「なぜ」「どうして」と問われて、理由を考えることで自分が正しい情報を持つ癖をつけて言葉での表現力を高めて生き抜く育て方=教育
統括園長 飯田 和也
「今日はここまで」と言われて〈どうして〉。〈面白かったでしょう〉と言われて〈どこが〉。「はい、静かに座ってといわれて三歳児がなんで」。「今から散歩行きます」と言われて「どこへ」という理由を言われなくてどうするのかという疑問をもつ子どもたちがたくさんいます。
それに対して子どもが「どうして」と返されると、大人は言ったことを反省しないで〈黙って聞けばいいの〉「子どもは知らなくていい」という態度・姿勢を示す大人も大勢います。
人は〈なぜか〉〈どうしてか〉という疑問を持った時に,解決しないで過ぎていくことで正しい情報を
持たないで過ごして、新しい発見や面白いことや不思議なこと等を気づかないで生活してしまいます。
すると以前に体験した事との違いを判断することなく見過ごし、自分なりの言葉や絵、身振り、歌などで表現することのできない人生を過ごしていることになります。これからの育て方に参考とする事例です。
遊び終わった時の場面で「使ったおもちゃ優しく片付けないと壊れて次遊べないよ」子どもたちは出しっぱなし、やりっぱなしが多い子にどうして・なぜかを自分で考えて一人で生活するようになった時壊れたり、物が無くなって困らない生き方ができるためです。
食事中の場面で「ご飯食べないでよそばかり見ているとゲームする時間が無くなるよ」「背骨を曲げて食べると背が伸びなくなるよ」食事は楽しく食べるという原則がありますが社会的自立をするときに食事のマナー・ルールがあることや健康に注意して食べる力をつけて生きていく基本を伝えたいものです。
先生がルールを説明している場面で「じっと座って静かに・話しを聞かないと次何をするか分からなくなって困るよ」なぜ人の話を聞くことが大切かという聴く姿勢を身につけ人に迷惑かけないで生きることです。
ルールのある遊びをしている場面で「順番に並ばないでフラフラして横に出ると他の人とぶつかってけがするよ」人を大切にする態度を理解し、ルールを作って人を大事にするためです。
砂場で遊んでいる場面で「スコップで砂を上に放り投げると友達の眼に砂が入り目がつぶれるからダメです」自分のことしか理解できない子どもになぜかという理由を伝えることで正しい情報をもつ癖を得させて人や物を大事にする生き方に結び付けます。
家庭でも幼稚園・保育園・こども園・学校でも大人からなぜいけないか、どうして大切かということを教えられることで環境に対して自分で考える力を身につけます。
特に、社会に出てから地球や人類を大切にする行動をとる力、そして、困難に出会っても逃げないで乗り切り、正しい情報を持つ癖を持ち幸せな生活に結び付けたいものです。