「三つ子の魂百まで」小さいときの性格は歳をとっても変わらないものだ 国語辞典 三省堂 飯田 和也
小さい時の性格は、家庭の環境、育てられ方、幼児期の教育により一生の生き方に影響を与えられます。特に、友達とのかかわりや大人からの働きかけの幼稚園・保育園・こども園での体験が後の性格作りにも左右されます。
親として家庭の環境と幼児期の教育について考えたいものです。ある日、三歳になる子を連れてきたお母さんの言葉が印象的となりました。
自分は子どもをどこの園に入れるか考えていました。たまたま友達に悩みを聞いてもらうととても親切で温かい接し方をしてくれました。辛いとき・悲しい事・苦しい事で悩んでいた時に優しくしてくれました。さらに子育てで悩んだ時に明るくしてくれた仲間がいました。
その仲間も出身でした。そこで周りの友達を見回すと自分にとって受け入れ・優しくしてくれる〇〇子も同じ園と言うことが解り、どのような園だと温かい性格や優しさが身につくのか知りたくなって来ました。
「見学して解りました、子どもたちは優しい・温かい・落ち着いている・喧嘩が少ない・笑顔、そしてありがとうが飛び交っていました」どういう教育方針ですかと問いかけとなりました。
『園には温かい愛の雰囲気があります。簡単に言いますと、子どもが子どもをほめる雰囲気です』園の説明をしている時、いつも教育は10年先・20年先の事ですよ、焦らないで子どもの能力を信じて見守ってあげてと伝えていることも話しました。
幼児期に友達に愛され、先生に認められて育った事がきっと一生の宝物になりますと伝えている事がこのお母さんを支えている卒園児たちの生きる力を与える生き方に結びついていると理解しました。
全ての卒園児が人に優しく出来ているとは思いませんが、幼児期に受けた温かい環境と教育が愛されていたから人を愛する態度に結びついた性格ができていると確信した出会いでした。