保育の基本 89 新人を育てる 内容とは何か 記入と実践

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お待ちかねドーナッツクラブのはじまりです

24日よりドーナッツクラブが始まります。初めての日です。「友だちを見ているだけでいい日、そばにいるだけでいい日」どんなお友達がいるかな、そしてどんなお母さん方がいるかな、ひとりでいいから話し相手見つかる事を願っています。

 

登録して新しい出会いを楽しんでいただく事が出来れば幸いです。 多くの皆様とお会いできることをお待ちしています。

幼稚園の桜も満開、そしてチラチラとし始めています。

今週から給食が始まりました。初めて食べるおかず、匂いを嗅ぐだけでいいよ、ちょっと口につけるだけでいいよ、友だちがおいしそうに食べる姿を見るだけでもいいよ、唇にチューするだけでいいよ、まず食べられるだけから始めています。温かい先生の励ましで少しずつ・少しずつと見守っていきたいと思います。

幼稚園の桜もチラチラと花びらが舞って、「先生桜の花、持って帰るので袋ちょうだい」と可愛い声が聞こえてきます。

来週は親子遠足です。誠和幼稚園恒例の「わが子のいいところ」をグループで褒めあう場があります。子どもたちはお母さんから皆の前で[いいところ]を言われて「にこっと」とする場になり温かい雰囲気がきっとあふれる遠足になります。

保育の基本 89 新人を育てる 内容とは何か 記入と実践

                    飯田 和也

 

 内容とは、発達の方向性を重視し豊かな心情・意欲・態度を身につけるための《ねらい》を基にし、乳幼児に「指導したい・経験させたい内容」として立案・実践することを新人に伝えたいものです。

 発達の多面性として教育では、五領域で捉えて様々に絡み合って乳幼児は発達していることが基本と言うことを新人に理解させなければなりません。

 

 しかし、今の新人は自分が受けた教育や経験と同じ考えと結びつけないと納得しません。また、違っていても自分で勝手に解釈して保育をしようとします。養成校や大学では知識や技術を教えるが理論と実践を結び付ける教育として、具体的に自分のものとして考える時と場が少なかったと思われます。

 そこで新人には、貴方はどのような体験で育ち・身についたかを子どもと触れ合う時に思い出し・気づかせることも第一歩です。ねらいと内容を立案し実践する時、小さい時から学生時代までで、多くの人とのかかわりかがら知識や技術育ってきたこと、物に触ったとき・造って失敗した時・辛い時に誰かに支えられて乗り切ったこと・出来ないことを繰り返したり・誰かに慰められたり・少し助言されたり、やれたと感じたときに多くの人から共感されて身につけたことなど、

様々な《五領域》人や物との相互作用《環境》で気づかせられたでしょう。

 

このような新人の体験が保育の内容に結びつくことを、一緒に話すことから始めなければなりません。この保育の内容を考える時、自分が得意な分野や不得手な技術などにより立案や保育実践に影響を及ぼす癖《偏り》として表れます。

 

 例えば、音楽が不得手、それもピアノや電子オルガンを弾くことが苦手であると、子どもたちに経験させたい内容でピアノや楽器など音楽リズムを体験させる場や歌うことが少なくなったりします。

 

同様に、運動が苦手な先生からクラスの子どもたちには外遊びや縄跳び・鉄棒・ドッチボールや体操など身体を動かす体験が少なくなったりします。また、手先が得意でない先生からは、子どもたちの生活の中で折り紙をしたり、物を造ったりすることが少なくなるといった影響があるということを新人に伝えなければなりません。従って、新人の保育者は幅広い知識や技術を身につける努力が求められています。

 内容の言葉として《知る。参加する。世話する。一緒に見る。して遊ぶなど》といった言葉を使うことを新人に伝えます。

 

何故かは、子どもは知らないことが多いので知るような体験、また、様々な行事として遠足・七夕・運動会・朝や帰りの集まりの会など自分からは参加しないので参加する体験、また、世話するとは、子どもは自分からウサギの世話をしたり、年下の子どもたちを積極的には世話しません。そこで世話したくなる体験をするような内容を考えて立案したり、発達支援することで五領域の様々な視点を身につける体験となります。さらに、自分ひとりだけで紙芝居や絵本を見ていた子どもたちが、他の子どもたちと一緒に仲良く見たり・聴いたりする体験も保育の内容に取り入れることで人とのかかわりとなります。

 

 このように子どもに様々な体験をさせることで五領域の多面性が発達することを自分におきかえると理解できます。短大・大学・養成校で学んだことが、子どもたちに対して身につける教育に結びつくことです。すべてが上手に出来なくても自分が楽しんだり、悲しかったり、悔しがったり、喜んだことを思いだして内容に立案し、保育実践して欲しいと新人と一緒に考えたものです。

 ここで大切なことは《ねらい》の立案でも話したように保育課程が基になって指導計画を立案するルールを守って欲しいことを再確認します。

 新人は、《子どもは環境を通して相互作用で発達する》という言葉のように子どもたちにとっては人的環境として先生はモデルです。自分の得意や不得手を出来るだけ少なくする努力が求められます。自分が不得手であるとモデルとして楽しむ姿が子どもたちに見せられなく、おどおどと自信がない態度となり、子どもたちにとってかかわる力になりません。

 

 新人は一つで良いから自信をもって子どもたちに、様々な能力として五領域を捉えて立案したいものです。保育実践で自信を持つためには、技術で簡単なことから身らにつけます。

 

 例えば、紙芝居を子どもの前で演じることがあります。しかし、読めば良いという安易な考えで前の日に下読みもしないで子どもの前には絶対立たせないことです。

 読む相手の年齢・クラスの人数・読む時の季節・読む場所での採光・静かに聴ける場所かどうかによってテーマを考え、読む時間の長さを考慮し、相手の子どもたちの理解度を配慮しなければ大失敗します。

 子どもの言葉から失敗例、季節が違っていて《変なの》読む長さが長すぎて《疲れた》言葉が理解できなくて《わからない》立つ位置が悪くて《先生・見えない》といったクラスでの状態になります。

 しかし、新人はこのような自分の何が悪かったか点検・評価する力を持っていません。新人を育てる園長・主任・リーダーはこれらの点検・評価を具体的に伝えて次への改善を日案の反省に具体的に指導したいものです。当然、言葉の書き方や実践が理念や園の方針に相応しい実践についてはハートマークを記入し、根拠を具体的に文章で残すことです。

 

 このような園の温かい雰囲気を新人に味合わせることで《ねらい》と《内容》を少しずつ把握させることです。一度に多くのことは会得できません。

 

 新人は一ヶ月間がもっとも大変で何も知らないで保育をしています。さらに三ヶ月間までつぶれそう、一年間ふらふらな時に《共に泣いてあげられる園長一人いれば、主任一人傍にいれば、家に帰ったらお母さんいれば、聴いてくれる人一人いれば辛い時・苦しいこと・いやなこと乗り越えられますね》

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