岐阜県中津川市 学校法人 緑ヶ丘学園 誠和幼稚園|誠和幼稚園ブログ

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乳幼児の心情・意欲・態度を 理解して発達を伸ばしていますか。

2009年1月12日 月曜日

 乳幼児が近くの赤ちゃんや親を見るだけで楽しい、泣き声を聞くだけで悲しい、周囲の人の声を聴いているだけで嬉しい、傍にいるだけで楽しい、匂いを かぐだけでいい、邪魔されると怒りたいという心情「その人がその出来事にあったときの喜怒哀楽の情がまだ言葉になって表出されないもの・国語辞典」があります。また、自分からもっと見よう、さらに聞こうとしたり、触ろうとすること、食べようとしたり、しゃべろうというものや人、雰囲気に関わりたい、さらに近くに行きたいという『○○しよう』という意欲「積極的に何かをやろうという気持ち・国語辞典」も見られます。また、周囲の乳幼児や大人の行動を見ていて、自分から同じように真似する態度、へたであるが自分なりに工夫して指先を使う態度、身体を自分なりに工夫して使う時に我慢する態度等あります。この態度「その時考えていたり、感じていたりすることのあらわれとして人に示す言葉つき、表情・動作、国語辞典」があります。

しかし、このような気持ちを育てるには周囲にいる大人や子どもが、この乳幼児に対して受け入れ、 認め、愛する態度がなくては、心情や意欲、 様々な態度は育ちません。周囲にいる親や先生が先回りをしすぎたり、「危ない・危ない」と言い過ぎて禁止しすぎたり、手を出しすぎるとこのような環境に関わる力を育てることが出来ません。

 人前でなかなか自分の意見を伝えることが苦手な人がいます。 そのような人に対して「失敗してもいいから頑張って話してみたら」「きっと貴方ならしゃべられるようになるから大丈夫」といった安易な励ましは慎みたいものです。話すことが出来た心情を 味あわせるためのアドバイスを次のようにしました。「一人でいいから聞いてくれる人を 見つけること、話しは聴いてくれる人がいて話したくなる。あなたは観察する力が素晴らしいから具体的に一つでいいから見つけたことを話したらいいよ。上手に話さなくてもいいんだよ。 自分に愛情ある人、 認めてくれる人、 受け入れてくれる人や集団で最初に話す場を見つけ、すこしでいい、失敗してもいいと思って話せるだけでいいよ」ということを伝えました。

 愛情のある雰囲気であれば、見事に具体的に話すことが出来ることがあります。このようなアドバイスをした後、出会ったとき「一つしゃべれたよ」と嬉しそうにキラキラと光る目で話すことができたという報告がありました。子どもや大人に対して苦手なこと、辛いことを乗り越えさせるために『頑張れ』と言われて、できる人もいますがそうでない、多くの人へはまずしゃべれた喜び、このしゃべれたことからもっとしゃべりたいという意欲に結びつきます。そして、そのとき人の話す姿を真似する態度、人前で我慢する態度、自分から少しずつ話す態度が身につきます。

 話すことだけを発達させることは困難なことが多いのですが、周囲にいる人が聞き上手な愛情ある態度で「話しは弾む」になります。同じく「おいしい」と食べられた喜び『心情』を味わうことでもっと食べたいという『意欲』 になり、食べる時に『人やものを大切にする態度、我慢する態度』 が育ちます。『はやく食べなさい』『全部きれいに食べなさい』『箸の持ち方悪い』『ひじをついて駄目』『しゃべらないでたべなさい』といった食べさせようという雰囲気だけでは「食事を楽しむ」にはなりません。食事の時の『おいしく食べたという心情を 与える愛情ある環境』が最も大切となります。

 周囲にいる親や兄弟・家族から愛されている態度、保育室では先生や友達に愛され、認められている雰囲気から乳幼児の心情・意欲・態度が育つことになります。子育てや保育の中で乳幼児の心情・意欲・態度を理解し、見つけた時の共感・見守り、励まし・慰め・ 助言などを 工夫し乳幼児に「生きる力」を育てるのが保育のプロと本当に心から愛情ある親と言えます。



園長  飯田和也

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