共に育つ愛の保育 498 過保護「先回り・世話のやきすぎ・過度の心配」は友達とのかかわり、保育から変わります。

2025年10月22日

に育つ愛の保育 498 過保護「先回り・世話のやきすぎ・過度の心配」は友達と

かかわり・保育から変わります。         飯田 和也

 

こどもに「転ぶから危ない、もっと食べないとおおきくなれないよ、トイレちゃんとでき

ているの、パンツを早くはいて、」このように子どもがさあ、やろうかなと思っているの

に親がさきまわりをする育て方、まだ転ばないのに言い過ぎるしつけ、できているに

次々と世話をやいてしまう育て方の過保護という育て方が時々見られます。

 

どうしてこのような過保護の育て方になりやすいかという原因も様々あります。子ど

もが病気がちであったり、大きなけがをしたあとであったりする場合、ようやく恵まれ

た子、家族構成で家族から異常にかわいがられるといった場合も見られます。

また、母親がせっかちな性格のために子どもの生活が「のろのろした子」に育つ場合

など育て方や環境にも影響されます。

 

このような育て方を受けた場合に、毎日生活の中で、自分からなかなか行動できな

い、また、一つ一つ大人に言われないと次に行動が進めない、引っ込み思案で新しい

ことに消極的な姿勢が見られることもあります。大人や友達に頼って行動しようとす

る場合もあります。

さらに、我慢ができなくて最後までやろうとしない態度、また

集団で行動するときにはみ出たり、ずれた行動をとるなどの影響がみられます。

このような家庭での行動を、改善するのには育て方に努力が必要となりますが、

幼稚園・保育園・こども園での生活は、とても効果が見られることになります。毎日の

集団で友達とブロックの取り合い、やり取り、工夫できないために失敗しながら積み

重ねる生活が保育場面では見られ、家庭環境と違い助け舟はありません。

 

年中・年長児になると、約束は友達と一緒に机を運んだり、自分の椅子を両手に

持って静かに自分の座る位置に並べたりします。家庭では、椅子を静かに持って置く

という行為はしません。

幼児教育の効果として、世話のやきすぎや、先回りは幼児教

育においては、全員の先生は致しません。家庭で過保護に育てられた子どもたちをい

つまでも赤ちゃん扱いはしなくて、自分のことは自分でやれるように約束をします。

手伝いや当番を通して責任感を養い発達「自我能力や主体性」を身につける教育

をしています。幼児教育は、5年10年先の困難な出会いを乗り切る力を身につけ

るため、温かい愛のある笑顔に包まれた雰囲気が必要です。

家庭で過保護にならないためには、わが子の能力が一つでもあることを信じること

です。過保護には、まだ赤ちゃんだから仕方ない、この子はできない、失敗ばかりして心配だ、友達と遊ばせるのは早いから家で面倒見ればいい、この子が生活の中心で

楽しい家族でいれば幸せという考えの時期もあります。

小 学校に入るまでに、少しでも自分のことは自分で〇〇できる生き方を身につけることを幼稚園・保育園・こども園で協力して、ものや人にやさしく、劣等感を持たないで、最後まで我慢してやり遂げる力をつけてあげたいものです。