子どもは新しい発見をしたとき目の輝き、あっはっはと笑い自分には能力があることを自覚します

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子どもは新しい発見をしたとき目の輝き、あっはっはと笑い自分には能力があることを自覚します

共に育つ愛の保育            令和5 年6 月14日

No 470   誠和幼稚園 誠和あい保育園     info@seiwa-kg.jp

こどもは新しい発見をしたとき目が輝き、あっはっはと笑い自分には能力があることを自覚します                  統括園長  飯田 和也

 

子どもは砂で遊ぶことが大好きです。四歳になったばかりの男の子が砂を集めるところがギザギザのついたスコップで砂を自分の近くにかき集めました。どうするかと横に腰を下ろしてみているとスコップで砂山をつくり、しばらく砂山を見ていました。

すると高くなった砂山に対してスコップのギザギザのところを押し付けるのでした。

スコップのギザギザの形が砂山につくと「あはっはっは」と自分が付けた形を発見して笑いました。そこで私も一緒に「わっはっはっ」と笑うとにこっと笑顔を見せるのでした。

その後どうするかとまた見ていると今度はギザギザの反対の持つところを砂山に押し付けました。すると今度はギザギザがなく平な形がつくとまた「あっはは」と大きな声で笑うのでした。一緒に「はっはっは」とまた笑いました。

次にどうするかなとみていると今度はまっすぐになっている柄の箇所を押し付けました。それは見事に細いがまっすぐな線ができているのでした。また、二人で「アッハッハッハ」と大笑いをすると満足そうに砂山をたたいている男の子でした。

このように砂山を作った時に「トンネル作ろう」「川作ろう」「山作ろうと」指示したり・押し付けたり、大人の都合で発達させることではありません。

この場面のように子どもは自分で新しい発見する能力を持っていることを見つけること、気づくこと、わが子には楽しむ力があることを見つけ、一緒に共感してあげること、さらに大事なことは、親は死ぬまで子どもにはさまざまな能力があることを信じる出会いが必要といえます。

親に死ぬまで信じられ愛されて育った子は、世の中で人のために生きる力を発揮して人々から信じられる素敵な人生を過ごすことができます。

親はそばで失敗してもいいよ、一つでいいよ、新しい発見=考える力を見つけ・気づいて生きていってねという温かく見守る雰囲気を醸し出すことです。一緒に見つけたら喜び、失敗したら悔しがり、できた時に喜び合うかかわりが困難を乗り切る力に結び付きます。

親だけでなく地域の人、保育園・幼稚園・こども園・そして学校の先生も温かく能力を見つけ、ほめ上手でいたいものです。一緒に近くにいて見守り、楽しむことと同時に時々約束をすることです。

約束は「わかる言葉で優しく丁寧に言いっぱなしにしない」ことです。

約束「砂で遊ぶ時に友達に砂をかけないこと、砂場のおもちゃを独り占めしないで優しく使うこと」といった約束をします。大切なのは約束しても言いっぱなしにしないことです。

子どもは「砂かけないよ」「おもちゃ大切にしているよ、見てお母さん・お父さん」とサインを出します。必ず「友達に砂かけなかったね、約束を守ったね・お利口だね。」と褒めてくれるお母さん、お父さんがいて安心します。

親が子どもからのサインを見つけ、受け止める力があると人との信頼関係の基本になります。子どもが約束を守っているところを見つけられない親は嫌われます。

子どもが新しい発見をしているところを見つけたらぜひ一緒に楽しみほめてあげてください・また、約束をしたら必ず具体的にほめて人を信用する力を育てる親子関係でいたいものです。

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