらを立てて怒られると『そんなに激しく怒らなくてもいいのに』判っているのに。
「そこまで怒る必要がないのに』と反省していることが失せてしまうことに結びつく事があります。
ここで重要なこととして、怒る方は、小さな事と思わない人、これぐらいは当たり前にできるでしょう、テンポが遅くイライラする等気になる態度が見られます。そのイライラしている雰囲気がさらに素直な心に結びつかない場合となります。
「ご飯またごぼした、何度も言わせないで」『判っているけど、その言い方でやりたくない』
「コップから水があふれているよ」『力の加減が出来なかったので今度注意しようと思ったのにやらない』
「もっと大きな声でおはよう言いなさい」『これでも言ったのに目くじら立てないで欲しいなあ』
「おもちゃやさしく丁寧に片付けなさいといっているでしょう」「遊んで最後に片付けるのに、遊びたくない」
このような場面で眼が鬼のようにギンギンになって怒鳴るお母さん・スグに直さないとしつっこく何度も言い続ける人がいます。
このような叱られ方をすると改善したい心がうせてしまう事があります。
また、目くじらを立てて怒る人の前ではうるさいので何もしない方がいいと言う消極的な態度になります。
目くじらを立てられるとその人とかかわりたくない、もっと温かく優しい人と代わってほしくなる場合となります。
小さな失敗と見抜き、相手はゆっくりだと出来る能力があると信じて、おおらかに見守る力があることで夫婦でも親子でも師弟でも子どもでも一年先・三年先はできるようになりますよ。