幸せという言葉を伝えるチャンスをつかみたいものですね
年長児の参観日があり一年前に比べて大きく成長・発達した姿をクラスの中で見つけることがあります。保育室では年長児がはさみを使い色紙に線が書かれてあるのを良く見てゆっくりと切る子、さっと切る子、慎重な子どもの姿が見られました。
その切った紙に細くした色紙を組み合わせ親子で飾るものを一緒に造る製作でした。保育室では親と一緒に製作しているときに「お母さん上手にできました」と言うほめ言葉や『出来た・見て、見て』と言う場面等ありました。
その後のクラスの懇談会にて今日の参観の感想と家庭での様子を話す場面になりました。まず参観でみていただきたいこととして『一年前に比べてはさみを上手に使えるだけでなく、これからの教育は知識と技能、思考力や判断力・表現力等』の他に学びに向かう心や人間性と言う知能テストでは測りづらい能力が求められています。
我慢してやり遂げる力、チャレンジする力、自信を持って生き抜く力を見つけ伸ばすことと言われています。このような説明をした後懇談が始まりました。「昨年までは泣いていた子が一緒に座って製作して感動しました。慎重しすぎて遅いが丁寧だった。自信を持った姿を見てびっくりした」といった感想が出ました。
そこで『お母さん、びっくりしたことをぜひ、今日帰った時に、お母さんは〇〇チャンが去年に比べて自信を持った姿をしているところを見ることが出来て幸せ』と伝えて下さい。人生でなかなか親から子どもに幸せという言葉を伝えるチャンスが多いのに伝える事ができていないと思います。
親から『幸せ』と言う言葉を言われていない人が多い中で、親から幸せという言葉を伝えられる事で生きている喜び・自分は愛されている・認められている家族と言う温かい愛に包まれた感覚に結びつきます。
今日の参観日で〇〇を見ることができてお母さんは「幸せ」ということを伝えるチャンスが保育室にはありました。 統括園長 飯田 和也