保育の基本 72 幼児教育について 「言葉」 2

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12月3日 誠和幼稚園のホールにてクリスマス会を行います。当日は全員が「かわいいと思って見つめ、失敗してもいい、多くの事要求しない」といった心で見てあげて欲しいと願っています。多くの人から拍手をもらう事で褒められ・認められる体験から自信をもち、それが自立となり意欲が出来生きる力となります。家族にとって誠和らしい心に残る温かい雰囲気を味わっていただければ幸いです。

   プログラム

1 年少組 合奏・歌 お化けなんてないさ あわてんぼうのサンタクロース

2 年中組 合奏・歌 うたえバンバン サンタクロースはどこだ あっと いうまにクリスマス

3 年長組 ピアニカ    メリーさんのひつじ  こぶたねきつねこ

      歌        おめでとうクリスマス サンタが街にやってくる

      合奏・歌    マル・マル・モリ・モリ

4  年少 ウサギ・ひよこ・満三歳児 たんぽぽ組

                    春・夏・秋・冬 大集合

5  年中  パンダ組   舞踊劇 さるかに、むかしばなし

6             コアラ組   舞踊劇  ネズミのすもう

7 年長  キリン組   舞踊劇  孫悟空  火炎山の巻き

8             ライオン組  舞踊劇  竹取物語

                              東海学園大学 飯田 和也

 

 朝の登園から帰るまで生活と遊びが保育所・幼稚園・子ども園にはあります。その中で教育は「○○だ」という決めつけではありません。小学校のように一時間目・二時間目といった教科だけを教育と取り上げるような中身ではありません。幼稚園や保育所においては、遊びや生活の中で五領域として健康・人間関係・環境・言葉・表現で発達の捉え方を偏らないことを支援することで、将来生きる力を様々身に付けることが教育となります。しかし、五領域を乳幼児に教えれば出来るようになるという(ねらい)のない昭和の教育ではありません。養護に包まれて教育があるというように大人が命を護り、情緒の安定を図ることで、保育者が五領域を考慮した発達支援により、乳幼児が身につけることが教育になります。乳幼児が五領域を身につけるには主体的になる環境が教育には必要です。例えば、五領域の中の言葉について教育を考えると、「話は聴いてくれる人がいて弾む」といった話しなさいという教育ではなく、自分から話したくなるという意欲を味あわせるのが「ねらい」を理解した保育です。この話す『意欲』をもったとき、自分で考えたこと、感じたこと、想像したことなどが広がり知的発達しているときといえます。また、言葉と人間関係が絡み合って知的発達することを会得した実践となります。保育場面で言葉を理解した知的発達を身に付ける教育をするには、乳幼児が保育者や友達の言葉を聴きたいという人的環境の保育者や友達とのかかわりがあります。そして紙芝居・絵本・手遊び・わらべ歌などが面白い・楽しい・変わっているなあ・なんだろうといった教材である物的環境、幼稚園・保育所で言葉をつかいたくなる温かい愛のある雰囲気「空間」が立案と実践に求められます。紙芝居を準備し読むにしても保育者の都合でなく、聴きたく・見たくなるような子どもの眼や耳に合ったテーマと中身です。紙芝居を見ているとき、静かにして友達にじゃましないというルールを守らせ、紙芝居の中で面白いことを見つけて「○○が良かったね」と主体的な場に対して保育者が一緒に共感することで、子どもたちは自分から様々な行動ができるという知的発達を保障した教育が出来ます。そのために紙芝居や手遊び・絵本・わらべ歌といった教材を乳幼児の発達に合わせることと主体的な行為の知的発達を支援することが教育のひとつと言えます。しかし、ただ教材の紙芝居や手遊びを次の保育場面までのつなぎの保育のように「やればいい」「見せれば良い」「聞かせれば良い」と言うのでなく、知的・社会的・道徳的発達があるということを見つけ、発達支援するとき『共感・励まし・慰め・見守り・助言する』といったことで様々な発達を身につけさせることも教育と言えます。次に話したい意欲になるには、話したという喜びを味あわせてくれる保育者や友達がいて話したい意欲に結びつきます。発音が悪いとか言い方が解らないといった文句を言う保育者や友達からは、悲しいこと・いやなこと・楽しいことを理解してくれない相手となり、話したいという意欲「教育」に結びつきません。自分の言葉に言い表すことが出来ない喜怒哀楽を受け入れて,聴いてくれる相手には話したい意欲に結びつきます。特に、「はっきり言いなさい、今の発音、理解できません、もう一度ゆっくりはっきり言って御覧なさい」という相手にはもう話す意欲になりません。「失敗してもいいよ・間違っていてもいいよ・一度に話すことないよ」そして、なかなか発語できないときには「今、考えているのだね」といった魔法の言葉を使うことで、自分のこと受け入れてくれた保育者・また、友達となりこの人の傍にいるだけでうれしい・楽しいという温かい愛あのある空間を与えられてもっと話したいという意欲「生きる力」に結びつきます。ここで話すことができて良かったというとき、全て自分から考えて言葉に出しイメージが豊かになる知的発達が保障され教育となります。さらに、絵本や手紙などに書いてある文字を読みたくなるには、面白い絵だ、変わった色が使われている、不思議な形もある、ひらがなやカタカナもついている、テレビと一緒だ、本物とそっくりといった絵や文字を観察したくなることで読みたいという意欲になり知的発達の場面といえます。また、ひらがなやカタカナも文句やケチをつけないで読んでくれる人がいるから書きたくなります。例えば、手紙ごっこの場面でも読んでくれる友達や先生には手紙を書きます。最初は間違った形や筆順であっても書いた文字を認めて書けた喜びを与えてくれる相手となります。保育所における教育は、保育者の積極的な保護や世話などによる愛される温かい雰囲気の中で、子ども同士のかかわりによって身体的・知的・情緒的・社会的・道徳的発達が保障されます。当然、保育者は紙芝居・手遊び・絵本・音楽「わらべ歌を含む」・造形・ゲーム・様々な遊びなど自分が楽しむことが出来る能力を持たなければなりません。なぜならば、子どもからのサインとして発達の方向性である心情・意欲・態度などを幅広く捉えるアンテナを張っていなければ身につける教育はできません。教育は限られた技術を与えればいいというのでなく、毎日の保育場面で子どもが知的発達している姿を一人の保育者だけでなく、多くのさまざまな人が受け入れ・認めることで「話し・聴き・イメージを豊かにし」知的発達し将来の困難に対処し主体的な能力を身につけていく過程が教育の役割となります。担任としてクラスの乳幼児が何に興味・関心を持っているかを理解し物的・人的・雰囲気を環境構成し、一人ひとりの個人差を見つけ、『予想される活動』を抑えなければ保育所・幼稚園・子ども園の子どもたちの発達を愛する教育には結びつかないことを点検・評価して認識することです。それにより教材を工夫し準備して援助の在り方を改善する事が幼児教育には重要です。 

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