505号 共に育つ愛の保育

2026年5月12日

505 号 共に育つ愛の保育 こども園の絵本コーナーで毎日、子どもを迎えに来た帰りに絵本を読んであげている場面を時々見ます。そこでは、母親の身体にそっと触れて聞き入っている子どもの姿があります。将来この親子には温かい雰囲気が育つと思いました.

飯田 和也

最近、生活している中で文字に触れ合うことが、少なくなっている家庭が多くなっているように見られます。広報や回覧板などの様々な資料を、配布することが多くあります。

そこで皆さんは資料をどうしていますかと尋ねると「たくさんあると、全部読まなくて、面倒でね。」「文字が多いと最後まで読みたくない」というお父さんやお母さんがいます。

そのような人を見ていると、その家族のおじいちゃんやおばあちゃんが全く本や文字に興味を持っていない、新聞も読んでいないということに結びつくことがあります。

絵本コーナーでわが子を膝の上や肩を抱いて、温かいぬくもりを与えているお母さんに聞きました。「おばあちゃんは、本好きですか」すると「うちの家族のおばあちゃんは本を読んだり、図書館に連れて行ったり、本屋に行くことが多いかな」ということがわかりました。

母親の代わりに絵本や図鑑などを見せ、図書館で借りた本を家族で楽しんでいるということでした。本が好きな子どもは、一人だけでは絵本などは好きになりません。家族や園で本の好きな「おばあちゃん・お母さん・本を好きな友達」が本を見ていたり、集中して一字一字をつたないが読んで楽しそうにしている姿=モデルを見ているからです。

子どもの周りに本好き、調べることが大好きな家族の子どもは、本を大好きな子どもが育つ、文字に親しんでいる温かい環境だからといえます。

同じことが「ありがとうという言葉が少ない子が時々います。そのお母さんを見てみるとありがとうの言葉が少ない態度が見られます。なぜ、お母さんがありがとうと言うことが少ないかというのを見ていると、その家のおばあちゃんがありがとうを伝えるのが少ないことがわかります。」

親は自分が本が好きでないのを棚に上げて、子どもにも本を読みなさいと押し付けている場合、同じように「ありがとう」をいいなさいという親で「ありがとう」をおつしけている場合など「環境との相互作用で子どもは発達する」という場面になります。

子どものモデルは母親、母親のモデルはおばあちゃんというように「ありがとう」のモデルは、おばあちゃん。絵本や本を読んだり、自分で調べて考えることが好きになるモデルが母親、おばあちゃんで知識や楽しく生きる力を伝えてくれる家族に結び付きます。

猫の好きな家族には猫好きな子ども、犬好きには家族に犬が大好きの雰囲気、サッカーが好きなお父さんからはサッカー好きな子ども、親が何でも食べるモデル、虫や花を大切にする態度、文字を読む心、人や物にやさしくする生き方を示すことです。

時々お母さんはなぜ大切にしてきたか、理由を伝えることです。おばあちゃんも優しかったよ、おじいちゃんも約束を大事にしていたからこの家族も絵本を見たり、考える力や調べる力や人と物を大切にしてほしいと願っているのですよ。親から子どもに伝えたい一つです

モデルを示すと同時に理由を少しでもわかりやすく伝え、一生心に残る温かい雰囲気を家族で育てて、発達「資質や能力」をわが子にほめ上手でつけて欲しいものです。