園長研修 リーダーとサブの正しい連携を高めなければ衰退します

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園長研修 リーダーとサブの正しい連携を高めなければ衰退します

園長研修 6保育の質「リーダーとサブの正しい連携」を高めなければ日本の幼児教育「自分の園」は衰退します。=学校の複数担任も同じ傾向で心配ですね。  飯田 和也

 

保育場面で最も重要視されていなかったのが複数担任で保育実践する場といえます。

リーダーはサブ「補助」の保育者に対して、自分の手が回らない・できないところを手伝ってもらうことでそれ以上を望んでいない。できていない子どもをやれるようにすればいい。しゃべっている子がいたら静かに邪魔させなければいい、教材が足らなければ足してくれればいい。食事の片づけや準備を時間の中でしてくれればいい。散歩のときに安全に行動させればいいといった補助として考えているだけの連携を理解しているリーダーが多すぎます。

 

何故かという理由

1 リーダーもサブも「見える保育」=子どもが上手に出来ればいい保育をしている・先生の言うとおりであれば見栄えが良くいい保育をしている。さらに、先生の都合・大人が考えた保育をしている。自分が動きやすい手段・方法、また昔から上の先生がしているのを真似すればいい。

園長もリーダーもサブも理解しやすいなどの理由から発達を保障する保育について話し合うことが少なくて済む・時間をとらなくていいことが多い。

 

保育の園の指導者は、本当の連携「子どもの発達を育てる保育」を考え、子どもが主語の保育をリーダーが必要です。自分の都合になっている保育実践が多くみられる実態を正しく捉え点検・評価して改善しようとする能力を研修で身に付けなければなりません。

 

このようなリーダーとサブを育てる保育の質の高さが求められるが、現場でしか連携での点検・評価する研修が困難なためです。いつまでも保育者主語=先生の都合「机を使う必要のないのに並べている」「自分り説明が下手で聞かない子どもを怒る」など子ども主語の保育に結び付いていないのを確認する研修がすべての園に必要です。

 

今回の資料を例に自分の園の点検・評価したいものです。

リーダーは、保育中で園児がねらいにふさわしいできた喜び=心情、もっとしたい=意欲、頑張っている態度の園児に対して「できてよかったね、失敗しても真似していいのだよ」といった笑顔で優しく温かい雰囲気を作ることが発達の方向性を持ったねらいです。

園長=指導者は、自分の園のクラスリーダーが笑顔で園児とサブに触れ合っていましたか。リーダーの表情・言葉・素早い動き・相手を受け入れる態度を点検・評価し改善に結び付けたいものです。

クラスの中で発達「三つの柱」を育てるには笑顔で温かい雰囲気があり、知識・技術だけでなく資質と能力を伸ばすための方針が求められることを園長=指導者は伝える研修です。

ねらいにあるできた喜び、聴けた満足感、食べられた充実感など心情や意欲に対して捉える眼と働きかける言葉「援助」をリーダーとサブはしていましたか。

園児が生きる力「自我能力」になる保育実践かを点検・評価します。卒園・小学校まで続く力を養っていましたか。

到達目標でなく発達の方向性として捉えれば、おおらかで、温かい、明るい保育実践をクラスの中に観察できていることを点検・評価したいものです。

サブは、できた子には共感、できていないときの子には「今考えているのだね」「失敗してもいいのだよ」「一つでいいよとそっと身体に触れたり、ぬくもりを与えたり、笑顔でできるようになること信じているからね」といった働きかけでリーダーとサブが温かい愛のある雰囲気を一緒に作ることが,クラスの子どもたちは生きる喜びを与えられ保育の質が高まります。全員クラスにいたくなる保育態度でしたか。

 

サブに対しての点検・評価を指導者は必ずしたいものです。

リーダーは園児の発達「資質と能力」=三つの柱「知識・技能・思考力・判断力・表現力・非認知能力」を幅広く理解し、クラスの中で全員の発達状態を少しでも把握して発達支援を一人ひとりにふさわしく働きかけるのがプロです。

具体的には、問いかけ・指示・助言・共感などクラス全体の園児に対して観察し、瞬時に働きかけの必要な場面を発見し資質と能力を身に付けさせるために援助するのがリーダーです。しかし、一度にはできないので補助するのがサブといえます。一人の子どもに偏らないように全員の発達の姿を記録しリーダーとサブが協力することが重要です。

その時、リーダーは、その場面がねらいにあっているか判断し自分なりに「〇〇できているねと共感、また△△するとイイね」など発達を保障するため助言します。

特に、リーダーが自分のねらい「発達の方向性=到達目標でない」にふさわしい場面では「〇〇できて素晴らしいね」と共感しできた喜び心情、もっとしたいという意欲、我慢する態度など=ねらいを気づかせます。

