親は子どものいいところを見られない・ほめられないと子どもは不信感を持ち、その相手には意欲を示さない。将来の生きる力を育てたいものです。
統括園長 飯田 和也
親は子どもの我慢しているところを見つけないでダラダラしているところばかりを見て注意し文句言うことがあります。子どもにとっては大好きなお父さんとお母さんにほめられたい・認めてもらいたい、愛されて生活したいと願っています。
幼児期にお母さんやお父さんから温かい愛のある言葉で育てられることで我慢して人の話を聞く態度が育ち生き抜きます。
ぜひ、子どもにとって心に残る温かい言葉・優しい言い方を工夫して伝えることで社会的自立に結びつき、人やモノにやさしく生きる人生を過ごしてほしいものです。
ご飯をこぼしているところばかり見て、こぼさないところを見ていないで小言を言うお父さん・お母さん。「前に比べるとこぼさなくなって素敵だね」
おもちゃを散らかしているところばかり見ていて片づけているところを見ていないお母さん。「優しく〇〇持って元に戻して素晴らしいね」
おはようと小さな声で言っているのに気づかないでもっと大きな声で言いなさいというお母さん。「小さな声でもおはよう言えてうれしいよ」
友達を押したり・たたいたりしているところばかり見ていて優しく手をつないでいるところを見てくれないお父さん。「優しく手をつないで気持ちいいね」
我慢して話を聞いているのに聞いていないところばかり見つけて我慢させようとしているお母さん。「ちゃんと座って我慢して聞けて大丸〇〇だよ」
味が合わないのを食べていていつまで食べているの、自分の料理の味と量が悪いと思わないでいるお母さん。「においをかぐだけでいいよ、一口だけでいいよ」
好きな絵描いてといわれたあと、いつまでボーとしているの、早くしないと間に合わないよ、今、次どうしようかと考えているのに。「今、考えているのだね」
子どもにとっては、いつも文句や小言ばかり言われているのでは、その人の近くに行きたくありません。また、言い方が冷たく・厳しく・何度も言われるとやる気に結びつきません。
子どもの考えている時・ことを受け入れ、能力を信じて認める心が求められます。子どもの将来、高校卒業して独り立ちし社会的自立ができることを願っている温かい心を優しく伝えることで挑戦と我慢、そして人やモノにやさしくする生き方が身に付きます。