岐阜県中津川市 学校法人 緑ヶ丘学園 誠和幼稚園|誠和幼稚園ブログ

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フィリピンのネグロス島で物の少ない出会いから

2011年5月6日 金曜日

 昨年亀岡市のソロプチミストのグループが保健センターを南の島に寄付しました。その後どのような状況かを視察してきました。

 そこは一日50名ほどの女性が妊娠診断や検診、子どもの三種混合やはしか予防接種、歯科検診に訪れるそうです。市から助産師二名と歯科一名がいて後はボランティアの人たちが一週間に一回協力していました。昨年までは狭くて暗く風通しも悪い中を新しく改築となり人々に大変喜ばれていました。「明るくなったこと、カーテンもついて温かい雰囲気で風も入りきれいで涼しく感じる」といった施設が変わった感想がありました。所長やボランティアの人に「何か今、必要なものはありますか、」と問いかけると口々に「ベットが一つしかないのでもう一つ欲しい、血圧計が古いのが一つだけで新しいのが必要です、聴診器も一つしかないので欲しい、体温計や体重計も必要・日本では見たこともない古いものでした、ガーゼも足りない入れる器もない」と次々と要求が出てきました。改めて部屋を見渡すと使い古した器具をペットボトルの中にいれたり、ガーゼも少ない、はさみもない、冷蔵庫には少しの薬品しか見られない状況です。このように世界には薬も少なく医療器具もない中で必死に生きている人々がいます。また、子どもたちには日本のように丈夫な新聞紙やきれいなチラシもありません。日本の子どもたちのようにいつでも丈夫な新聞紙で兜を折ったり、飛行機を作ったり、白い個所に女の子の顔や身体を描いたり、花を描く事はできません。鉛筆もクレヨンも自由に使うものがない中で鬼ごっこや石ころで遊んでいました。十代の若者に一年生のひらがな表や漢字表を見せると「あいうえお」とか「あかさたなはまやらわ」を教えると片言で一つずつ「あ」と言うと「ああ・」「いぃー」「あかーさーたぁーなぁー」必死に覚えようという姿勢が見られました。働く場がない若者が少しでも新しい体験として日本語に興味を持ってそして身につけたいという数すくないチャンスをものにしようという意欲が見られました。又、他の若者も「あ」の書き方、漢字など簡単な文字に興味を持って身につけたいという態度がありました。ローマ字で目・鼻・口・頭・肩・・と身体の部位を示して言い方と名前を書いて覚える姿が見られました。今、学生で勉強しているが日本大好きという事で仕事が少ないので、将来日本に行って働きたいという若者の一人でした。

 ここで教えられたのは働きたいという目的や生きたいという意欲をもったときには、少しのチャンスでも自分の生きる力にしようと積極的にかかわる意欲を持つという姿勢でした。保健センターでは薬品や設備のない中でわが子を産む施設を何とかよくしたい、わが子が病気にならないために注射の器具や薬品などが欲しいという子どもを愛する心は世界中一緒と思いました。

 勉強したいというチャンスは、いつでも勉強はできるとか、勉強するひらがなやカタカナなど刺激を与えれば身につくというものではないと教えられました。教材がありすぎる場として紙でも折り紙でも鉛筆もクレヨンもはさみもなんでも与えられている恵まれた日本の環境がすべていいというものではないと感じる場となりました。いつもないというのも困ります、しかし、時には勉強から全く離れる時があり、勉強したくなる事も重要と言えます。また、教材や物がありすぎるのでなく全くないときにある時のありがたさも体験する必要を教えられました。音楽もいつもきれいな音だけでなく休符の音のない世界があってきれいに感じるのと同じように今、刺激がありすぎたり、物が十分ある事を感謝すると同時に困難を乗り切る力に結びつくような刺激のない時と場所が子どもたちや若者にも必要な事を教えられた南の島からの出会いとなりました


園長 飯田 和也

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