このリーダーの働きは、笑顔と優しい言葉かけで物的・人的・雰囲気で愛されていると感じ学校に行ってからも自信となります。このようなリーダーの考えと援助していることをサブと連携することで保育の質の高さに結び付きます。

しかし、多くの複数担任は、ケガさせない、トイレ上手になればいい、上手に歌わせればいい、絵をうまく描かせればいい、すべて残さず食べさせ、さらに、多くのことをやらせて知識と技術の到達目標になっていればいいということで連携の中身が「ねらい」「内容」にふさわしい発達の環境をとらえていません。

リーダーとサブのお互いが勝手な保育観「上手にさせることにとらわれた考え」で正しい発達のために実践している保育が多くみられない実態があります。

 

この時にサブ は、できている子の中でリーダーと約束したねらいが同じであるならばそこで「具体的に受け入れ、認め、共感したりして優しく・具体的にほめます」。サブはリーダーがねらいにふさわしい行為をしているが、園児がわかるようにできるように説明します。耳元で優しく・丁寧に言葉をかけるのも大切です。

知識や技能を深く獲得できない子どもをターゲットにしてクラスでリーダーの約束を再度温かい愛のある雰囲気をつくる重要な役目をするのが連携といえます。

 

必要なことは連携がなく相手に任せっぱなしのリーダーで無責任な姿勢が問題です。

前日、当日のリーダーと サブの「発達をクラスで保障するための話し合いがないのは問題です。」保育当日でも五分間をリーダーが時間を割いて、一つの約束でいいから発達「三つの柱」と「五領域」を点検、評価し保育の質をあげたいものです。

お互いに多くの要求をしない・失敗するのが当たり前の配慮をしてお互い笑顔で楽しい雰囲気で保育をしたいものです。サブが「楽しい」と感じることができれば大成功です。

ほとんどの園はリーダーとサブの連携で約束「わかる言葉で優しく・丁寧にいいっぱなしにしない」をしていません。リーダーの保育者が主語=自分の都合となっていることを反省し子どもが主語にしたいものです。

保育園・子ども園・幼稚園における複数担任の連携が質の高さを求められます。未満児保育ではお互いが養護の命を守る、情緒の安定を図る、生理的要求を満たす、病気にさせないために周囲にいる保育者の活動を瞬時に把握して養護的機能を働かせることです。

「養護に包まれて教育がある」が原点といえます。リーダーとサブは「養護」を正しく理解し連携していますか点検・評価してください。

 

突然死、誤飲、転落死などを防ぐ保育者の連携ある働きです。養護が五領域の健康「自分で危険を防ぎ、ルールを気づきけがをしない、病気にならないために訓練や鍛錬で三つの柱の発達を身に付ける教育」と違うことをリーダーとサブが正しく理解して養護に包まれて教育があることが前提です。養護は大人が子どもの命を守り、甘えを受け入れることです。

五領域で健康・人間関係・環境・言葉・表現について園児が自分から〇〇する主体的な行為を見つけ、幅広い発達をリーダーとサブが話すことと同時に、三つの柱の知識と技能だけに限られた発達支援をするのではありません。

思考力・判断力・表現力を身につけて高校卒業まで続く教育をリーダーだけでなくサブも理解して保護者に伝える力が求められます。園児に劣等感を与えるのでなく能力があることを自覚させ、生きる力を身につけていることを優しく・わかる言葉・笑顔で伝えたいものです。

サブの役目としてさらに、知能テストで測ることができない非認知能力「挑戦・最後まで我慢してやり遂げる・思いやり・自尊心」等園児の発達を気づき、子どもに能力があることを自覚させる保育をすることです。一つでいいから大好きな絵を最後まで描いて我慢する力ついてよかったね、友達と手を優しくつなげて思いやりがあるねといった母親が気づかない資質と能力を見つけ、子どもと母親に温かい笑顔で優しく伝えることが親との信頼関係に結び付きます。

リーダーとサブの笑顔があり、優しく・わかる言葉で接してくれる雰囲気を与えられることで保護者は安心してわが子を預けることができ、保育の質の高さが理解されます。

 

保育者がたくさんいるのは園の特徴ですが、このように子どもの発達「三つの柱と五領域」を正しく捉え、子どもに資質と能力があることを気づかせ、親に具体的に伝えているのが特色「他より優れていること」にして保育の質の高さを伝えて信頼関係を結びたいものです。

 

園長は、リーダーとサブが笑顔と保育ができる感謝がある保育をつくれば、クラスには温かい雰囲気が満ち溢れ子どもが主語になっています。

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