岐阜県中津川市 学校法人 緑ヶ丘学園 誠和幼稚園|誠和幼稚園ブログ

誠和幼稚園ブログ_タイトル画像

誠和幼稚園ブログ

過去の記事

誠和幼稚園ブログ - 共に育つ

中学生との交流から〜異年齢との触れ合いの大切さ

2008年10月26日 日曜日

 二日間、七名の中学生が幼稚園に職場体験学習『かかわり体験』としてそれぞれのクラスで過ごしていました。ある男子の中学生がかかわり二日目の最後の時、年長組にて紙芝居を読み、そして、子どもたちから『一緒に遊んでくれてありがとう』の挨拶を受けた後、担任から「一言お願いします」と言われて子どもたちの前に立った男の子が『二日間有難う。[そして、しばらく考えていて、]おにいちゃん、これあげるよと遠足についていった時、優しくしてくれたことが嬉しかった』と話すと同時に感極まり、オイオイと涙を出す場面になりました。まさか、子どもたちが幼稚園でこんなにも自分に優しくしてくれるとは思わなかったことを、幼い子どもたちの前で正直に話している場面から様々なことが教えられました。

 中学生の中には兄弟姉妹が少なくどのように触れ合っていいか、不安と期待でかかわり体験にきている場合も見られます。そのような中で「子どもたちから優しくされる」という意外だったことを体験し素直に感動できる中学生がいることを見て、兄弟姉妹のかかわりが少なくなり自分が人から愛されること、それも子どもから受け入れ、愛されるという体験をすることで、いままでにない心情を味わうことが出来るのも、このような中学生と園児たちとの触れ合いがあっての証でした。

 今、子どもたちの周囲には年下の子や年上の子供たちとのかかわりが少なくなり、どのように関わったらいいか見通しを持たない場合が見られ、関わることを避けている子も見られます。この中学二年生が幼い子どもと触れ合うことで『自分の中に子どもから愛される体験、そして、自分が子どもたちとどのようにかかわっていいか理解する場』が与えられたことで 人に対しての対応が学べたと思います。現在、「おもいやり」とか「人へのやさしさ」をどのように身につけるかが問われています。家庭や学校で知識・技術だけでなく幼稚園や保育園、児童養護施設の子どもたちとさまざまなかかわり交流をすることで、人を愛すること、愛されることが体験できる場合もあります。中学生が幼い子どもたちに技術を教えるだけでなく、また、単に一緒に遊ぶだけでなくお互いが「認められた、受け入れられた、愛されている」といった心情を味わう場面でした。異年齢との触れ合いから「生きる喜び」をお互いが与えられる体験がもっと必要と思われる保育場面でした。

 保育場面は人と人とのかかわりがあり、それによって自分自身のさまざまな心の動きを見つけることができます。特に、中学生や高校生が人間関係で辛いとき、また、身体のことで苦しいとき、勉強や進学のことで悩んだとき幼稚園や保育園で、幼い子どもから気づかせられることで生きる力を得る場合があります。自分自身の幼稚園や保育園の小さいときを思い出して「自分には能力があった。やさしさがあった。大好きな友達がいた。絵を描くことが得意だった。走ることも認められていた。歌うことが好きだった。」という心の基地を思い出すことで『生きる喜びを味わい、そして困難を乗り切る生きる力』がわいてくると思います。

 今、人間関係でもっとも求められているのが「身近な人と親しみ、かかわりを深めること」「共通の目的を見出し、工夫したり協力したりすること」「幼児が自己を発揮し、先生や他の子どもに認められる体験をし、自信を持って行動できるようにすること」「決まりの必要性を気づくこと」などです。幼稚園や保育園で友達に認められ、愛されることで人を愛する態度が身につきます。この涙を出した男子中学生は卒園児でした。心の優しい生き方を身につけたことを園長として誇りに思うと同時、このようなかかわり体験を与えていただいた学校に感謝しなければならないと思いました。



園長  飯田和也

<< 一覧へ戻る

ホーム教育目標幼稚園の生活子育て支援募集要項アクセス誠和幼稚園ブログ