要録の作成に関する事例集・資料集 第二集 改訂

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 要録の作成に関する事例集・資料集 第二集 改訂     障害児の発達を記録し伝えることも全く同じです     元名古屋柳城短大・元東海学園大学教授 飯田和也  第一集に引き続いて学校の先生が読んでもわかりやすい記入例を考えました。 10項目均一でなく全体的に記入することであるが資質・能力の三つの柱の発達を会得し発達を偏らないために五領域で指導計画や実践で一人一人を温かく愛のある雰囲気「養護に包まれて教育がある」の中で保育したことを書きます。五領域と10項目が項目ごとに書くことではなく総体的に書きます。障害児も同じと言えます。 到達目標的でないことを小学校の先生に示し・説明し温かい雰囲気を与えて当該園児の発達「資質・能力」を信じてあげてほしいことを伝えたいものです。

  

事例1 一年間を振り返って、子どもの指導について特に重視してきた点の例として「保育士の温かい見守りのなかで、自分で考え、積極的な活動をしようとする気持ちを育む」と記入したわかりやすい例です。これからの生き方で主体性を大切にしている保育者の配慮が見えます。養護に包まれた教育の原点と言えます。 「保育の展開と子どもの育ち」で関係している五領域の健康では「鉄棒や縄跳びでは保育士のやさしい援助や励ましの言葉によりチャレンジ精神をもって積極的に取り組むようになり、徐々に自らできるようになるまで繰り返し挑戦したり、思いっきり体を使いながら活動に参加するようになる。その都度できた喜びに共感しながら次への意欲につなげている。」

  実際の文章では五領域の健康と指摘していないが偏らない発達を捉えるには読んだ人が健康の事を視点にした理解しやすい文章と言えます。ここで留意することは、出来たら鉄棒は前回りか逆上がりなのか、跳び箱は具体的に何段にチャレンジしたかという事実を記入することで読んだ人のイメージがひろがると思います。子どもの活動を具体的に記録することで記入が理解しやすい文章になります

  また、資質・能力の三つの柱の三つ目の知能テストでは測れないチャレンジする生きる力を育む保育者の温かい優しい援助や励ましの素晴らしい教育観が見られます。10項目の健康な心と体、そして自立心の子どもの姿が捉えている育ちの記入例の一つです。

 このような保育士の温かい励ましがわかりやすく記入することで学校の先生が読んでも連携し学校生活において配慮や指導しやすい教育に結び付きます。  雲梯や縄跳びなど, 積極的に挑戦し、達成感を味わい自信をもつことができた。また、新しいことに挑戦する友達の姿を見て〈やってみたい〉という気持ちを持ち、練習する姿が見られるようになった。

 このように健康一つでなく人的環境としてモデルから人間関係との絡みを捉えることも大切となり絡み合って発達していることが理解できます。発達を捉える時、自分の得意な分野と不得手な分野の差が少ないように記入したいものです。

 発達を観察するときに自分の捉える癖が出るので慎みたいものです。  鉄棒やマットなどの運動では、身体のどこに力を入れてどう動かしたらよいのかわからず苦戦する姿が見られたが、一つ一つ動きを確認しながら取り組むことで少しずつできるようになり、達成感を味わうことが出来た。できたという経験を見重ねたことで「やってみよう」という意慾につながった。

 指導の重点・個人の重点、そして発達の姿等に結び付いています。五領域と10項目の自立心で捉えた記入の例になります。 さらに「保育の展開と子どもの育ち」において五領域で人間関係を記入したと書いてありませんが「お店屋さんごっこの品物を決める話し合いでは、自分の提案をわかりやすく相手に伝える姿だけでなく、納得できない思いがあっても保育士が優しく問いかけたり、一緒に考えたりしていったことで周りの意見に同調したり、意見を譲ったりする姿も見られ、友達と協力しあう気持ちが育ってきている。」

 このように五領域の人間関係を取り上げ偏らない発達を記入しています。  発達は五領域の人間関係だけでなく言葉と絡み合っているという事例が明確に出ています。 さらに、ここでは10項目において「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を活用し、協同性・社会生活とのかかわり・思考力の芽生え・言葉による伝えあいといった子どもの姿を幅広くとらえて記入している事例箇所となります。

 

 発達支援として単独で発達を押さえないことのあかしと言えます。 記入例 身体を動かすことが好きで、縄跳びを根気よく練習し連続二重跳びができるようになるなど運動能力の高さがみられた。サッカーやドッチ等集団遊びではルールを理解し守ることが出来る。クラスの作戦会議では、どうしたら勝てるか考えて発表したり、苦手な子に身振りを交えて優しく教えてあげる姿がみられ, 友達と声を掛け合って実践することができる。

