岐阜県中津川市 学校法人 緑ヶ丘学園 誠和幼稚園|誠和幼稚園ブログ

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みんなの中に入れないと決めつけないで、お母さん。

2010年4月12日 月曜日

 家庭で父や母と一緒に安心している生活から、急に大勢の子どもたちがいる集団に、すぐ入ることがなかなか出来ない時の子がいる事を理解してあげたいものです。大勢の子どもがいても安心して入れる子は「兄や姉がいたり、知っている子がいたり、母親がおおらかな性格であったり、何でも自分からしようという自我が育っているなど」が見られます。

 しかし、子どもたちの大きな声を聞いたり、聞きなれない音楽がなっていたり、家と異なった広い空間、たくさんの物や激しく動き回る子どもや大人、強い刺激のある光景、においをかぐことで不安感となり、母親にしがみついたり、大きな声で泣いたり抱かれようとする子が時々います。

 子どもが大勢いるような場にすぐとけこめる子には、母親としてけがをしない様に子どもに背中を向けないで、可愛いなあという思いで距離を持って見守ることです。しかし、この大勢の子どもたちにかかわれない子に対して偏ったとらえ方をしない。子どもの限りない可能性を見つめる眼を持つ母親でいたいものです。

 私は、母親にしがみついている子に対して「ここで安心して遊んでもいいのだよ」という気持ちを伝えることを大切にしています。母親に対しては、「この子は集団に入れない子」「恥ずかしがる子」「話せない子」「できない子」と決めつけないで能力を見つけ、信じることですよと伝えています。また子どもに対して子どもに聞こえるような声で誉めます

「この子はおかあさんの声と他人の声を聞き分ける力、家と違った物があり広さも異なり、においも違う、すべて自分で違いを鋭く気づく感性の豊かなのでサインを出しています。お母さん、家と違うよと、言葉では言い表せない喜怒哀楽の心情を泣いたり、怒ったり、隠れたり、しがみついたりしている時ですよ。素晴らしい感性豊かな、自分で○○する主体性を身につけている可能性がいっぱいある子でいい子ですよ」としがみついて顔を隠しているが聴いている子に伝えます。

 このように二人に伝えたあと、集団の場から最も安心する場所に連れて行き、「見ているだけでいいよ・声を聞いているだけでいいよ・においをかぐだけでいいよ」と離れすぎず・近すぎない場所、そして子どもが嫌がらない範囲を見つけてそばにいます。その時、心から可愛いなあという思いで見守り、「おもちゃ少し触ってもいいよ」とサインを出します。距離を置いた中で母親と一緒に遊ばせることをすると、少しずつおもちゃに触ったりします。

 そこで「よく遊び見てるね」「おもちゃ触れたね」と言って距離を近づけ、ボールに触っている場面であれば子どものそっとさわる触り方を真似すると「おや」というサインを出し、コロコロと転がすと自分もやり始め、くるくると回すと今まで緊張していた子がにこっと笑ったりします。さらに近づきボールをトントンとついたり、転がすと安心してそばに来て遊びます。急いで早く集団に入れ、慣れさせるのでなく、今はそばにいるだけ、見て居るだけでいいよという態度から「気になるあいつ」になります。ここで初めての場,人に対してこの人は自分のことを受け入れ・認めてくれる人という安心感が出てきます。

 このような安心する相手が新しい集団との橋渡しをすることが必要になります。この愛される雰囲気を与えたあと「絵本見に行こうか」といって手を差し伸べるとさっと手をつなぐ子どもがいました。お母さんは「母親と父親としか手をつないだ事がないのに感激です」という母親との場面になりました。新しい場で子どもは、自分のことを「どのように言われているか」を敏感に感じています。この子「照れ屋なんだ」というと自分はテレても当たり前、仕方ないと劣等感を感じてしまいます。

 人見知りをしている場面でも「感性が豊かだね、素晴らしい能力がありますね」といった言葉をかけることで愛されている雰囲気が与えられ、母親は子どもの可能性を見つけ、秘められた能力を信じることができるようになります。母親が安心し愛する触れ合いで子どもは発達が保障されます。 


園長  飯田和也

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