502 共に育つ愛の保育  ドクターも保育者の言葉も言い方により安心 

2026年2月26日

502号 共に育つ愛の保育 ドクターも保育者の言葉も言い方により安心=白内障の手術を体験して心温まる人との出会いは、一生心に残り・生きる喜びが与えられる

飯田 和也

手術室にて、真っ暗闇・音が何もない・次に何が起こるか全く知らされていない・どうしていいか体を少しも動かすことができない・動いてはいけない場面・動かすことができない初めての場面=白内障手術「両目」の体験からほめる言葉を与えられ・温かい雰囲気の大切さを再確認しました。

この体験は衝撃的でした。白内障の手術の場面の体験を通して、保育の場面の援助と共通していると教えられました。 手術台の椅子に深く座ってくださいと看護師に言われて、座り準備が始まりました。

そして、顔をガーゼその他で覆われた中で、左目で見えるのはわずかな一点の青い光の窓だけでした。この小さな青い光の場面は、まさに保育の朝の乳児の目と同じみたいと感じました。

乳幼児が母親から離され一人になり、一日を保育の場面で過ごしなさいと置いて別れるのと同じようではないか。初めての場では恐怖・不安、そして次はどのようなことが起きるかとガチガチに緊張の乳幼児と同じの体験と思えました。

大人でも不安になって「やめてほしい」「早く終わってしい」といった心情は、乳児が初めての場面で大泣きするのと同じと共感しました。

そのようなときに ドクターから「座る椅子に深くすわれていいですよ。前見てください」といわれまっすぐを見つめると、

ドクターから「前まっすぐで上手ですね」と言葉をかけられて「えっ、手術の前にドクターからほめられた」意外な展開にびっくりした自分でした。一点しか見ることのできない・何もできないとき、一番不安・恐怖の感覚を味わっている中でした。

そこで受け入れられ・認められ・ほめられることで、安心・安定と同時に瞬時にこのドクターに任せられるという感覚になったのでした。

すると「手術始めますよ。ハイ・〇〇入れますよ」という言葉が快く、心も安心して座ることができるのでした。この場面で、相手の心に届き、響き、安心できる言葉は言い方によってこんなにも影響することを教えられたものでした。

相手が不安・恐怖を感じているときのタイミングよくかけられる生き方を身につける信頼関係の重要さを教えられた体験でした。

特に、保育の基本として養護「命を守る・情緒の安定を図る」と教育「生きる喜びを与えられ困難を乗り切る力を身につけること」の原点でした。手術中の命を守るために消毒され・安全な医療機器でドクターの手術の力で生きる力を与えられる体験でした。

まさに、保育者から保育中は命を守られ、家族が周りにいないときの不安に対して、先生や友達から愛されていることで情緒の安定を得られる保育と同じと思われました。

ドクターが手術台に乗っている患者に対しての対応の仕方が影響されます。患者の不安な時のほめ言葉や具体的なわかる言葉によって、安定した心になれました。

ドクターに任せられるのは、乳幼児が保育者と信頼感を持って遊具で遊んだり、食事を食べさせられたり、睡眠中安心して眠ったりしてかかわることは乳児の心と同じ状態と思えるのでした。

この手術中の誉められたこと、具体的な言葉かけ、温かい周囲の看護師などの心遣いにより手術を無事過ごすことができました。

このようなドクターと同じ温かい愛のある雰囲気の養護に包まれた教育が日本中に広がっていくことが、必要と心に残る手術との出会でした。