  具体的な言葉として健康・人間関係、そして10項目では健康な心と身体・自立心・協同性・道徳性・言葉による伝え合いなどの結び付いた事例として参考になります。

 

  事例2 個人の重点で「友達や保育者とのかかわりの中で、相手の思いや考えを受け入れたり、自分の思いも伝えられるようにする」といった当該園児の指導について特に重視してきたわかりやすい記入がありました。保育者が主語です。

そして「保育の展開と子どもの育ち」では五領域健康の部分では「リズム良くケンケンパをしたり、15秒間片足立地をしたりすることができる。日々、できることが増えてきたことを自分で実感し、生き生きと挑戦する姿が見られた」 と書かれているように10項目で「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を活用し「健康な心と体」と「自立心」ということが描かれて明らかに幼児期の終わりまでに育って欲しい姿として理解できる記入と言えます。

 保育士の相手の考えを受け入れ、自分の重いも伝えられるようにする支援がはっきりと表れています。

 保育所児童保育要録「保育に関する記録」のなかで「最終年度に至るまでの育ちに関する事項」これは入所時から最終年度に至るまでの育ちに関し、最終年度における保育の過程と子どもの育ちの姿を理解する上で、特に重要と考えられることを記入すること。と注意書きがあります。

  この解釈をして記入には、「2歳入園、やさしい性格で思いやりもあり、友達と一緒に落ち着いた園生活を送っていた。4歳までは、年度初めの環境の変化に弱く泣いてしまうことも多かったが、5歳になってからは気持ちが崩れることなく元気に登園していた。」特に重要な箇所と言えます。

  コメント ここでは環境の変化に弱く泣いてしまうという文章に対して「泣いてしまう」というのでなく環境に対して敏感な感性の良さがみられた。というようにできるだけ悪い印象を与えるのでなくその子にとっていいエピソードをとりあげて発達していること、発達する資質と能力があることを伝えることが望ましい欄と言えます。

 5年/10年先に読んだ時にもここまで担任の先生は自分のことを愛してくれていたのだという文章を残したいものです。

  事例3 一年間を振り返って、子どもの指導について特に重視してきた点を個人の重点に捉えた「自分本位な姿が見られたときには、相手の立場になって考えるように話してきたことで、相手のことを考えやさしくする姿が見られるようになった」という記入は援助し変容した姿を捉えたことであって指導について特に重視してきた点となっています

  記入するにあたって参考にしたい言葉になります。 最終年度に至るまでの育ちの記入で特に重要ととらえた文章が次に示されて見事と言えます。

  「何事にも意欲的に取り組んでいたので、次の日の予定や先々の予定を知らせることで期待を持ちながら過ごしたり、楽しく参加することができていた。」 さらに、「できないことをそのままにすることなく、鉄棒で逆上がりができなかったときにも、できるようになるまで練習していたので本児が思う存分取り組めるようにしたり、励ましてきた。できるようになったことで自信につながり、難しいことに挑戦したり、できたことを友達に教えてあげるやさしさも見られた。」と見通しをもつことを保育の中で取り入れる場を大切にしている記録で理解しやすい文章となっています。

  これらは資質・能力の三つの柱である三つ目の学びに向かう力としてチャレンジ・我慢して最後までやり遂げる力を身に着ける教育を重視している結果の一つと言えます。

 10項目として健康な心と体・自立心・協同性・思考力の芽生えなど幼児期の終わりまでに育って欲しい姿を捉えている記入と言えます。

  幼児教育が高校卒業まで続くことが明確になりました。このような事例を小学校の先生にも理解してもらえるような連携が特に必要です。

  保育園・こども園・幼稚園だけで終わらせない温かい愛のある養護に包まれた教育が高校卒業まで続き、社会人になった時の社会的自立の基礎が日本の国全体で必要ということが最も課題と言えます。

  事例4 一年間を指導してきた重点の記入で「喧嘩した時、失敗した後は気持ちが落ち込む.立ち直るのに時間がかかることもあるので保育士と一対一のかかわりを持ち、励ますようにしてきた」という理解しやすい文章です。

  この事例で「保育の展開と子どもの育ち」では「戸外で体を動かすことが好きでサッカーやドッチボールなどルールのある遊びを友達と誘い合って楽しんでいる」と五領域「健康」そして10項目で健康な心と体、協同性や言葉による伝え合いなど子どもの姿が理解できる文章になります。

 子どもの発達の資質と能力のなかで三つの柱の三つ目である非認知的能力の我慢して最後までやり遂げる・思いやり・自尊心を育てるためにも重要な保育をしているのだということを学校にも伝える役目があります。

