共に育つ 511号 親は、子どもには安全で安心が第一、さらには、そこで「ルールを見つけ・守り」自分で生きる力を身につけ、生き抜く場が教育と願っています。
理事長 飯田 和也
幼稚園・こども園・保育園でも、命を守ることと同時に社会に出てから生きるためのルールを身につける体験をしています。しかし、家庭の中でルールがなく、好き放題・やりたい放題の生き方をしていたら、園では様々な問題が起こります。ルール無視をする場面が増えたり、大人になってから困ることにつながったりする場合もあります。
約束「ルール」がない家庭生活をしていると、遊んでいると きに、友達に対して力加減が育っていないために、たたく力が強すぎてけがをさせたり、押す力加減が調整できないためにおしてしまったり、戦いごっこで顔にはパンチをすると痛いことが理解できなく、顔にぶっつけて泣かせてしまうことがあります。
このように調整力が身についていないために友達とのかかわりでけがにつながる場が見られます。そのため家庭と園で約束のある生活「たたかれると痛いこと、おもちゃが壊れること」を、わかる言葉で優しく丁寧に説明することが求められることになります。
おもちゃや道具を片付ける力は、元に戻し考える力「算数の基本ともいわれます」。幼稚園ではロッカーに自分の名前が書いてあり、カバンや水筒や帽子を元に戻す力を、自分で気づいて行動することを養っています。
もし,家庭で兄弟姉妹が同じボックスに下着や靴下を入れていたら、だれの下着や靴下でも自他の区別・色や大小など判断しないまま履く行為に結びつきます。幼稚園・こども園・保育園では、自分のカバンや水筒を区別して自分のもちものを大切にする体験をしています。
ロッカーで自分と他人を名前の区別を体験して、自分の持ち物を大切にする教育をしています。自分には〇〇という名前があること、名前を呼ばれたら返事をすること、自分の名前を優しく呼ばれたり、使うことで「自分が愛されている感覚」になる基本になります。
さらに、机を運んだり、椅子を重ねる時に乱暴な置き方や持ち方をするのでなく「優しく持てたね・優しく置けたね」という言葉をかけます。また、友達と手をつなぐときに「優しく手を握ったね」という思いやりの原点になる体験をしていることを理解してほしいものです。
このようにモノや人を大切にすることで思いやりが育ち、「自分は愛されている」という感覚が育まれ、忍耐力へ結びつく教育場面での体験になります。 家庭と園では、子どもの目・耳・手・足になって約束を優しく・丁寧に説明し、守れたら必ず具体的にほめます。
そして「守る力がある」という自信を持ち、「我慢する力がある」ことを気づけるようにしたいものです。
親と先生がほめ上手で、温かい雰囲気の中でその体験を積み重ねていきたいものです。
