岐阜県中津川市 学校法人 緑ヶ丘学園 誠和幼稚園|誠和幼稚園ブログ

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はさみは切らせるのでなく切りたくなる意欲

2009年10月8日 木曜日

 三歳から四歳前後に初めてはさみを使う時、子どもは兄弟やお母さんのはさみを使っているのをみて、はさみが正しく使えないのに真似したくなり自分の髪を切ったり、 カーテンを破いたり、手を切ったりして周囲をびっくりさせることがあります。四歳ごろになっても親指と人差し指を入れることが反対になったり、自分のほうにはさみの先をむけたりして一生懸命使おうとする姿が見られます。

 このように子どもたちが生活の中で道具を使うことをはじめだした時に、はさみがスキだから・興味・関心を持ち出したので好きなように、やりたいように見ているという態度は改めなければなりません。好き放題・やりたい放題では子どもたちは、兄弟姉妹の髪を切ってとんでもない頭髪にしたり、大切な書類をぎざぎざにしたり、カーテンやスカートに細工をしたり、大きな怪我になる場合があります。生活の中で道具を正しく使うことを、始めに約束することで、物が無くならない、大きな怪我をさせない、はさみを相手に渡す時は先を向けないなど、生活のルールを身につけさせ人を大切にしたり、物を壊さない生き方に結びつくようにしたいものです。

 はさみを使う時に正しく持たせ、怪我をさせないための約束を教えながら紙が切れた喜びを与えて、困難を乗り切る力を身につけることが家庭や幼児教育で最も大切な一つと言えます。

 はさみを上手に使うためにどのような工夫をしているかが、親も先生も問われています。一生懸命にはさみを正しく持ちなさい、切る時は指の使い方が大切とやかましく形から入っていくと子どもは「つまらない・面白くない・せっかく切ろうとしているのにうるさいなあ、面倒だなあ、もうはさみヤーメタ」と投げ出してしまう子がでてきます。形から入ってできる子もいますが、はさみがつかえたという喜びを与えることが大切と言えます。はさみが使えた満足感を与える場を工夫します。おかあさんが「一センチ以内の細長い紙を準備します、一回で切れる幅の細くて長い30センチぐらいで、一回ちょんと短く切り、そして切った方の切れ端を空中に落としてみるとひらひらと落ちます。また、長めにちょんと切って落とすとくるくるとゆっくりと回って落ち始めます。次にやや短めにちょんと切って落とすとくるくるとはやく回って落ちる場面をモデルとなって「お・面白い、あれ・不思議だ・かっこいい」などしゃべりながら楽しむ姿を見せます。子どもたちがやりたくなる言葉と姿を示すことが重要となり、それによって(僕にやらせて・私にも)という態度になればしめたものです。

 やりたいと言う時に、正しく持ち方を伝えて幅の狭い一回切りが出来るのを渡してちょんと切らせます。するとほとんどの子は切れたり、ちぎってでも切ることができ、ソレを落とすとくるくるとかひらひらと落とすことが出来、さらに切らせると長さが異なるため前と違った落ち方を体験することになります。そして次々と切れた喜びを味わうと同時にはさみが使えた満足感になっています。場合によっては、幅を二センチほど広くした紙を与えると一回で切れないがちょきちょきと二回切りをする子も出てきます。二回目が切れなくてもちぎってでも出来た切れ端を落とすと一回切りと異なったひらひら・くるくるといった落ち方を体験することが出来ます。切らせるのでなく切りたくなる意欲を大切にする育て方が求められています。

 このような体験を通して、はさみを切らせようとするのでなく紙が切れた喜び、落ち方が面白いからもっと落としたいと言う意欲が出来る事ではさみが使えた満足となります。気がついた時にはさみを使っている心情、もっと使いたいという意欲、使っている時に集中し工夫する態度を身につけている場面となります。

 子どもの眼や手になることで生きる力を身につけさせられるお母さんや先生でいたいものです。 


園長  飯田和也

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