共に育つ愛の保育 496 今、幼児期から世界で通用する資質と能力を育てるため、子どもの何を大切にするか

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共に育つ愛の保育 496 今、幼児期から世界で通用する資質と能力を育てるため、子どもの何を大切にするか

共に育つ愛の保育 496                        飯田 和也

今,幼児期から世界で通用する資質と能力を育てるため、子どもの何を大切にするか

1 自学自習し質問が多い生き方

2 知識をつけるだけでなく「挑戦・忍耐・おもいやり・自尊心」も

3 何故 どうして という考える力を家庭と学校、社会で育てる

 

日本の幼児教育は「どうして・何故」という子どもの気持ちを受け入れ・理解させて満足な心にさせようとしないのか。こどもの言動の一つに、大人に対して「どうしてなの」「なんで」という態度をする子が見られます。

この受け入れられない子どもの心を理解し「考える力」を高めたいと思います。理由の一つが、母親が知識をたくさん詰め込めばよい高校・大学に入り、大きな会社で成功できるという考えに、とらわれすぎている知識教育に偏って与えていることです。

知識を与えれば、人生の成功者という視点で一生懸命知識を身につける育て方と学校教育が問題と言えます。

これらの教育や育て方の弊害が、知識はあっても、自分で〇〇できない考えない生活・困難に出会ったときに逃げてしまう生き方です。

例えば、つらい時に親に頼ったり、誰かに泣きついたり、自分で乗り切る力を持たない弱い人間となりやすいといえます。困難を乗り切る経験・我慢する体験・挑戦する力・自尊心、さらに、いつか何とかなるだろうという甘い考えですが、実際は何ともならない現実です。

このように日本の教育で、知識偏重を取り上げすぎているという視点も見直したいものです。世界的な人物を輩出している日本の中の学校もあります。

世界の有名な大学に入学するには、幼児期からの特色として自学自習が中心と言われています。教師・親も成績や仕事が優先して知識中心にしまうと自学自習の基本が少ない生き方に結びつきます。先生や親にいわれることは素直に従って、勉強も暗記やすべて覚えることで、いい点数をとることにとらわれている傾向があります。

このような勉強の体験は幼児期から思考力「新しい発見・どうして・何故」という体験や教育を受けて育つことが少なかった人にみられます。親になり、教師になって乳幼児と触れ合うときに自学自習が身についていないという影響が出て教える時にも「なぜか」「どうして」という伝え方に影響を与えているのが見られます。

自分で見つけ勉強、自分で考える体験が少ないのではないでしょうか。自分が「なぜか」「どうして」という考えが少ないと子どもや相手に対しても、自分が覚えた知識を伝えることだけで終わっている教え方が見られます。

子どもが失敗したり、間違って作ったり、うまくできない体験を活かし、考える力を身につかせていない場合です。生活する中で多くの伝え方が理解できなかったり、何のためという思考力が身についていない根本を把握していない場合が問題となります。

10年・20年先の資質と能力を育て世界に羽ばたく力は、約束をまもり、わが子の能力を育てるには「なぜ・どうして」という新しい発見をしているチャンスを持たせて、能力があることを信じ、子どもに生き抜く力があることを自覚させることも重要です。

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