 一対一のかかわりのためには一人ひとりの発達を捉えることを大事にしていた記録です。

  また「遊びや生活の中でグループを作ったりルールを決め、リーダーとなってみなにこえをかける。約束事やルールを守ることにこだわることもある。といった五領域人間関係と10項目で道徳性・規範意識の芽生えの姿や言葉による伝え合いの姿が結び付いていて学校の先生にとっては理解できる文章になります。

  朝顔の観察では、毎朝必ず水をやり、種の種類によって葉っぱの色の違いに気づいたり、観察画では葉っぱの形の違いにも気づけ、自分なりに工夫して描く姿が見られるようになった。 五領域の環境に対して、10項目では自然とのかかわり・生命尊重さらには、豊かな完成と表現の捉え方に結び付いている言葉として参考になります。

  製作では、自らのイメージを広げ、形にしたり絵で表現したりすることを楽しんでいる。クレヨンや絵の具を使った政策では、色を混ぜることに大きな関心を寄せ、新しい色を使って自らの発想を自由に展開する姿が見られる。

  五領域の表現として、思考力の芽生え、数量や図形、標識や文字などへの関心・態度といった10項目の中で物の性質や仕組み等感じたり、考えたり、予想したりといった思考力があることと自ら生活の中で楽しむこと、興味・関心、感覚を持つなど幅広い姿が絡み合っていることが記入されている事例として参考になります。

  三つの柱の二つ目である思考力・判断力・表現力といったこれから学校教育で話題となる分野としてとらえることが求められます。そして、このような表現力を身に着けるための環境として物的・人的・雰囲気なども考慮する保育実践が重要になります。

  事例「字が読めるので、絵本を自分で読み、楽しんだり、友達に読んで楽しんでいる」この事例から字はひらがなかカタカナなのか具体的にすることと絵本とは、できたら具体的な題が書かれてあるとイメージがわかりやすいので配慮したいものです。

 

特に重視してきた点「個人の重点」事例を参考にしてください。 ・保育士の温かい見守りの中で、自分で考え、積極的な行動をしようとする。 ・安定した関係の中で好きな遊びや友達との関わりを楽しむ。 ・自分に自信を持ち、相手の気持ちを考え行動しようとする。 ・友だちや保育者との関わりの中で、相手の思いや考えを受け入れたり、自分の思いも伝えられるようにする。 ・自分の意見・気持ち・発想に自信を持って表現しようとする。 ・自分の気持ちや考えを伝えたり、友だちと話し合う中で工夫したり、協力してやり遂げる充実感を味わう。 ・友だちと楽しく過ごすためにしてよい事と悪いことがあることが分かり行動しようとする。

  コメント 個人の重点は、一年間を振り返って子どもの指導について特に重視してきた点を記入する事と記述があるように発達の方向性である『ねらい』や指導したい「内容」を捉えて記述をすることで学校の先生が読んでも理解しやすいと思います。

 小学校の先生に『ねらい』は到達目標的ではない事を理解してもらう説明が求められます。

 さらには高校生活まで続き大学入試に影響を与えていることを理解して読み取って欲しいということです。保育園・こども園の時代は劣等感を与えるのでなく生きる喜びや生きる力をそれぞれの園で身に着けるための努力をしていることを理解してもらいたいものです。

  養護にある命を守り、情緒の安定を図ることと同時に三つの柱である1知識と技能、2 思考力・判断力・表現力、3 非認知能力を卒園までだけでなく小学校、そして高校卒業まで発達していることを理解して幼児教育は進められていることを連携していることです。

  注意は、単なる姿だけであると何を指導してきたか明確にならないために読んだ人が分かり易い文章を工夫したいものです。 保育の展開と子どものそだち  五領域の発達の方向性である『ねらい』を捉え発達の向上が著しいものを総合的に捉えて記入すること。そこで「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の10項目について均一でなく幅広く捉える理解が必要となります。

 発達を偏らないで抑えるには五領域で点検・評価して絡み合っている事を理解したうえで記入します。

 同じく、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の10項目も絡み合って発達している事と到達目標ではない事を理解して記入します。

  最終年度に至るまでの育ちに関する事項  最終年度における保育の過程と子どもの育ちの姿を理解する上で、特に重要と考える事を記入することですが、読む人が悪すぎる印象を与えるのでなく出来るだけ「いいエピソード」を記入することで温かい雰囲気を紹介したいものです。

 それには子どもをよく観察し受け入れることになります。保護者に情報公開したときの事を考慮します。障害児の記録も全く同じ考えで「悪い所だけを記入しないことです。」情報公開を要求されたときにこんなにも自分の子どもは先生から愛されていたのかという文章が残っていることで生きる力に結び付く親子にしたいものです。

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